【羊男のブログ 第5回】 稼ぎどころ「中小企業経営・政策」の話と、 2次過去事例に飽きてしまったときの遊び方について(と、すこし息切れしてしまっている方へ)
こんにちは、羊男です。GWは早くも後半ですが、前半は如何お過ごしでしたでしょうか。
毎年この時期になると、必ずどこの予備校でもどこのブログでも「GWが勝負所だ!」的な話がでてきます。そんな話を聞きながら連休をゆっくり過ごしてしまうと、ついつい「サボってしまった」と自己嫌悪に陥ったり、「ものすごい遅れを取ってしまったのではないか」と焦りに駆られてしまったりするものです。
でもね、まだまだ残り3か月。全然大丈夫。ここからいくらでも巻き返せます。「本当の勝負はここから」と思って、気合い入れなおしていきましょう!
とうわけで、今日も3本立てでお話ししたいと思います。相変わらず思うままにダラダラ書いておりますので、
・1次の勉強に集中されている方は1つめ
・2次リベンジャーの方は2つめ
だけでもチラ見していってくださると嬉しいです。
1.1次試験の話 ~ 中小企業経営・政策は稼ぎどころ! ~
2.2次試験の話 ~ 過去事例に飽きてしまったときの遊び方 ~
3.雑文 ~ すこし息切れしてしまっている方へ ~
1.1次試験の話 ~ 中小企業経営・政策は稼ぎどころ! ~
さて今日の1次試験話のテーマは「中小企業経営・政策」です。ご存知の通り、「理解」を求められる要素がほとんど無い純粋な暗記科目。その無機質さや単調さに対して拒絶反応を起こしてしまっている方もいらっしゃるかと思います。
でもそんな方に、今日はこの一言をお伝えしたいです。
「中小」は、稼げる!
純粋な暗記科目ゆえ、直前の詰め込みで効率よく60点を狙うべしという話もよく聞きますし、それはそれで全然OKだと思います。でも、まだあと3カ月残しているこの時期にそんな割り切りをする必要は決してありません。
ほかの科目に飽きてしまったときの箸休め科目にしたり、隙間時間を活用したりしながら、強気に70点以上を目指してしまいましょう。
ぼくがこの科目で高得点を目指していただきたたいと思う理由は2つあります。
理由① やればやっただけ取れる科目であるため
この科目は本当に、勉強した量がそのまま本番の得点に反映されます。得点が取れるようになるまでに時間がかかる企業経営理論とか財務とか経済なんかと比べるとこんなイメージ。
ご存知の通りこの科目は「中小企業経営」と「中小企業政策」の実質2科目から構成されており、2科目目の「政策」については毎年そっくりな問題が繰り返し出題されます。1科目目の「中小企業経営」は重箱の隅をつつくような問題も出題されるため多少曲者ではありますが、それでもやはり「やれば取れる」科目です。
よく「経営で50%、政策で70%」を目標とすべし、と言われますが、どちらもプラス1~2割、「経営で65%、政策で85%」くらいを目指してしまいましょう!今からであれば十分可能な数字です。多少「経営」が難化しても確実に科目合格を狙えますし、簡単な年になれば全体で80点以上も十分狙えます。
理由② とても診断士らしい科目であるため
この科目の内容は、他のどの資格試験にも無いこの資格ならではのものです。そして何よりも、この科目の土台にあるものは
・いま中小企業がさらされている現実
・国が考える「中小企業の進むべき道」
・診断士に期待される役割
といった、中小企業診断士として「知っておかなければいけないこと」なのです。もしかしたら合格後にこそ真価を発揮する科目かもしれません。
「勉強が退屈な科目No.1」でありながら、「診断士に期待する熱い想いが込められた科目No.1」。そう思ってテキストを眺めてみると、無機質な数字の羅列すら、なにか熱い血が通った「想い」の表れに見えてきませんか?
個人的には好きな科目(得意ではない)なので具体的な勉強方法についても書きたかったのですが、長くなりすぎてしまうので今回はこれだけ。できればまた次回(か気が向いたとき)に、僕が実際にやった勉強方法なんかを書いてみたいと思います。
努力が確実に報われる科目。そして診断士としての熱い想いを内包した科目。ぜひがんばって、「得意科目」にしてください。
2.2次試験の話 ~ 過去事例に飽きてしまったときの遊び方 ~
今回は2次試験リベンジャーの方向けに、ちょっとした「寄り道」的な勉強方法をご紹介してみたいと思います。
2次試験の勉強も2年目以降ともなると、過去事例もすでに3~4周目、与件文どころかふぞろい答案も覚えてしまった、なんていう方も少なくないかと思います。
たまには新しい事例をやりたい。かといって受験校が作成した問題に対峙してみてもイマイチ気合いが入らない・・・。そんな方はちょっと趣向を変えて、事例を作ってみてはいかがでしょうか。
つくるといっても、そんなに本格的なものではありません。妄想レベルでOKです。
条件は一つ。モデルに中小企業白書(2015版でも2016版でもOK)の「事例」を使うことです。
白書には沢山の「事例」が掲載されています。どれもみな、何かしらの問題にぶつかり、特徴的な取り組みをして問題を乗り越えた実際の成功事例です。読んでいるだけでも心が熱くなる内容なのですが、それだけではありません。
2次試験の事例を彷彿とさせる実話が沢山あるのです
例えば2015年度版白書 「事例2-1-1」。まずは見出し文を読んでみましょう。
「厳しいグローバル競争に翻弄され、苦難の中で大手電機メーカーの子会社から自立し、起死回生を成し遂げた企業」
見出しだけでも鼻血モノの熱さですね。中島みゆきの歌声が聞こえてきそうです。
では本文を読んでみましょう。この企業(T社とします)は「自動車向け、家電向けの小型モーターの製造を主力とする中小企業」です。ストーリーはざっくりこんな感じです。
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T社はもともと大手電機メーカーの100%子会社でしたが、海外製品の流入や親会社の海外シフトで業績が急激に悪化します。そしてついに親会社はこの子会社の“清算”を決断します。
会社がなくなる。そのとき社長は、「自社の将来性に掛ける熱い想い」と「雇用を支えるという強い使命感」から、当該子会社の事業を引き継ぐ形で新会社を立ち上げます。
新たなスタートを切ったものの、元々“親会社の下請けとして生産を行っていればよかった”T社。自ら新規顧客を開拓する社風は弱いし商品開発ノウハウも不十分です。
それでもT社は、成長に向けて「開発部隊」を新設し、コア技術を活かして新たな分野の商品開発に乗り出します。そしてやがて訪れたチャンスをがっしり捉えて、飛躍します。
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いかにも事例Ⅰとか事例Ⅲに出てきそうな話ですね。
このアツいストーリーをモデルにして、2次試験の事例を妄想してみるわけです。
事例Ⅲだったらどんなストーリーを追加してどんな問題をつくれるだろう。事例Ⅰだったら“組織文化”と“組織構造”の両面から問題をつくれそうだな。どんな1次知識を使わせよう。T社のSWOT分析なんかをしながら、そんな妄想・空想を膨らませます。例えばこんな感じ。
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【事例1】
第4問
T社は事業規模の拡大に伴い、人事制度の見直しを検討している、今後T社が独自の新規顧客を開拓し、新商品を開発して成長していくためには、どのような点に留意して人事制度をくみたてていく必要があるか、中小企業診断士として100字以内で述べよ。
【事例3】
第1問
100%子会社だったころのT社の強み・弱みをそれぞれ50字以内で述べよ。
第3問
開発部門を新設したT社が今後効率的に新商品を生み出すためには、社内でどのような情報を共有するべきなのか、具体的な情報名とその共有方法を120字で述べよ。
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思いつきレベルでも、ド定番な問題な意外と簡単に作れたりします。くだらないと思うかもしれませんが侮るなかれ。
・作問者の視点に立って考えることができる
・1次知識の使い方をイメージできるようになる
・(白書の事例なので)国が中小企業に期待する「方向性」を知ることができる
など、意外と2次対策として有益な気づきが得られたりするのです。
勿論あくまで「過去事例を解く」ことが一番重要ですが、飽きてしまったときや壁にぶつかってしまったと感じるとき、たまにはこんな趣向を変えた取り組みに挑戦してみてはいかがでしょうか。
いい気分転換になるだけでなく、案外ブレイクスルーのきっかけになるかもしれませんよ。
3.雑文 ~ すこし息切れしてしまっている方へ ~
だしぬけですが、今くらいの時期って、けっこうしんどくないですか?
勉強の進捗からみると「あと3カ月しかない」ってなるし、体力面でいうと「あと3カ月も頑張らなきゃいけないのか」ってなる。ひっくり返して考えればポジティブな気分になれるけど、なかなかそうもいかないですよね。
じつは僕、この時期けっこうヘトヘトになってました。このまま続けたら試験本番まで体持たないんじゃないかって思うくらい。
で、どうしたかというと、思い切って休むことにしました。その期間、なんと1か月弱。
その間、勉強を全くのゼロにしたわけではありませんが、受験校の答練とその復習程度のことしかしませんでした(その答練すらさぼりぎみ)。
一応言っておきます。絶対真似しないでください(笑)。さすがに1か月弱というのはやりすぎでした。正直そんなことして1次通過できたのはただの幸運だったという気もします。
でも実際、50%の力で残り3カ月勉強をつづけるよりも、思いっきり休んだあとに残りの時間を120%の力で全力疾走したほうが、いい結果を生むこともあります。
もしこれを読んでいる今、「疲れ果てていて机に座っても全然勉強が捗らない」「机に向かう気力も消えかけている」なんて方がいたら、1か月とは言わないまでも、期限を決めて思いっきり休むのも勇断です。休むと決めたら全力で休む!そして復帰後は100%回復した体と心で最後まで全力疾走し、合格を掴み取ってやりましょう^^
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タキプロ東京 2016年度勉強会【春】
◆5月 第1回 5/11(水) 19:30~21:45
場所:新富区民館(中央区)
内容:平成25年度 事例Ⅲ
詳細・お申し込みはこちらから
◆5月 第2回 5/15(日) 9:30~11:45
場所:京橋区民館(中央区)
内容:平成24年度 事例Ⅰ
詳細・お申し込みはこちらから
◆5月 第3回 5/25(水) 19:30~21:45
場所:新富区民館(中央区)
内容:平成24年度 事例Ⅱ
詳細・お申し込みはこちらから
◆5月 第4回 5/29(日) 9:30~11:45
場所:京橋区民館(中央区)
内容:平成24年度 事例Ⅲ
詳細・お申し込みはこちらから
2次試験の過去問については、事前に、テーマの事例をすべての問題を解答の上、その答案コピーを8部ご用意ください。(勉強会では、うち2~3問を扱います)。
・ディスカッション時は問題文も使用しますので、自分で使う分を事前にご用意ください。
定員 各25名
参加費 500円
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タキプロ名古屋 2016年度勉強会【春】
日時 4月10日(日)、4月24日(日)、5月8日(日)、5月22日(日)
時間 午前の部 9:15-12:00 午後の部 13:00-16:15
各回の内容とテーマ
第1回( 4/10)午前 全体ガイダンス
第2回( 4/10)午後 事例Ⅰガイダンス、平成27年度事例Ⅰ
第3回( 4/24)午前 平成27年度事例Ⅰグループワーク 第4回( 4/24)午後 事例Ⅱガイダンス、平成27年度事例Ⅱ
第5回( 5/ 8)午前 平成27年度事例Ⅱグループワーク
第6回( 5/ 8)午後 事例Ⅲガイダンス、平成27年度事例Ⅲ
第7回( 5/22)午前 平成27年度事例Ⅲグループワーク
第8回( 5/22)午後 事例Ⅳガイダンス、計算問題対策、経営分析問題対策
★進め方★
(午後の部)各事例をタキプロスタッフと一緒に解いていきます。
=課題= 参加者同士で解答を交換、次回午前の部までに添削コメント記入を実施します。
(午前の部)参加者同士の相互添削をベースとしたグループワークです。
★全体ガイダンスは2015年度夏セミナーの内容とほぼ同じです。
★第2回と第3回、第4回と第5回、第6回と第7回はそれぞれ一連のプログラムです。
★できるだけ双方セットでご参加ください。
定員 各10名
参加費 500円
詳細・お申し込みはこちら
お問い合わせ先 mailto:takipronagoya@gmail.com
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タキプロ関西 2016年度勉強会【春】
先日、さやの「タキプロ関西春セミナーレポート②」で開催を予告しておりました関西での勉強会ですが、参加申込みの受付を開始しました!
◆タキプロ関西勉強会【5月第1回】5/18(水)19:30~
http://kokucheese.com/event/index/394103/
◆タキプロ関西勉強会【5月第2回】5/21(土) AM 9:45~
http://kokucheese.com/event/index/395442/
◆タキプロ関西勉強会【5月第3回】5/25(水) 19:30~
http://kokucheese.com/event/index/395443/
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