今から始める2次対策⑤:文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その2)
こんにちは。黒@タキプロです。
いよいよ我々タキプロにも、2011年度の合格者がメンバーとして加わってくれました
今週からは、その2011年度合格者がメインとなって、
みなさんへ診断士試験のノウハウやエピソードを伝えてくれます。
ということで、これまで私は木曜の夜を担当させていただいておりましたが、
今後は不定期での投稿となります。
引き続き、みなさんの合格確率を1%でも高めるべく、記事を書いていきたいと思いますので、
タキプロともども、今後ともよろしくお願いいたします。
さて、先週まで連載企画「今から始める2次対策」のテーマでお届けしてまいりましたが、
一旦今回で最終回です。
この企画では、2次試験で不合格と合格を一度ずつ体験している私の経験から、
この時期に知っておいた方がよい、2次試験攻略のポイントをお伝えしてきました。
今年初めて受験をされる方はもちろんのこと、
リベンジを目指している方のおさらいにも役立つ内容になればと考えています。
各回の内容は以下のとおりです。
まだ過去の記事を読まれていない方は、ぜひ読んでみてくださいね
第1回: 2次試験の難しさとは
第2回: 学習期間が短いことによる難しさを克服する
第3回: 公開されないことによる難しさを克服する
第4回: 文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その1)
第5回: 文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その2) ←今回はココ
では、第5回。
文章で解答を書くことによる難しさを克服する(その2)。
第1回「2次試験の難しさとは」では、
私の受験時代を振り返って、2次試験の難しさを次に3つに分けてみました。
学習期間が短いことによる難しさ
公開されないことによる難しさ
文章で解答を書くことによる難しさ
今回は、3つ目の難しさ「文章で解答を書くことによる難しさ」に対する対策の2回目です。
■文章で解答を書くことによる難しさとは(おさらい)
前回のおさらいを少しだけしておきます。
2次試験では、1次試験とは打って変わって、解答を文で書かなければいけません。
文章を書くことに苦手意識を持っている人は、スキル的なハードルもありますが、
「文を書くのが苦手」という心理的なハードルをつくってしまうところにも
難しさがあると考えています。
ただ、心理的な問題は、スキルが向上すればおのずと解決するものです。
まずは、スキル的なハードルを乗り越えることを目指しましょう
ここでは、「スキル的なハードル」として、私自身が感じていた2つのハードルを例に、
話をすすめさせてもらいます。
まず一つ目のハードルは、論理的な文章を書くこと。
そして二つ目のハードルは、正しい日本語の文章を書くこと。
今回は、この二つ目のハードル「正しい日本語の文章を書くこと」に焦点を当ててお話します。
■正しい日本語の文章を書く
前回の「論理的な文章を書く」でも同じようなことを言いましたが、
2次試験の解答では、絶対的に正しい日本語の文章を書く必要はないと考えています。
聞かれたことに正しく答えているか、与件の内容に沿って解答しているか、
といったことの方がずっと大事なはずです。
ただし、その文章の読み手、つまり採点者が少しでも快適に読める文章であれば、
それに越したことはありません。
当然、印象もよくなります。
と、偉そうなことを言いましたが、私自身、正しい日本語の文章を書くのが、苦手です。
ものすごく苦手です。
典型的な理系人間で、学生の頃も国語が一番嫌いでした。
何が嫌いって、明確な正解がなくて、なんとなくモヤモヤしているところが、
性に合わなかったんです。
でも、一昨年ついに、その「国語の正解」「文章の書き方の正解」を教えてくれる本に出会いました。
それが、説得できる文章・表現200の鉄則(日経BP社)です。
タイトルのとおり説得力のある文章の書き方について、具体例を交えて説明してくれています。
自分の文章と照らし合わせながら読み進めることで、
少しずつ自分のダメだったところが、洗い出されていきます。
今でも、完璧な文章を書けているとは到底思いませんが、
この本を読む前と比較すると、飛躍的に「正しい」文章を書けるようになったと思っています。
ハードルあげまくっていますが、本当にオススメの本です。
書かれていることを例として少しだけご紹介しておきます。
・解釈が1つしかできない文にする
→「と」と「または」を一文に混同させない
(NG)サンプルに試薬AまたはBとCを加える。
(OK)サンプルに試薬Aを加える。または、試薬BとCを加える。
(OK)サンプルに試薬A、B、Cのどれかを加える。
・二重否定は避ける
(NG)予備を買っておかないと、いざというときに備えられません。
(OK)予備を買っておけば、いざというときに備えられます。
・誤解を避けるために読点を打つ
(NG)きれいな赤い服を着た少女
(OK)きれいな、赤い服を着た少女
ここで書いたことは、ごく一部ですが、このような事例が約200書かれています。
この本で学んだことは、試験だけでなく、もちろん日頃働く上でも生きています。
電子メールの作法や実例、そして画面で読む文章の注意点についても言及しているため、
ビジネス上の文章作成の悩みにも答えてくれています。
ボリュームたっぷりで読むのにもそこそこ時間がかかる本です。
1次試験の暗記に疲れたとき、気分転換に(余計疲れるかもしれませんが)、
ぜひ読んでみてください
それでは、この連載は、ここで一旦終わりとなります。
これまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました
また折を見て、2次対策に関する記事を書いていきたいと思っています。
乞うご期待
では、今回はこのへんで。
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