【2次試験】「問題」か「課題」か、それが問題だ!
おはようございます。ナリ@タキプロ5期生です。
今日のテーマは「問題点」と「課題」の違いです。日常生活の中では二つともほとんど同じ意味で使われますが、診断士試験の中では全く別な内容を意味します。でも、普段区別しないため、しっかり理解しないと使い分けるのは難しいですね。わかったつもり程度の理解では試験等の緊張した場面になるとつい混同してしまいます。私自身も何度も指摘され、「まだ身に付いていないのか!」とがっかりした記憶がよみがえります。
しばらく前に見たテレビドラマを題材にします。日本の自動車生産の黎明期、トヨタ自動車の創業者をモデルにしたアイチ自動車が舞台です。
アイチ自動車は日本国内の不景気により販売不振に陥っています。その苦境を乗り切る為、アメリカでの販売を狙いますが、輸出を担うアメリカの提携会社から「現状のレベルではアメリカでは売れない。アメリカでの販売には①高速走行で12時間走り続ける耐久性②40馬力のエンジンパワーの2つを達成する必要がある。」との厳しい指摘を受けます。
この場合のアイチ自動車の問題点と課題は何だか説明できますか。
まず、問題点や課題の言葉の定義を確認します。
問題点:「現状」と「あるべき姿」の間にギャップがあること。それにより何かしら良くない事象が発生しています。つまり、問題点は「解決する」ことが必要なことです。(問題点として書いた答えの後ろに「解決する」の言葉を付けて読んでみてください。読めない場合は、答えが問題点としてではなく、課題として書かれているかもしれません)
課題 :現状を改善し、あるべき姿を実現するためにやるべきこと。つまり、課題は「達成する」ことが必要なことです。(課題として書いた答えの後ろに「達成する」の言葉を付けて読んでみてください。読めない場合は、答えが課題としてではなく、問題点として書かれているかもしれません。)
アイチ自動車に戻ります。
問題点:車の耐久性やエンジンの馬力が不十分なため、
アメリカへの輸出ができず、販売不振が続くこと。
検証:車の耐久性やエンジンの馬力の不十分さを解決する~
課題 :(エンジンの材質や形状を工夫しエンジンオイルの改善等を
行うことにより)車の耐久性とエンジンの馬力を向上させ、
アメリカへの輸出を実現し、売上拡大を図ること。
検証:(エンジンの材質や形状を工夫しエンジンオイルの
改善等を行うことにより)車の耐久性とエンジンの
馬力の向上を達成する~
わかってもらえましたか。
冷静な時には理解していても、緊張状態の中にあり、解答検討の試行錯誤を繰り返すうちに混乱してしまう場合があります。
ですので、呪文のように
「問題点 ~ 解決」
「課題 ~ 達成」
のペアの言葉で答えを確認してください。
この習慣がつけば、今後はいくら緊張してもミスはしません。
今日は以上です。
タキプロ勉強会のお知らせ
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◆会費 :500円
*お釣りが出ないようにご用意ください。
==1次試験対策の勉強会参加にあたって==
*可能であれば題材の過去問を解き、解答プロセスを説明できるよう
ご準備ください。
*解答はご自身分がお手元にあれば良いです。
*過去問解説書の使用などはご自由にお使いください。
*問題を忘れずにご持参ください(自分で確認用)。
==2次試験対策の勉強会参加にあたって==
*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*問題を忘れずに持ってきてください(自分で確認用)。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。
あらかじめご了承願います。
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