ポエムとロジック7

こんばんは。つっちー@タキプロ6期です。

前回、抽象化して(要約して)書く方が伝わりやすい例を挙げましたが、試験では逆に、もっと具体的に書けた方がよいケースも多いと思います。私がそれを意識してから特に点数が安定したのが、事例Ⅲでした。

事例Ⅲといえば、生産現場のイメージを持ちにくいことで苦手意識を持つ人も多いようです。問題文の生産現場の状況を読んでも、何となくわかったような、わからないようなまま、解答構成を考えることが私も最初は多かったです。以前に書いた補助金申請の話と同じで、あまりイメージできていないから、要点を捉えてピンポイントで書くことができず、漠然と「在庫を削減」「内製化する」「生産計画の精度を上げる」といった、部分点狙いの、“間違いではないであろう”キーワードを盛り込んで解答を作っていました。だから事例Ⅲは、「どの事例も同じような問題に見える」というのが当時の率直な感覚でした。

 

生産現場のイメージをつける方法としては、工場見学に行くとか、動画を見るといったこともよく紹介されています。有名な『ザ・ゴール』という小説は、私も息抜きがてら読んでみましたが、生産管理の手法をイメージするには役立ちます。ただ、試験では専門的なことが問われるわけではないので、過去問の自己採点などのときに、自分なりに業務をシュミレーションしてみるなど、踏み込んで考えてみて一つずつ曖昧さを無くしていったことが、私にとっては一番効果的だったように思います。せっかく解いた一つ一つの事例が、きっちり自分の血肉となるようにしゃぶりつくすこと。それをやらずにただ数をこなしても全く意味がないと、一度二次試験に泣いたときに痛感しました。

またテクニック的には、問題文を読みながら必ず図を書いて整理すること。それから事前対策として、知識を体系立てて整理しておくこと。知識は一次試験のもので十分なので、例えば、納期改善の対応策3つ、納期と在庫の関係性、などをまとめておいて、いつでも引っ張り出せるようにしておくことは必須だと思います。これをやっておくことで、とくに文字数の多い問題が出てきたときに何を書いてよいかわからないという事態はほぼ無くなり、候補の中から解答に反映する要素の優先順位を考えて取捨選択できるようになりました。

 

生産現場がイメージでき、踏み込んで考えられると、それまで外さないようにぼんやり書いていたことを、絞って具体的に書けるようになり、解き終えたときの手ごたえがなんとなく強くなったような感じがしました。手ごたえ=点数ではないのが、二次試験の難しいところではありますが。

続く

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