確実な知識・設問構造の理解で制覇しよう~事例Ⅰの対処法
こんにちは。MASAです。
中小企業診断士を目指す受験生の皆さんの合格可能性を少しでも上げることに貢献したいと思います。
今回は事例Ⅰ対策について自身の学習経験も交えてご紹介致します。
- 自己紹介
令和元年度試験に合格、令和2年5月に中小企業診断士登録が完了した企業内診断士です。
現在、東南アジアにある製造事業会社に単身赴任中で、経営管理全般を担当しています。
2次試験は4回受けています。
2016年から受験を開始、2018年から海外赴任だったのですが、この間に1次試験、2次試験、口述試験、実務補習、と節目ごとに帰国し受験、ようやく合格しました。
合格までの道のりは合格体験記を参照下さい。
- 事例Ⅰの出題範囲
中小企業診断士第2次試験の案内には、事例Ⅰの出題範囲について以下のように記載されています。
「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
これに関連して、過去問では、第1問で現状分析、つまり業界や市場の特性、事例企業の強み、弱みなどを分析させるケースが多く、結局、現状分析・事業戦略・人事施策・組織戦略、が出題内容、となります。
わかりきっていることのようですが、解答用紙に向かっていると、時折忘れてしまうこともあります。しっかり念頭に置いておきたい事項です。
- 知識の徹底的な習得を
思考力さえあればいいのでは?とも思えるかもしれませんが、基本的な知識は必要です。
1次試験対策で学んだ知識を使いますが、細かいところまですべて使うわけではありません。
2次試験にどんな知識が使われるかについては把握しておく必要があります。
また、その論点を知っている、聞いたことがある、というレベルにとどまらず、設問に対峙したときに、解答要素が即座に浮かぶくらいまで習得する必要があります。
本試験では時間制限があるからです。
私の場合は、過去問10年分くらいの全設問と「ふぞろいな合格答案」シリーズに掲載されている合格者答案で自分の感性にフィットしたものをすべてExcelに書き出して纏めていました。
それを印刷して手元に持っておき、隙間時間に設問を眺めながら、解答の切り口を思い出す練習をしていました。
こういうアウトプットのトレーニングは効果があったと思います。
- 設問構造を把握する
- どの設問で何を訊かれているのか
前項で、事例Ⅰの問われる分野は以下に分類されると申し上げました。
現状分析・事業戦略・人事施策・組織戦略
出題者は限られた解答欄スペースのみで受験生の能力を把握する必要があります。
したがって、これらの分野を漏れなく確認したい、と考えているのではないかと思います。
通常、設問は4つ、あるいは5つあり、それぞれが問うている範囲はこの分野を全体でカバーしているはずです。
したがって、それぞれの設問のテーマがどの分野に相当するか、ということを意識すると、解答の方向性を外すことが少なくなると思います。
もちろん、この分野から外れる設問も稀にあり得ますのである程度の柔軟性は持ち合わせておく必要があります。
- 設問への取り組みには強弱がある
各設問はすべてが同じ難易度というわけではありません。
おおまかな目安として、現状分析的な問題は、与件文の該当箇所を編集することで解答が作れるため難易度が低く、助言など、与件文に記載のある事実から解答を導き出す問題は難易度が高い傾向にあります。したがって、難易度の低い問題は要素をしっかり抜き出して得点を極大化する、難易度の高い問題は完璧を求めないで外さない解答を作る、という戦略が必要だと思います。
私は学習の初期に難易度の区別が全く分からず、どの設問も同じように時間をかけて対応していたため、膨大な時間がかかる割に芯を食った解答はできていませんでした。合格年度は設問間の難易度を把握しながら軽重をつけていましたので比較的スムーズに対応できていたと思います。
- 難問を見極める
事例Ⅰはたまに難問が出ます。過去の論点が使えない、とか、いつものフレームワークが使えない、とか、そもそも設問の意味がわからない、とか。
こういう場合は、これが難問であることを認識することが大事です。
他の受験生も対応が難しいので困惑しているはず、と割り切って難易度の低い問題の解答精度を高めるのに時間を充てるようにしたいです。
- お薦め参考書
事例Ⅰに限らず、事例Ⅱ、Ⅲいずれも知識を使いこなして解答化するのに役立つと思う書籍を以下にご紹介しておきます。
-必要な知識がコンパクトに纏まっていて使いやすいです。
-各事例で必要な知識の短問答集が必要知識の確認に有用でした。
「30日でマスターできる 中小企業診断士第2次試験 解き方の黄金手順」(中央経済社)
-与件文のどこに着目して知識を引き出すかわかりやすく記載されています。
- おわりに
合格年度の私の事例Ⅰ得点開示結果は62点でした。
解答欄に当たり前のことを与件に沿って当たり前に記載しただけでしたが、大きく外すことなく無難にこなせた、ということだと思います。
しかしそこに至るまでには多少の工夫が必要だと思います。
少しでも受験生の皆さんのご参考になれば幸いです。
次回はふぃんさんです。お楽しみに。
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