中小企業経営・政策のコツbyもっち
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のもっちと申します。
本日で2回目の登場です!わたしの受験歴に関してはこちらをご参照ください。
今回のブログでは中小企業経営・政策の勉強方法に関してお届けしたいと思います。
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■先延ばしにした中小企業経営・政策
さて1次試験まで残り2か月あまりとなりました。みなさん、1次対策の方は順調でしょうか?
1次試験を受験した2年前のわたしはというと・・・
割と順調に進んでいた記憶です。模試の結果はイマイチながらも、ある程度知識が定着してきて過去問であればある程度点数をとれるようになっておりました。
ただし1科目を除いては・・・
そう、何を隠そうわたしは本番2か月前まで「中小企業経営・政策」に一切触れておりませんでした。
なのでまだ手を付けられていない方、大丈夫です。でもさすがにそろそろ焦りましょう。
■ 「中小企業経営・政策」ッテナンダ・・・?
小見出しは、まなをさんのブログタイトルから引用しております。みなさんこちらもぜひ一読ください。中小企業経営・政策の概要をわかりやすく解説してくれております。
一応わたしからも簡単に説明すると
中小企業経営・・・「我が国の中小企業・小規模企業の特徴や、置かれている環境って?どのように変化している?」という観点で、ほぼ中小企業白書・小規模企業白書から出題されます
中小企業政策・・・「我が国の中小企業・小規模企業向けの支援施策ってどんなのがある?」という観点で、中小企業基本法や中小企業等経営強化法などから出題されます。
中小企業が置かれている環境を理解した上で、適切な支援策を経営者に提言する
中小企業診断士に一番必要とされるといっても過言ではない科目ですが、悲しいかな受験生からはないがしろにされます笑
ちなみにわたしの勉強方法はというと、野網美帆子先生の「一発合格まとめシート」を使って頻出論点のみを暗記し、なんとか60点を獲得しました。この「一発合格まとめシート」は頻出論点がまとまっており、また語呂合わせなど覚えやすい工夫がされているので非常におすすめです。
とはいえ、ひたすら暗記するのは苦痛だと思います。
そこで今回は中小企業経営・政策の効果的な勉強方法をご紹介します。
■近年の傾向
勉強方法の前に、中小企業経営・政策の近年の傾向から見ていきましょう。過去10年間の科目合格率の推移を調べると、1年おきに易化、難化が交互に入れ替わっています。この法則で行くと、今年は易化!みなさん、安心しましょう。
とはならないでくださいね。1年に1回しかない試験。最悪を想定して万全の体制を整えましょう(じゃあもっと早くから対策しようよ、というのはご愛敬で・・・)。
■「経営」の勉強のススメ
「経営」の勉強方法をご紹介します。
中小企業経営は、試験前年度に発行される中小企業白書・小規模企業白書から出題されます。
ですので白書さえ押さえておけば高得点が取れます。
ただこの白書、図やグラフが多いとはいえ600ページ以上あります。
そこでまずは中小企業庁が公開している、白書概要をさらっと確認しましょう。覚えなくていいです。なんとなく把握レベルで十分です。
2021年版中小企業白書・小規模企業白書概要
2021年版中小企業白書・小規模企業白書解説動画
中小企業庁HP(中小企業庁 / The Small and Medium Enterprise Agency (meti.go.jp))
そして次に参考書を用意してください。
予備校に通われている方はそのテキストでもいいですし、独学の方は市販の書籍を購入してください。
これらは頻出論点をまとめてくれているので、そこだけしっかり勉強すれば50~60%は獲得できます。
具体的な勉強方法ですが、出てくるグラフや表を全体イメージで理解してください。
下のグラフをご覧ください。企業規模別・業種別の労働生産性のグラフです。
企業規模別・業種別のグラフなので着目ポイントは当然
・規模間の差異
・業種別の差異
です。
このグラフではざっくりと
・規模間格差は建設業が一番
・時点で製造業、情報通信業でとんとん
くらいで覚えておきましょう。
そして実際にこのグラフから出題された問題です。
ア・・・製造業は建設業の次点だったから、これは不正解だ
イ・・・製造業は建設業より小さいけど、その次点だからこれも不正解だ
ウ・・・アと同じ理由で不正解だ
エ・・・製造業は建設業の次点で、近いのは情報サービスだから、これが正解だ!
というようにグラフの細かいところではなく、全体の大きいところや傾向をまずは覚えましょう。
そしてある程度インプットが済んだら、即アウトプットです。付属の問題集でも過去問でもいいので解きましょう。もしグラフの違うところが問われていれば、そこで覚えなおせばいいのです。
「経営」の勉強方法をまとめると・・・
①中小企業白書・小規模白書概要でざっくり把握!
②お手持ちの参考書のグラフや表を全体イメージで暗記!
③インプットしたら即アウトプット。過去問でグラフや表のどこが問われたかをチェック!
■「政策」の勉強のススメ
次に「政策」勉強方法をご紹介します。
表をご覧ください。こちらは過去5年間の出題テーマをわたしがまとめたものです。
「近年の傾向」でもみたように、中小企業経営・政策は難化・易化を交互に繰り返していますが、難化したからといって「政策」の出題範囲は変わらず頻出論点からの出題となっております。
つまり「政策」は頻出論点さえ対策しておけば、全く問題ナシ!ということです。
基本的な勉強方法は「経営」同様、参考書を用意し、ひたすらインプット→アウトプットを繰り返すことです。
ただ中小企業を支援する政策は数多くあり、覚えるのに中々苦労します。
そこでおすすめの暗記方法は、表化して覚える、です。
例えば、「補助金施策」といっても、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、JAPAN ブランド育成支援事業などなど数多く存在します。
これらの補助金施策を、例えば「補助率」という切り口で表化します(かなり簡略化してまとめてます)。
ポイントは「補助率」という切り口で、横断的に複数の補助金・支援事業をまとめて覚えるということです。
そうすることで一度に複数の問題に対応できるようになります。
実際に過去問を見てみましょう。
(こちらは小規模事業者持続化給付金に関する問題の設問1です)
上記表から、イとエに正解が絞られます。あとはその他概要を覚えれば正解を導き出せます。
違う問題も見てみましょう。
こちらも表から、ウを選択肢から外すことができます。
このように複数の施策を横断的に、同じ切り口で同時に暗記することで様々な問題に対応できるようになります。
「中小企業経営・政策」ッテナンダ・・・?でもご紹介した、野網美帆子先生の「一発合格まとめシート」は様々な施策を表でまとめてあるので、おすすめです!!
「政策」の勉強方法をまとめると・・・
①頻出論点のみをひたすらインプット!
②インプットの際は表化で横断的にまとめて暗記!
③インプットしたら即アウトプット。過去問で施策のどこが問われたかをチェック!
■おわりに
いかがでしたでしょうか。中小企業診断士には最も重要ですが、逆に受験生にとっては全く関わりのない科目のため、とっつきにくいかと思います。
しかし覚えれば確実に合格点、最低でも足切り回避点は獲得できる科目なので、辛抱強く対策しましょう。中小企業診断士になり中小企業経営者に提案している自分を想像すると、少しは頭に入ってきやすいかもしれません。
残り2か月弱、がんばりましょう!!
次回はヌノさんの登場です。
お楽しみに!
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