【2次合格のポイント】自分の解法プロセスを確立する(その3)

皆さん、こんにちは!
月曜担当の、はっしー@タキプロです

さて、前回のブログでお伝えした通り、今回は「書くスピードを上げるためのヒントがテーマ。与件文の中で使えそうな箇所をマークし、盛り込むべきことは決まってあとは文章に落とし込むだけなのに、いざ書こうとすると中々筆が進まないという経験はありませんか? 私もそこが課題でした。特に事例Ⅱ。一見とっつきやすく見えますが、事例Ⅰ、Ⅲに比べて与件の情報が多いためまとめるのに時間がかかり、安定的に80分で書き切れず苦労しました。

「書く力」とは、断片的情報を集め、論理的思考力を発揮して分かりやすい文章に構成しなおす能力だと思います。

じゃあどうやって書くスピードを上げるか?

もちろん反復練習が王道ですが、設問のタイプに応じた「解答の型」を持っておくと、試験対策上役に立ちます。

基本は、
・書き出しは設問に素直に
・複数列挙する場合は、箇条書きで

よくある設問のタイプに応じた例を挙げると、こんな感じです。

1.SWOTに関する問題
・「強みは、①~、②~である」
・「~(=外部環境変化)は、A社に機会として~、
脅威として~を与えた」

2. 課題と改善策を問う問題
・「課題は~である。改善策は、①~、②~である」

3.何らかの意思決定への助言とその理由を問う問題
・「~と助言する。理由は、①~、②~である」

4.情報などの活用方法とその効果を問う問題
・「活用方法として~が考えられる。その効果は、
①~、②~である」

5.事業の方向性とその理由を問う問題
・「方向性は~である。理由は、①~、②~である」

「~」に当てはまる部分を与件文のキーワードや一次知識の切り口で埋めていく感覚です。ごく当たり前と思われるかもしれませんが、本番で感じる時間のプレッシャーはかなりなもの。まずこうした解答の枠組みを作れれば、前へ進んだ気がして気持ちがだいぶラクになります。

加えてコメントを2点ほど。

まず「聞かれたことに答える」こと

施策の「内容」を問われているのに「理由」を答えたり、「課題」は何かという問題で「問題点」を答えたり・・よくありがちなミスですが、落ち着いて設問を読みましょう。

次に、答えのまとめ方のコツ

1.強みを聞かれたら
「一貫生産体制による短納期対応力」、「主力取引先のY社以外への販売数量を増やし、顧客基盤を拡大したこと」というように、与件との因果関係で書くのがポイント。「だから何なの」を意識しましょう。

2.戦略や方針の内容を聞かれたら
誰に何をどのように」の戦略の3軸で。記載例は「45~65歳の年代層に、高品質の眼鏡を細やかな顧客対応力とアフターサービスで販売する、差別化集中戦略である」(H23年事例Ⅱ:第1問)

3.戦略や方針を提案する理由を聞かれたら
通常は、「強みを活かせるから」「機会を捕捉できるから」「脅威を回避できるから」「あるべき姿を実現できるから」「経営理念に合致しているから」でカバーされるので、この視点から与件文に情報を拾いに行くと早い。

これくらいは頭に入れておくと便利です

書くスピードを上げるには、先に書いた通り論理的思考力を鍛えるのが基本ですが現実的には、解答の型の引出しを増やしておくことが、試験対策上有効 そのためには、合格答案や模範解答がどういう文章構成で答案を書いているか分析し、真似るのが早道と思います。

それでは、また来週!

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タキプロ勉強会のお知らせ

【今後の予定(東京)】

・9/8(日)  9時半~12時 堀留町区民館 題材:H22事例1

・9/12(木) 19時~21時半 京橋区民館 題材:H22事例2

・9/22(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H22事例3

・9/26(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H23事例1

*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。 *時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。

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