「不」合格体験記 by なー

今回は令和4年2次試験での私のやらかしエピソードをもとに、「不」合格体験記を書きたいと思います。
2次試験1ヶ月前。みなさんは私と同じ目に遭いませんように。。。

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■自己紹介

過去の投稿で紹介しておりますが、改めて自己紹介させていただきます。

年代/性別:29歳 男性
職種:IT系
受験歴:1次3回(3回目は保険受験)
    2次2回
勉強時間:1次1,684時間、2次1,400時間
勉強方法:予備校、勉強会
得意科目:1次経済、2次事例Ⅰ
保有資格:簿記2級、ビジネス会計検定2級、FP2級、応用情報
家族構成:一人暮らしなので時間はいっぱいある

■令和4年2次試験の結果

自己紹介でも書いている通り、私は2次試験は2回受けています。
1回目の受験の結果は、
52,64,52,35 合計203点
です。
事例Ⅳが足切りです。




どう考えても足切りでした。











なぜ足切りになったのか。










中小企業診断士 2次筆記試験の試験会場は、異様な空気に包まれています。











私はあの空気に負けました。80分の間に2回も。












では、あの時の私を振り返ってみましょう。

■令和4年10月30日 午後15時50分 福岡県南近代ビル

2次試験も最終事例になり、疲れも溜まってきていた。
斜め前の50代くらいの男性受験生は、受験予備校が配布している「ごうかくのしおり」を
堂々とした座り方で読んでいた。
おそらく何度かこの異様な空気を経験してきているのだろう。
「かかってこいよ事例Ⅳ」
という雰囲気が漂っていた。

私はというと、最後の最後まで「損益分岐点は変動費率じゃなくて限界利益率」などを書いた
ファイナルペーパーをパラパラめくって落ち着きがなかった。

■午後16時00分

事例Ⅳがスタート
いつも通り、受験番号を記入。
まずは設問を見て各設問の難易度を軽く見る。

まずは第1問、経営分析。

「うんうん、去年は指標が4つやったけど、今年は良いのが2つ、悪いのが1つでノーマルか。。。
ん?んん?まって、生産性ってなんや??『販売費及び一般管理費のその他は含めない』って?なんのこと?」

頭がパニックになる。ひとまずこれは置いておいて、続きの設問も眺める。
しかし、「生産性」が気になって頭に入ってこない。

そして、与件に入る。

しかし、「生産性」が気になって頭に入ってこない。

■午後16時10分 会場の空気に飲まれる〜1回目〜

生産性がまだわからない。

「『販売費及び一般管理費のその他は含めない』ってわざわざ書いてるくらいやし、販管費は式に使うんやろうな。分母か分子か。販管費を使う生産性っぽい指標と言えば、『売上高販管費率』か。

いや、待て。『生産性』は『アウトプット÷インプット』が普通やろ。ROEとかそんな感じやし。『売上高販管費率』は『インプット÷アウトプット』やから、『生産性』とは言えんな。」

このとき、素直に「売上高販管費率」にしておけば、足切りはなかったかもしれない。

ただ、ここは2次試験会場。異様な空気。
ここで私は2次試験会場の異様な空気に飲まれた。これが1回目

「・・・このままやと生産性とは言えない。。。
てことは、分母と分子をひっくり返せば良いのか!!
『売上高÷販管費』で、『販売費及び一般管理費売上高比率』やな!絶対これが答えや!
きっと出題者はこれを書いて欲しいはず!!」

何を思ったのか、ありもしない指標を国家試験の解答に書いてしまう私。

嘘と思うかもしないが、本当に書いた。
ちなみに以下写真は予備校の採点サービスの採点結果。
この予備校は「販売費及び一般管理費売上高比率」を生産性とは認めてくれなかった。

私は本気で「他の受験生と差をつけれた!!」と考えながら、次の問題に進んだ。

■午後17時15分 会場の空気に飲まれる〜2回目〜

試験ももう終盤で、いつもなら計算間違いがないかを見直している時間帯。

しかし、ここは2次試験会場。異様な空気。
ここでまた私は2次試験会場の異様な空気に飲まれた。これが2回目

あの時の私は、あろうことかこのタイミングで最終問題の記述を書き直すかどうかで葛藤していた。

「書き直すとしたらなんて書く?」
「文字数は大丈夫か?」
「今書き直し始めて文字数オーバーになって頭真っ白になって時間切れにならないか?」

などを考えていた。

頭の中で書き直す内容と文字数シミュレーションをする。

「よし、これならいける。文末は変えず、解答の途中の部分のみ文章を変えよう。」

持ってきていた機械式腕時計を見る。

「よし、まだ3分ある。いける」

消しゴムを手に取る私。 解答の途中の部分のみ消し始める。

「焦っている。でもまだ時間はある。」

その時、試験官がすぐ隣に立って、解答を書き直すのを見ているのに気づいた。

「きっと、『こいつ、勝負に出たな。時間オーバーしたらすぐアウトにしてやる』とか考えてるんやろな。でもみとけよ、書き直すからな」

消し終わり、ペンを手に取る。

「焦っている。でもまだ時間はある。」

解答を書き始める。



















【チーーーン】


















試験終了の合図がなった。

「もう少し。あと5文字。。。でも。。。」














隣には試験官がいる。













私はペンを置いた。












そして、試験官を見上げてドヤ顔をした。












「俺はやり切ったぞ。どや(5文字空欄)」

こうして、私の初の2次試験事例Ⅳ最終問題は、中途半端に空欄がある状態に終わった。
その時の再現答案↓

持ってきていた機械式時計は、寂しそうに17時19分を指していた。
(機械式なので1日の間に時間狂ってた)

■さいごに

今回は私の2次試験「不」合格体験記をお送りしました。
嘘のように思うかもしれませんが、2次試験は本当に異様な空気に包まれています。
初受験の私はその空気に飲まれ、過ちを犯しました。2回も。
このブログを読んでいるみなさんが、空気に飲まれて私のような過ちを犯さないことを祈ります。
(あと、時計はちゃんと合わせましょう。電波時計とか。私はどうしても思い入れのある機械式を持っていきたかったので、R5年は機械式とデジタル時計の2つ持っていきました。)
あと、試験終了したらすぐにペンを置きましょう!

では、残り1ヶ月。体調に気をつけてがんばってください!口述対策でお会いしましょう!!

次回は、しゅうすけ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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