【まゆげ流】合格答案の書き方(!?)その2
おはようございます。まゆげです。
いよいよ8月も最終日となりました。皆様、大変だと思いますが頑張ってください。
解答の書き方について記載します。
まゆげから見て、心がけ次第で修正できるものと身につけた方が良いものの2つがございます。
心がけ次第で修正できるものは、ある程度試験までの時間が短くても対応ができると思いますので、後日紹介させていただきます。
本日は、身につけたほうが良いと思う内容についてご案内します。
皆様、字数が多い問題では、複数の論点で記載しているでしょうか?
過去問を分析しますと、80字以上の字数の問題では、複数の論点を記載する必要があると思われます。(各受験校の解答例もそうなっております)
まず、ここで例を紹介します。
<平成24年事例Ⅰ 第5問>
A社は、日本国内で課長以上の社員を対象に成果主義型賃金制度を導入しようと考えている。中小企業診断士として、制度の設計および導入にあたって、A社の場合、どのような点に留意すべきかを120字以内で助言せよ。
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ここで問われているのは、「制度の設計の留意点」と「制度の導入の留意点」です。これらの言葉に着目して、
制度の設計については、~。導入については、~。
というように、2つの論点に切り分けて記載すると良いかと思います。文章構造の切り口が明確でわかりやすく、MECE(ミッシー:「漏れなくダブりなく」のこと)な解答となるため網羅性も高く、説得力も高まります。
一方、「制度の設計」のみか、「導入」のみの1つの論点で書くと、視野が狭い印象を受けます。仮に、採点者が採点基準として2つの論点を想定していた場合、1つの論点のみでは半分しか得点できない可能性があります。
上述の例の場合、設問に「制度の設計」と「導入」と明記されているので気づきやすいと思います。ヒントが明記されていなくても、設問文の言葉から切り口を見つけることができるかと思います。
もう1つ例をあげます。
<平成24年事例Ⅲ 第4問>
C社の既存製品の販売数量は減少傾向にあり、さらに既存顧客から製品単価の引き下げ要求がある。それを克服して収益性を高めるには、あなたは中小企業診断士としてどのような方法を提案するか、Y社との新規取引以外で、Cにとって実現性の高い提案を140字以内で述べよ。
—
ここで問われているのは、「Y社との新規取引以外で」、「実現性の高い」という制約事項がありますが、要するに「収益性を高めるための方法の提案」です。
収益という言葉は、企業会計原則によると、企業の営業活動の結果生み出された成果であり、純資産を増加させる事実と定義されております。広義には、利益が該当し、狭義には、営業収益(=売上)、営業外収益(=受取利息、受取手数料など)が該当するそうです。本問題で問われているものは、利益の向上策であると考えたらどうでしょうか。そうすると、①売上拡大策(客数の向上策×客単価の向上策)、②費用削減策(材料費・労務費・製造間接費・販売管理費などの削減)、の切り口で書くと、網羅性の高い解答を書くことができます。
以下、ご参考まで、まゆげが受験生時代にまとめていた切り口をご紹介します。
1次試験の知識がベースとなっていることにお気づきでしょうか。2次試験のすべての問題に切り口を当てはめられるとは限りません。例えば、字数が少ない場合は、無理せず1つの論点で書いてもよいかと思います。しかし、字数の多い問題では、切り口が解答の方向性を考える指針になると思います。他にもいろいろな切り口があると思いますので、皆様も答案分析の際に、意識されるのはいかがでしょうか。
少しでも受験生の皆様のお役に立つことができたら、まゆげは小躍りして喜びます。
では良い週末をお過ごしください。
タキプロ勉強会のお知らせ
【今後の予定(東京)】
・9/8(日) 9時半~12時 堀留町区民館 題材:H22事例1
・9/12(木) 19時~21時半 京橋区民館 題材:H22事例2
・9/22(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H22事例3
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*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。
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