過去問解答データから見える出題傾向 中小企業経営・政策(前編)
皆さん、こんにちは!いつもは、月曜日夜のショリ@タキプロです。
7月13日(金)のタキプロメルマガより、「過去問解答デ-タから見える出題傾向」と題して、あと1点を取るためのテクニックについてお伝えしています。
さて、今週月曜日のタキプロブログの記事
に続きまして、
「過去問解答データから見える出題傾向」 ~中小企業経営・政策(以下、中小)~
を今回と今週木曜正午の2回に分けて、お送りします。
調査の範囲は、平成22年度からH18年度までの過去問5年分、計211題(全選択肢が正答となったH21 問24は除外)です。
なお、書かせて頂く内容は、過去のデ-タに基づいた統計的な推測です。内容は、今年の本試験の傾向を保証するものではないことにご留意ください。
それでは、さっそく、参りましょう。
■正答率の高い選択肢は「イ」
1次試験が択一試験であることは、どなたもご存じだと思いますが、正解が特定の選択肢に偏りがあることをご存知ですか?
正解は「イ」に偏っています。4択問題と5択問題を単純比較できないので分けてご紹介しましょう。なお、問題の7.5割が4択です。
4択問題:
5年間で「イ」が正答だった回数は46回、総問題数が158題ですから、確率は29%です。各選択肢の正答率が同じであれば、1/4で25%なので、「イ」は他選択肢に比べて正答率が高いと言えます。
5年間で「イ」が正答だった回数は46回、総問題数が158題ですから、確率は29%です。各選択肢の正答率が同じであれば、1/4で25%なので、「イ」は他選択肢に比べて正答率が高いと言えます。
5択問題:
5年間で「イ」が正答だった回数は14回、総問題数が53題ですから、確率は26%です。各選択肢の正答率が同じであれば、1/5で20%なので、「イ」は他選択肢に比べて正答率が高いと言えます。なお、5択は。「ウ」の正答率も同率最上位で26%でした。
お手上げ問題があれば、「イ」を選択してもよいかもしれません。
■5択問題において「オ」は正答になりにくい
5択問題は、問題の2.5割を占めますが、5択問題の選択肢「ア」から「オ」の中で、「オ」が最も正答になりにくいことをご存知ですか?
出題者としては、せっかく作った選択肢「オ」ですから、同選択肢で悩んでもらいたいという動機は高いはず。だとすれば、「オ」の正答率が意図的に高められていてもおかしくなさそうですが、統計上、「オ」の正答率は低いです。
5択問題において、5年間で「オ」が正答だった回数は、わずかに5回、5択問題総数が53題ですから、確率は9%です。各選択肢の正答率が同じであれば、1/5で20%ですから、「オ」の正答率がいかに低いかが分かります。
5択問題で、「オ」と他選択肢で迷い、どちらも甲乙つけがたい状況では、正答率が極めて低い「オ」を捨てるのも、合理的な判断だと思います。