【経験者】事例作成の勧め~出題者の立場にたってみる~
こんばんは、もん@タキプロです。
今週末はぜひ花見しなきゃですね。
折りしも土曜は満月、朧月夜と夜桜なんていい風情でしょう。
昨年の今頃、所属していた勉強会では数名のグループに分かれて、
自分達で事例を作成しました。
他の勉強と並行しながら1ヶ月近くかけ、
与件、設問、解答、解説を本試験と同程度のボリュームで作成し、
他のグループに解いてもらいました。
与件には一文も無駄なものはない
2ページ前後で解答に必要な根拠や説明を全て盛り込むのは、
意外とたいへんです。
設問に使わない文章も混ぜるとすぐ3ページ近くに膨らみます。
与件は解答に必要な最小限だけを厳選せざるを得ません。
設問には一文節も無駄なものはない
表現が曖昧だとどんな解答も妥当性があり正解になってしまいます。
逆に、ヒント満載で全員が正答できてしまってはテストになりません。
たった一文節を追加/削除するだけで、
答えの許容範囲や正答率が大きく変わってしまうのです。
模範解答は1つしか作成しない
作成する流れは、
1)企業内容や方向性、戦略の設定
2)各設問の分野決め(事例Ⅰなら人事、組織、能力開発など)
3)模範解答、設問、与件を作成
4)模範解答が正しく導き出せるよう、設問と与件を調整
そう、1つしかない模範解答を正しく導き出せるように
設問や与件を整えていくんです。
もし模範解答が2つも3つもあったら、調整が大変過ぎです。
という訳で、
2次試験の解答は複数ない。たった1つしかない
としか考えられない。
では、なぜ「2次試験の答えは1つじゃない」と言われるのか?
まさに朧月夜のように、正解の境界線が曖昧なのではないか。
AとA’とA”はおおよそAでいい。でもBはダメ。という感じ。
これに気付き、頭だけでなく身をもって理解できたことは私には収穫大でした。
そこで私は次の3つを実行するようにしました。
設問の一文節一文節をきっちり分析して、その条件を必ず守る
与件の全文章を設問に振り分け(重複使用OK)、優先的に使う
事例全体の方向性からはずれない
これにより、ど真ん中ではないかもしれませんが、
何とか的からはずれなくなったと思います。
ちなみに、「多面的」であることを否定するのではありません。
「多面的」は「AやA’やA”を多く盛り込む」ことで、
より確実に的を捉えやすくなります。
1次受験者が暗記の海を漂っているこの時期、
2次専念のアドバンテージを活かして、
ぜひ事例作成にトライしてみてください。
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