「課題」を正しく捉える〜「問題点」との違いは?〜
こんばんは。
昨日3回目の実務補習が終わりました、名古屋のちおりんです。
今日は、試験だけでなく実務補習や普段の仕事においても活用している「課題」の考え方をお伝えします。
2次試験の設問では「問題点を答えよ」「課題を答えよ」というものがあります。「問題点」と「課題」。この2つの違いをはっきりと説明できますか?
私は当初、このような解釈をしていました。
問題:よくない事象のこと、行き詰まっていること
課題:これからやらないといけないこと
この解釈で、試験においては得点できる場合もありますが、実務においては通用しません。
仕事において、上司から案件の「課題管理表を作れ」と指示されました。作ったものを上司に見せたところ、「これは単なるお前のToDoリストだろ」「問題点を書いてどうする?」と言われました。これをきっかけにマジメに「課題」って何???と考えるようになりました。
予備校のDVD講義の中にその答えがありました。
課題とは、”現状”と”あるべき姿”のギャップを埋めるためにやることである。
”あるべき姿”とは、1次試験の知識を企業が実践できている状態。それが正しく明確に描けていないと、ギャップも見えないし、”現状”のよくない部分が「問題点」と気付くこともできない。診断士は”あるべき姿”を描けることが、大前提。
それを聞いて、とてもスッキリしました。
課題とは、現状とあるべき姿のギャップを埋めるためにやること。
問題とは、あるべき姿から外れた状態のこと。
これを前提にして例えると、
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問題:人によって作業手順が違うため、品質にばらつきがある
あるべき姿:安定した品質が提供できること
↓
課題・・・あるべき姿に持ってためにやること → 作業手順の標準化
対策・・・手順書を作る
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と整理することができます。
以降、仕事で使う「課題管理表」には、「現在の状態」と「望ましい状態」という欄を設けて、なぜそれが「課題」なのか?という過程も伝わるように形を変えてみました。上司に説明もしやすくなり、他の人も巻き込みやすくなりました。
実務補習では「課題」を正しく抽出する力が強く求められます。
正しく抽出できれていれば、論理的な説明ができ、関係者に納得が得られやすいです。普段の仕事でもそれは同じです。
即実践できるよう、試験勉強の中でしっかり身につけていきましょう!
タキプロ勉強会のお知らせ
【今後の予定(東京)】
・8/29(木) 19時~21時半 中央区立産業会館 題材:H24事例3
・9/8(日) 9時半~12時 堀留町区民館 題材:H22事例1
・9/12(木) 19時~21時半 京橋区民館 題材:H22事例2
・9/22(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H22事例3
・9/26(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H23事例1
*8月の勉強会は初学者と経験者でテーブルを分けて実施の予定です。
*初学者の方はできるれば題材の過去問を解いて解答を作成ください。難しいようであれば過去問に目を通しておくだけでも結構です。(8月のみ)
*経験者の方は題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。
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