ごく個人的所感による初学者のための2次試験心得 byヤマフリ
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期&TKP43のヤマフリと申します。
私の過去記事はこちらです。
1回目:多年度受験生の方へ 大丈夫です!私のほうが長いです!!
2回目:ゴールデンウィークまでは第1章、ここから合格に向けて第2章が始まる
3回目:事例Ⅰは人と組織をカスタマイズ 大事故のおかげで学んだこと
4回目:妬まず僻まず、正しく努力していますか?
5回目:理想的なファイナルペーパーの作り方
6回目:1週間後に2次試験を控えるみなさんへ(応援メッセージに代えて)
7回目:密着!中小企業実務補習 特番!!~全力で駆け抜けた5日間SP
第2次筆記試験が終わって早いもので1か月が経ちますね。
今の心境はいかがでしょうか?
推察するに「自分の回答を読み返してみたら、設問要求外していた(-_-;)」や「時間ギリギリでマス目を埋めたので、何を書いたのかさっぱり覚えていない( ;∀;)」とか「事例Ⅳ…空欄ばかり…(+_+)」等々
振り返ってみてもネガティブな感情しか湧き上がってこない、という方が多いのではないでしょうか。
忘れましょう!
いったん診断士試験から離れて、旅行にでも出かけましょう。久しぶりに友人に会いましょう。お酒でも飲んで羽目を外しましょう。
そろそろ年末に向けて、公私ともにバタバタし始めるでしょうから、忙しなさに身を任せて年明けまでやり過ごしましょう。
今、どんなに頑張っても試験で書いた内容を変更することも説明を加えることもできません。
それならば「果報は寝て待て」の心境で、1月の結果発表を待つことです。
思い悩んでも無駄ですからね。
年が明けたら、結果発表を受けて(どのような結果になろうとも)また新しいスタートを切るわけですから、情報収集するなどして、その準備のための時間にしましょう。
ちなみに試験のことを思い返すたびにネガティブな感情になっていたというのは私のことです。
ただ多年度になると徐々に神経図太くなってくるもので、合格発表までのドキドキはだんだん薄れてきます。
読者のみなさんにはそのような変な悟りを開くことなく合格を果たしていただきたいものです。
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■はじめに
今回みなさんにお伝えしたいのは、2次試験経験者向けというよりも来年度の診断士試験に向けて勉強を始めたばかり、もしくはそろそろ始めようと考えている、どちらかというと初学者向けの内容です。
多分に私の個人的な所感が含まれていますが、読み物として読んでいただけたら幸いです。
■ストレート合格を目指す!
今期のタキプロ13期のタキメン人数は192人。
令和3年度の試験合格者1,600人のうちの12%、8.3人に一人がタキメンということになります。
その192人のうち、ストレート合格者(1次試験も2次試験も一回の受験で合格した人)は何人だと思いますか?
答えは49人、タキメン全体のうちの約26%がストレート合格者です。
ストレート合格者が、2次試験受験のために選んだ学習スタイルについてのデータは次の通りです。
上記学習スタイルは、あくまで2次筆記試験対策として選択した学習スタイルであり、1次試験対策ではほかの手段を選んだ方も少なからずいます。
結果だけ見ると6割強が独学、通信の29%を加えると、約9割の方が自宅で一人で学習を進めたということになります。
この結果は私にとっては驚きです。
なぜなら、私の場合学習当初こそお金をかけすぎないようテキストを買いそろえ独学で学習を始めましたが、新しいチャレンジに対して(テキストという道具を手にしたものの)自分ひとりで向かっていくことは困難と判断し、効率よくノウハウを獲得するための時間や労力を金で買うことにし、早い段階で予備校通いに方向転換したからです。
今期の診断士試験日程が2次試験終了で一段落ついたため、最近では今までオンラインでしか交流できなかったタキメンとリアルの場で会う機会が徐々に増えてきました。
その場で情報交換する中で、ストレート合格者含め、短期合格について下記のようなことが分かってきました。
① 超多年度合格者もストレート合格者も合格時のノウハウやレベル感、試験に関する情報量に違いはない。
当たり前のことですが、同じ年度に同じ試験を受験し、得点にばらつきがあるとはいえ合格しているわけですから、能力差や合格に必要なノウハウや学習に関する様々な情報(各社テキストの特徴、合格者ブログ、カリスマ講師や診断士youtuberによる動画の内容等々)に大きな違いはありません。
勝手に多年度生は知識量が多いとかストレート生は高スペック等決めつける声もありますが、合格までの期間の長短は他のところに要因があると思います。
② ストレート合格者は情報収集力が高い、自律心が強い。
多少の主観が入ります。自分との比較という見方もあると思います。
予備校への通学や通信教育と比して独学が圧倒的に多い点について思うのは、人に教えられたノウハウを身に付けようとするのではなく、自分ひとりでノウハウを蓄積しているのではないか、ということです。
もちろん一人で創出することは難しいことなので、先輩診断士やインターネットからの情報を得て検証することもあるでしょう。
逆に外からの情報を収集して、手元で腹落ちさせることもあるでしょうし、双方向のやり取りで内なるノウハウを広く深く構築していると推察されます。
また決めたことをやり通す能力も総じて優れた人が多く感じます。
趣味や付き合い、家族との時間を制限したり、わずかな隙間時間を有効に活用したり、とにかく「今回の試験にすべてのリソースをかける」覚悟の違いを感じるのです。
先日女性のタキメンと話した際、「妊婦だったため、おなかが大きい状態で試験を受けた。子供ができたら子育てに忙殺されるので後がなかった。」などの話を聞いて試験に対する覚悟の違いを痛感しました。
決して多年度生が不真面目だ、などと言うつもりはありません。
ただ私の場合で言うと、妻が「何年かかってもいい」のような広い心で私のチャレンジを応援してくれていたことから、「絶対今年で受かる」という強い覚悟とそれに裏打ちされた効率的合格プランが立てられなかった可能性はあります。
③ セルフPDCAサイクルを回すことで、素早く課題解決し次のステージへ。
P:いつまでに何をどれくらいやるか、計画する。
D:強い自律心で実行する。
C:到達度を検証する。課題があれば収集した情報から解決策を策定し、次の行動に活かす。
A:効率的に課題を解決し、次のプランへ。
このようなサイクルを短期で回しているような印象を受けます。
事例企業に、「計画は日次で…。」などと提案することもありますが、自分はできていないことが多いですよね(;^_^A
いかがでしょうか。
もちろんこれは予備校通学に問題がある、とかストレート合格したければ独学を勧める、のようなことを伝えたいわけではありません。
一つ言えることは、データとしてストレート合格者に独学を選択した人が多いということ。そういう人たちからは上で紹介したような属性を強く感じる、ということです。
読者のみなさんには私のように合格まで10年もかけてほしくないので、とにかく合格のレベル感を早くつかみ、自分の現状とのギャップを効率的に埋めるトレーニングを進めることを強く推奨します。
■この時期に修正したい「問われていることに答える」ということ
2次筆記試験では「問われていることに答える」ことが大事です。
みなさんも耳にしたことがありますよね。
「問われていることに答える」
日常生活において私はしばしばそれができていない人を見かけることがあります。
家族や友人との会話ならともかく、ビジネスシーンでこれができていない人はおそらく高い評価を得られることは無いでしょうね。
以下のやり取りのどこに問題があるのか考えてみてください。
どうして当社に応募したのですか?
業界の将来性に魅力を感じたからです。
これは、会社への応募動機を聞かれているにも関わらず、業界への応募動機を答えてしまっているケースです。
では、以下のようなやり取りのどこに問題があるのか考えてみてください。
あなたは昨夜何を食べましたか?
最近忙しくて夕食を食べられないことがあります。
そのため、生活が不規則になり太ってしまいました。
昨日は自炊するのが面倒だったため、近所の中華料理屋で食事を済ませました。
この場合は、中華料理屋で食べたメニュー(ラーメンやチャーハンetc)を答えるべきなのに、余計なことを答えた挙句聞かれたことに答えていません。
おそらくこの就活生がこの会社に入社することは無いかと思われますが、意外とこのような受け答えを目にすることは少ないとは言えません。
これは2次筆記試験の回答でも時々見られます。
問題1 聞かれた質問について理解していない。
「なぜ、当社に入りたいと思ったのか」「昨夜は何を食べたのか」
聞かれていることは上の通りなので、回答として答えるべきは、
「御社の展開する海外向け事業において、自分の経験を生かせると判断したからです」とか「昨夜食べたのはカレーライスです」などです。
問題2 関係ない事を答える。
話の隙間を埋めようとして、関係ない事を答えてしまうことがあります。
「最近忙しくて夕食を食べられないことがある」など面接官の質問には全く関係のない回答です。
問題3 冗長な内容で回答が長い。
多少の補足であるならまだしも、「生活が不規則になり太ってしまった」など無駄に回答が長くなり、面接官としてはうんざりしますよね。
特にビジネスシーンでのやり取りはシンプルかつ的確に答えたいものです。
面接は自分が言いたいことを話すところではなく、相手が知りたいことを答えるところです。
同じことは2次筆記試験の回答でも言えます。
回答するためには設問解釈段階で、「答えるべき内容は何なのか」「(補足説明として)何を記述しなくてはならないか」を相手が理解しやすいように書く必要があります。
トレーニングとして日頃の会話から、相手が求めている回答は何なのか、理解することが必要です。
また自分の回答は過不足なくMECEに書けているか、他人に確認してもらうことも重要かと思います。
■おわりに
来年の診断士試験受験に向けて、今からできる「心構え」的なことをお話ししました。
ある意味自分の性質において問題があるところを改善するための取り組みに触れる部分もあったかと思いますが、少しでも合格に近づくためのスキルアップにつながるものとして、日頃から意識していただけたらと思います。
今日から師走ですね。
今年も残り少なくなりました。
新型コロナやインフルエンザの感染に注意して、良い年末年始を迎えましょう!
次回はおだっちさんの登場です。
お楽しみに!
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