〔3人子持ちの合格道〕事例Ⅰ C判定→71点 苦手を得点源化する勉強法 byやまけん
おはようございます! 家庭円満と試験勉強の両立を全力で応援するやまけんです。
〔過去記事〕
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子持ち勉強法②「一次直前、一カ月追い込み」+オプション取引グラフ即時判定法 → こちら
経営法務 会社の機関はイメージとともに覚える → こちら
1次試験当日 受かるためにやるべき8つのこと → こちら ※タキメン一同協力の特別投稿
筆記用具で解答スピードを上げる → こちら
本番まであと1か月半ほどですね。個人的には、ここから本番までの期間は「超伸び期」だと思います。私自身、妻の協力を得て、毎週土日の片方を勉強に費やせる状態となったのが、8月の4週目でした。さまざまな事情で時間を取れていない方、満足な解答を作成できず焦っている方、巻き返しは可能です。「開眼」するその日を信じて、毎日欠かさず事例を解き続けて下さい!
抽象的な事例Ⅰの攻略
やまけんは事例Ⅰが大の苦手でした。
事例Ⅱは、ターゲットを推測できれば施策も見えてくる(その分、ターゲットを見誤ると大事故)。
事例Ⅲは、会社の患部が割とストレートに表現されており、ややミクロな視点で、実務的な改善方法を記載すれば得点できる。
事例Ⅳは、練習あるのみ。
しかし事例Ⅰは・・・抽象的で掴みづらい! という印象を持っていました。他の事例よりも時系列が長く、会社の変遷が事細かに描かれているうえ、人事という一筋縄ではいかない事象を扱わなければいけない。他の事例は、一読すれば一応の方策(良否は別として)を思いつくのですが、事例Ⅰは設問を読んでも全く何も思い浮かばず、過去問を解きながら絶望的な思いを味わっていました。
振り返ると、やまけんは2つの落とし穴に陥っていた気がします。
(1)人事の問題は抽象的で難しく、容易に解決できない(と思い込んでいる)
現実世界では本当にそうです。これほど扱いが難しく、万人を満足させることが難しい業務はありません。教科書通りに結果が出てくることもほぼありません。
が、ここは試験の場です。ある問題に対する解決の定石があり、模範解答もあります。事例企業に照らして原則的な解決策を書けば、得点できるのです。
やまけんはこの辺を勘違いしており、「教科書的にはこれだけど、こんなんじゃ実際には解決しないよな・・・」などと考えていました。試験において、そんな心配は余計なお世話です。書いていないことは、考えなくてよいのです。
(2)人事の問題に対する解決策に、パターンなどない(と思い込んでいる)
これも、現実世界では事実だと思います。人事の問題は原因が単一であることが少なく、様々な立場・言い分が絡み合っており、解決困難なことも多いです。
しかし、ここは試験の場です。正解があるのです。与件で与えられた情報「のみ」を鑑みれば、必ず解決の糸口はあるはずなのです。
これら2点に共通するポイントは、「与件文に書いていないことを勝手に想像している」ことです。
本ブログでも、多数のタキメンがアドバイスしています。それだけ、無意識に陥る人が多いということです。私もまんまと想像力をつかってしまい、与件にありもしないことから不安になり、解答を導き出せずにいました。
では、克服のためにどうしたか。
解決① 短答式で原理原則を丸暗記
取った対策1つ目は、原理原則の丸暗記でした。
例えば、次のような短文問題を、反射的にそらんじられるまで知識として定着させます。
A ドメインを決定するメリットを2つ述べよ(各30字程度)
B 組織文化の機能を3つ述べよ(各20字程度内)
C 従業員のモラール向上策を、定型的業務・非定型業務に分けて述べよ(各40字程度)
短文であることが重要です。これにより、本番の解答の構成にそのまま組み込むことができます。
上記のAなどは、令和元年度事例Ⅰ第4問にドンピシャでした。
解決② テーマ別に解答の糸口を決めておく
対策の2つ目は、テーマ別に語る糸口をあらかじめ決めておくことでした。
例えば、
A’ 従業員のサービスレベルアップ → 教育、モラール
B’ モラール低下対策 → 職務充実、職務拡大、教育・研修、マニュアル化、評価、お金。正社員の場合、業務過多、権限移譲
C’ 教育 → ジョブローテーション、OJT、OffJT、キャリア計画(CDP)
とにかく、問いに対してぱっと浮かぶ何かを持つようにしました。人事というのは、現実的には非定型な側面も多い業務ですが、解答としてはある程度の定型化が可能です。なにより、何も思い浮かばない時の焦燥感を回避することができ、「60点ならいけるんじゃないか」という気分になれました。ポジティブな精神状態を保てたのは大きいです。
これらの対策により、平成30年のCランクから、合格した令和元年度は71点となり、得点源化。出来の悪かった事例Ⅲ(55点)を補い、合格への道を開いてくれました。
ぜひ、「問いは抽象的だが、解答は具体的且つパターン化可能」ということを理解し、反射的に解答骨子が浮かぶ状態を目指してください。試験当日1発目の出来は、メンタル面で、事例Ⅱ~Ⅳにも大きく影響します。皆様が当日、合格へのスタートダッシュを決められることを祈っています!
明日は公務員系光速合格診断士Tatchyさんの登場です。お楽しみに!
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単語カードを作って原理原則の丸暗記をしていますがなかなか覚えられません。
暗記方法など教えていただけませんか?
よろしくお願いいたします。
まりん様
こんばんわ。コメントありがとうございます。
原理原則を丸暗記するのが難しいというお言葉、とてもよくわかります。抽象的な言葉の羅列は、そのままではなかなか頭に定着しづらいですよね。
私の場合、抽象的な知識を暗記する際、下記2つのステップを意識していました。
(1)イメージと紐づける
過去問、予備校の答練、本業、よく行くお店など、何でもいいからイメージと紐づけました。具体例をセットにすることで、記憶が有機的になり、浸透しやすくなります。
特にお勧めなのが、本業やよく行くお店など、自分が「現実に関わっている」例と紐づけることです。
私は、組織文化やコミュニケーション、組織形態のメリット・デメリットなど、抽象度の高い知識は、本業の職場を思い出して(または妄想して)、「あ~・・・そりゃそうなるよね」と腹落ちするまでイメージするようにしていました。
(2)ざっくり言いたいことを掴む
例えば、組織のコミュニケーション不足に起因して発生する問題を3つ以上挙げよ、という設問があったとします。(1)に基づき、本業の職場で、誰も口をきかず、みんなタコツボ的に黙々と仕事をしている・・・そんな場面をイメージします。できる限りくっきりと。
この時点で、ぼんやりと、「モチベーションが上がらないし、活気がない。雰囲気も悪い。ベテラン社員も全然教えてくれなそう。第一、確認も共有もせずにやってたら、二度手間三度手間のオンパレードでは?」という雰囲気はなんとなく想像がつくと思います。
実は、この時点で、5割は得点できています。ざっくり、もっとも言うべきことを捉えられているからです。
そのうえで模範解答を見ると、こんな感じの文言が並ぶと思われます。
①社員の意欲減退
②情報共有不足による意思決定遅延や誤り
③教育効果の減退
④組織文化・組織力の希薄化・減退による組織不活性化
⑤経営方針の浸透不足
①~④は、ほぼ、先ほどのざっくり文言の内容を指していることがお分かりいただけるでしょうか。
場面をイメージ → 「要はこういうことが言いたい」というざっくり文言 → 原理原則 という流れで記憶すると、抽象的な文言に実感が伴い、記憶の定着が進むと思います。また、本番で緊張して、覚えたはずの文言を思い出せなくても、「要はこういうことだったはず!」という核の部分が残り、応用で部分点を狙えます。
以上が私の場合の暗記方法です。参考になれば幸いです。
2次試験勉強も山場を迎えられていると思います。本ブログがまりん様の合格の一助となるよう、タキメン一同、最後まで有益な情報を発信し続けてまいります。
やまけん
このたびは貴重なお時間を頂戴してご回答くださいまして誠にありがとうございます。
早速場面をイメージして記憶する方法を試してみたいと思います。
なんとか頑張って合格を勝ち取りたいです。
タキプロにはいつも有益な情報を発信していただいてとても感謝しています。
これからも楽しみにしております。
まりん