「悔いが残らない方を自分で選べ」2次試験 byガンジ
こんにちは。ガンジです。(自己紹介はこちら)
いよいよ、1次試験の合格発表日もあと8日と迫ってきました。
自分も最初の1次試験が平均で59点と1点足りず、不安のうちに2次試験の勉強を始めましたが、結果的に合格基準の補正が入り、勉強を始めていてよかったと思いました。
自己採点がボーダーラインの方は、合否がどうなるか非常に気になるところと思いますが、合格していると信じて2次試験の勉強に集中して頂ければと思います。
今回のタイトルは、「進撃の巨人」で主人公エレンが上司であるリヴァイ兵長から言われたセリフです。敵の巨人に追われ仲間がやられていく中で、作戦に反し巨人に変身するか悩むエレン。エレンに対するリヴァイのこの発言は、上司として作戦の遂行ではなく、個人の判断を支持することに是非はありますが、さまざまな土壇場で悔いが残らない判断ができているかは、自分にも相通じるところがあると感じます。
2次試験(事例Ⅰ~Ⅲ)のタイムスケジュール
当番は事例Ⅰですが、前回7/15の「2次試験はタイムマネジメント」に続き、2次試験全般(事例Ⅰ~Ⅲ)について書きたいと思います。以下、前回のおさらいです。
1.開始~10分「要求具体化」問題文を精読、要求内容を理解する
2.10~15分「大枠把握」与件文を速読、各段落がどの問題に対応するか確認
3.15~25分「解答要素ひもつけ」与件文の解答要素をどの解答に入れるか、振り漏れ・過度な重複ないよう割り振り
4.25~50分「解答要素→解答イメージ編集」1問ずつ各5分で固めていく
5.50~80分「解答イメージ→書込み」1問ずつ各5分強で片付ける
今回は、このうち1.「要求具体化」について説明していきたいと思います。
要求具体化について
大体の受験機関・書籍は、与件文を読む前に問題文を読むように言っていますが、その通りだと思います。問題文を読んで要求事項を把握したと思っていても与件文を読むうちに「何を要求されていたんだっけ」とか「何て答えればいいんだろう」ということになりがちなので、問題文の“要求”は“具体的”に解釈する必要があります。
4/9の1次経営理論でご説明した内容を一部修正して再掲します。
令和元年度2次試験 事例Ⅰ 第2問
A社長を中心とした新経営陣が改革に取り組むことになった高コスト体質の要因は、古い営業体質にあった。その背景にあるA社の企業風土とは、どのようなものであるか。100字以内で答えよ。
この問題をみて【企業風土】についてどう答えるべきか。その答えの骨子は過去の1次試験における「組織文化」についての問題文にありました。
平成25年度1次試験 第10問 設問1
老舗の中小企業B社の組織文化に関する記述として、最も不適切なものはどれか
選択肢エ
組織文化創業者とその一族の経験した過去の事業戦略の成功が、現在の戦略上の失策の原因になっているのに、誰も認めようとしない。(→適切)
この「組織文化」についての適切な選択肢の文を、事例Ⅰ第2問に適用すると、「過去の成功体験に縛られ、古参社員が抵抗勢力となり、現状維持志向の企業風土」(36字)という骨子が作れると思います。
つまり、1次試験の問題文(正しい文)が、即ち2次試験で問われる経営理論になるので、1次試験に出てきた経営理論を整理・理解することをベースとして、2次試験で応用できることが求められていると言えます。
以上、再掲分です。1次経営理論のときには説明していませんでしたが、
「解答の骨子まで想定すること」が“要求の具体化”と考えます。
上記の問題を図式化すると
新経営陣が改革に取り組む高コスト体質
↓要因
古い営業体質
↓背景
企業風土(組織文化) →どのようなものか?
問題が把握できれば与件文を読んで答えは出せる、と思いますよね。でも、情報が多すぎて迷うか、決められたとしても多数ある解答の要素から一対一の解答を選ぶのはうまくいかないことが多いので、必ずしも正解に近付かないのです。
そのため、1次試験の経営理論をベースに、問題文から思いつく限りの解答イメージを想定することが大事になってきます。
以上から、「古い営業体質の背景となっている」「どのような企業風土か」という問いに対し、「旧態依然の風土がコスト削減を阻んでいる」というイメージ(解答骨子)を導き出すことができれば、それに合わせた解答要素で100字を構成、解答を完成させられる訳です。
とはいえ、1次試験の問題文(経営理論)を全て詳しく覚えておくことは不可能ですので、頻出の経営理論を自分の頭の辞書にストックしておくとよいと思います。
今回、事例Ⅰ~Ⅲに取り組むに当たり、重要だと考えていたポイントで、自分はTACやEBA江口先生の教えを自分流にカスタマイズしたもので、ご参考になれば幸いです。
明日は、「ケイン」さんからです。どうぞお楽しみに!
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