今から始める2次対策④:文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その1)
こんばんは。黒@タキプロです。
今月から木曜の夜は、今から始める2次対策のテーマでお届けしています。
2次試験で不合格と合格を一度ずつ体験している私の経験から、
この時期に知っておいた方がよい、2次試験攻略のポイントをお伝えしていきます。
今年初めて受験をされる方はもちろんのこと、
リベンジを目指している方のおさらいにも役立つ内容になればと考えています。
全4回の予定でしたが予定変更。全6回でお届けします。
内容は以下のとおりです。
第1回: 2次試験の難しさとは
第2回: 学習期間が短いことによる難しさを克服する
第3回: 公開されないことによる難しさを克服する
第4回: 文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その1) ←今回はココ
第5回: 文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その2)
第6回: 目標は解答手順の確立
では、第4回です。
文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その1)。
第1回「2次試験の難しさとは」では、
私の受験時代を振り返って、2次試験の難しさを次に3つに分けてみました。
学習期間が短いことによる難しさ
公開されないことによる難しさ
文章で解答を書くことによる難しさ
今回は、3つ目の難しさ「文章で解答を書くことによる難しさ」に対する対策です。
■文章で解答を書くことによる難しさとは
2次試験は、1次試験とは打って変わって、解答を文で書かなければいけません。
字数は、短いもので10文字から、長いもので150文字まで。
字数が多いことでの難しさもあれば、少ないことでの難しさもあります。
文章を書くことに苦手意識を持っている人は、スキル的なハードルもありますが、
「文を書くのが苦手」という心理的なハードルをつくってしまうところにも
難しさがあるものと考えています。
ただ、心理的な問題は、スキルが向上すればおのずと解決するものです。
まずは、スキル的なハードルを乗り越えることを目指しましょう
ただ、スキル的なハードルと一言でいっても、多種多様、人それぞれだと思います。
ここでは、私自身が感じていた2つのハードルを例に、話をすすめさせてもらいます。
まず一つ目のハードルは、論理的な文章を書くこと。
そして二つ目のハードルは、正しい日本語の文章を書くこと。
私は学生時代から文章を書くことに苦手意識があったため、
こんな基本的なことがハードルになっていたんです。
学習を始めた頃は本当に苦労しました。
■論理的な文章を書く
先に断わっておくと、2次試験の解答で、絶対的に論理的な文章を書く必要があるのかというと、
必ずしもそうではないと考えています。
論理的な文章を書くことよりも、聞かれたことに正しく答えているか、
与件の内容に沿って解答しているか、といったことの方がずっと大事なはずです。
しかし、解答に読み手がいる以上、論理的で分かりやすい文であれば、
それに越したことはありません。
それに、因果関係について理解していれば、
自分の解答に論理的な飛躍が無いか、そして記述漏れが無いかをチェックすることができます。
この論理的な文書を書くことに苦手意識を感じていた私が、
それを乗り越えるために役立った本をご紹介します。
MBAクリティカル・シンキング(グロービス・マネジメント・インスティテュート著)です。
クリティカル・シンキングとは、耳慣れない言葉かもしれないませんが、
自分がきちんと論理的に考えているかチェック(批判)しながら思考を進めていくこととされています。
詳細は、ぜひ手にとって確かめていただきたいところですが、
この本に書かれていること、学べることをさわりだけご紹介しておきます。
・「Why?」「So what?」「True?」と問い続けることで、原因の発見や本質を捻り出す
・間違いを犯さないために、因果関係を考える際のチェックポイントを押さえる
・事象を構造化して、問題を解決する
・説得力あるコミュニケーションのために必要な要素を意識する
詳しく書けないのが残念ですが、これ以外にも論理的思考を養成するためのノウハウがいくつも書かれています。
私はこの本を読んだことで、解答を書く際に自然と分の繋がりを意識できるようになりましたし、
論理的な飛躍や因果の抜け漏れが劇的に減りました。
それまで意識できていなかった部分を、意識できるようになったことが大きかったようです。
また、この本で学んだことは、試験だけでなく、日頃コンサルタントとして働く上でも生きています。
1次試験が終わってからでは、なかなか時間もとれなくなります。
勉強の気分転換にもなると思うので、ぜひ読んでみてください
もう一つのハードル「正しい日本語の文章を書く」はまた次回
では、今回はこのへんで。
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新版と旧版がありますが、
新版の方がたしかページ数が薄く
なっていたと思います。
どちらが良いと思われますか?
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>ガネーシャくんさん
黒@タキプロです。コメントありがとうございます!
私が読んで、今回紹介させていただいたのは、新版の方です。
旧版は読んでおりませんが、新版のあとがきによると、
改定するにあたり、旧版に寄せられたコメントをもとに「読みやすさ」を追求したとあります。
特に、この本の特徴である「事例」をよりわかりやすいものに差し替えたとあるので、
この点は大きいように思います。
その新版でさえも、読み進めるには若干難しいところがありましたので、
個人的には「よりわかりやすくなった」新版をおすすめいたします。
(旧版を実際に読んだわけではないので、根拠が薄くすみません!)
あと、新版の初版が2005年となっているので、
旧版の入手は中古に限定されるかもしれませんね。
それでは、今後ともタキプロをよろしくお願いします!
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>タキプロ@中小企業診断士さん
黒さん、お忙しいところご回答ありがとうございます!
ブックオフで、新旧二冊並んでいたため、
ちょっと悩んでしまいました。。
(半額でも、1500円近くするため)
基本的には、新版の方向で考えたいと思います。ありがとうございました。