《2次試験対策》与件文のチェック方法 by k.c
皆さん、こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。
ご覧いただき、ありがとうございます。
タキプロ関西11期オンライン班のk.cです。
今回も、よろしくお願いいたします。
8月も、もうすぐ過ぎ去ろうとしています。2次試験本番まであと、1.5ヶ月と少し、となりました。
昨年とは1次試験の日程が異なりますので、直接の比較はできませんが、私の例を挙げておきますと、8月末までは知識の土台を固める期間だとして、この時までの過去事例への取り組み回数は、僅か3回でした(事例I~IIIを1回ずつ)。しかし9月以降、過去事例への取り組み回数を一気に増やし、試験前日までにこなした回数は57回となりました。
皆様なりに考えられたスケジュールがあるかと思いますが、私個人としては、そろそろ実践的な勉強を増やしていくことをお勧めいたします。
さて、過去事例への取り組み回数を増やしていくにあたって、ご自身なりの解答プロセスを確立するにはどうすれば良いのか、お悩みになる方もいらっしゃるかと思います。
設問文を先に読むのか、与件文を先に読むのか、解答骨子はどこまで詳細に作るのか、メモはどこに書くのか、等です。
今回は、その中でも与件文のチェック方法についてのお話をしたいと思います。
与件文のチェック方法と言っても、やり方は受験生の数だけあると言っても過言ではないでしょう。ネットで軽く検索していただければ、色々な方が色々な方法をご紹介されています。ですから、今回ご紹介する方法は、飽くまで私個人のやり方です。思い付く限りでメリット、デメリットをご紹介いたしますので。ご自身なりの方法を見つけ出すための参考としてお読みいただければ、と思います。
◆ 筆記用具はどうするか?
与件文のチェック方法とは言いましたが、多くの方が最初にお悩みになることが、まず、筆記用具をどうするか、ということだと思います。
結論から言うと、私はフリクションの4色タイプを使用していました。そして皆様にも、これをお勧めいたします。
もちろん、何を使用するかは人それぞれです。蛍光ペンでも、普通の色付きボールペンでも、色鉛筆でも良いでしょうし、シャープペンシルのみ、という方もいらっしゃいます。ご自身に合ったものを選択されると良いでしょう。
ただそれでも私がフリクションをお勧めする理由は、ただ、自分が使用していたから、というだけではなく、以下に挙げるようなメリットがあるからです。
- 色に意味を持たせ、与件文に記述されている情報を整理することができる。
- 4色タイプなら、ペンを持ち替える手間が省ける。
- 間違っても消すことができる。
「1.」は、蛍光ペンでも同じではありますが、その場合、使用する色を増やすと、ペンを持ち替えなければならない手間が発生します。「2.」のメリットは、普通の4色や3色のボールペンでも同じですが、この場合、間違った場合に消すことができません。限られた試験時間の中で、丁寧に書き直しをしている時間は、そもそも無いとも言えますが、あまりにも酷く間違ってしまったときに、それを消すことができなければ、問題用紙がぐちゃぐちゃになってしまい、与件文の中の情報の整理どころではなくなってしまうでしょう。
もっとも、以下に挙げるようなデメリットもあります。
- インクが比較的早く無くなる。
- その際、インクが出にくくなるといったような前触れが無く、突然、インクが出なくなる。
- 本試験の問題用紙では、少し滲んでしまう。
- 同じく、本試験の問題用紙では、消す際に、ラバーで強く擦り過ぎると破れてしまう。
「1.」と「2.」は気を付けておいてください。試験時間中に突然、インクが出なくなったら焦ります。「3.」と「4.」は細かいことなのですが、私自身が試験の本番で戸惑ったことなので、ここに挙げさせていただきました。
さて、このメリットを意識した上で、与件文のチェック方法について、確認していきましょう。
◆ 与件文のチェック方法
先程、フリクションを使用することのメリットとして、「色に意味を持たせ、与件文に記述されている情報を整理することができる」ということを挙げました。このメリットを活用すべく、与件文を読む際、私は以下のようなルールでチェックするようにしていました。
- 良いこと(S:強み、O:機会)についての記述には、青のアンダーラインを引く。
- 悪いこと(W:弱み、T:脅威)についての記述には、赤のアンダーラインを引く。
- 良いことなのか、悪いことなのか、ハッキリ判断できないが、重要と思われることの記述には、緑のアンダーラインを引く。
- 時制、人物(創業者、二代目、等)、その他、重要と思われるキーワードは、四角で囲む(少しでも時間を短縮するために、実際には四角の下の辺は書かないようにしていました、もう少し具体的に言うと“コ”の次を90度反時計回りに回転させたような形です)。
ちなみに以下の写真は、実際の令和元年事例Iの問題用紙に、私が書き込みをした様子です。
この方法のメリットは以下のとおりです。
- SWOTを明確にすることができる。令和元年事例IIの第1問のように、SWOTを問われた場合にはそのまま使用できますし、課題や問題点を指摘せよ、といった問題でも、解答要素がSWOTの中にある場合が多いです。また、事例企業が今後どのようなことに取り組むべきかを問われた際にも、強みを活かすことや、弱みを克服することが重要であり、当然、SWOTをチェックしておくことが必要です。
- 重要な記述にアンダーラインを引いておくことで、与件文を読み返す際に、優先的にチェックしなければならない箇所が分かるため、時間の短縮に繋がる。
- 時制や、与件文に記述されいてる言動の主語を読み誤ってしまうことを防ぐことができる。
ただ、気を付けなければならないことがあります。
- 強み・弱み、機会・脅威は、表裏一体であることを忘れてはいけない。
- アンダーラインを引く箇所に、漏れが無いようにしなければ、与件文に記述されている重要な記述を見逃す可能性がある。
しかしながら、この点に気を付けさえすれば、比較的メリットの多いやり方だと(私は個人的に)思いますし、そもそも、この点は、どのような方法を選択したとしても、気を付けなければならないことだと言えます。
◆ いかがでしたでしょうか?
冒頭にも書きましたが、やり方は人それぞれですので、ご自身に合ったやり方を見つけてください。今回の記事の内容を、そのためのヒントにしていただければ、幸いです。
さて、この記事がアップされる頃には、暑さも和らいでいるでしょうか? 執筆している時点では、梅雨も明けて、暑さ真っ盛りな状態です。その上、エアコンが壊れて、一週間、卓上扇風機のみで過ごさなければならないというハプニング付き……。実は、昨年の1次試験の直前にも同じようにエアコンが壊れ、暑さのため勉強どころではない、というような状況に追い込まれました。正直、終わった……、と思いました。幸い、その時は直ぐに修理に来てもらうことができて、大きな影響はありませんでした。しかしながら、何かしらのハプニングは起こるものだなぁ、と、その時学んだのです。そして、それ以降は、長期的な余裕を持った行動を心がけるようになり、それが、幸いにも試験の合格に繋がったのかもしれません。
しかし、そんなこともあって、昨年のことを思い出しました。私が合格することのできた1次試験から1年経ったんだなぁ、と。この1年で、内部環境も外部環境も大きく変わりました。内部環境の方はある程度予想できていたことなのですが、外部環境は、皆さんご存知のとおり、全く予想できていなかったことでした。
一方で、そのさらに前の年から昨年までの1年間は、内部環境の方が大きく変わった1年でした。1次試験を受験するも、仕事が忙し過ぎて殆ど勉強することができず、所謂、記念受験に近い状態。当然、そんな状態で合格できるほど甘い試験ではなく、全科目不合格。8月、9月は受験勉強から離れ、仕事の忙しさも和らいで、少し落ち着いていたものの、10月、自分が受験することのできない試験、受験資格を得ることのできなかった試験、すなわち、中小企業診断士の2次試験を受験する人たちが居る事実、合格を目指して頑張っている人たちが居る事実を思い出し、そして、自分の中でくすぶる何かが存在することに気付きました。その気持ちがやがて燃え上がり、私を突き動かす“強み”に変わっていきました。
今年、中小企業診断士試験の合格を目指しながら、2次試験を受けることができない方々には、それぞれ、異なった、色々な事情があるかと思います。本当に、本当に、色々な事情があると思います。不特定多数の方に向けたブログ記事では、一人一人の方の事情に寄り添った助言をすることはできません。しかしながら、試験合格に向けて挑戦したという事実は誰もが持っている事実です。中には不完全燃焼だったという方もいらっしゃるでしょう。1年目の私もそうでした。ですが、前回の記事でも同じようなことを書きましたが、貴方が踏み出したその一歩は、たったの一歩でも、確かに一歩なのです。貴方の強みに変わる可能性を秘めているかもしれません。もし、ここで貴方が、一歩しか踏み出せなかった、と考えると、それは弱みになるかもしれません。
しかし……、
“強み”と“弱み”は表裏一体なのです!。
頑張ってください!
明日の朝は、私と同じく関西メンバーの、しょっちさんの投稿です。皆さんお楽しみに!!
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3/1[日] 最初にお伝えしたい大切なこと(→コチラ)
4/10[金] スケジュールの作成方法について(→コチラ)
5/15[金] 記録のすゝめ(→コチラ)
6/19[金] 《2次試験対策》設問解釈(→コチラ)
7/24[金] 《2次試験対策》知識固めトレーニング(→コチラ)