良い圧縮解答、悪い圧縮解答

おはようございます、日曜朝のサイトヲ@タキプロです。

先日、まぐまぐにて配信中のタキプロメールマガジン
合格者が伝える中小企業診断士試験突破のノウハウ」で、
「2次試験で求められる「書く力」とは?」という特集記事を
担当させていただきました。

本日は、上記のメルマガ記事で触れました
「解答の構成要素を出来る限りコンパクトに表現する、
『パーツを編集する』コツ」について、簡単な例題を使って解説したいと思います。

例題:「C社の強みとは何か。20字以内で答えよ。」
                  
解答例1:

 「計画的に技術者を育成することによって 技術が高いこと。」
(26字)

 ※内容的には悪くありませんが、6字オーバーです(笑)。
「こと」が2つ使われているのも冗長で良くないですね。解答の圧縮が必要です。
以下に、2パターンの「圧縮解答」の例を提示してみました。

解答例2【悪い圧縮解答】:

 「計画的な技術者の育成により 技術が高い。」(19字)

解答例2´:

 「強みは 計画的な技術者育成で 技術が高い。」(20字)

 ※字数節約=圧縮のために、「こと」を抜いて「述語文」にする。
「●●とは何か」と問う設問によく見られる解答パターンです。
内容的には間違いではないのですが、どこか引っかかります。

設問が「特色を答えよ」とか「どんな会社か」といったように、
“How(どんな)”を解答として要求する場合は、上記のような解答でOKです。

でも、例題で問われているのは、「C社の強み」、
すなわち“What(何)”に当たります。

  “What(何)”が問われているのに、解答が「名詞(句)」になっていない。
What(何)”を訊く設問に対し、“How(どんな)” で答えてしまっている。
これが、解答例2の問題点です。

上の例題の場合は、短文の解答で内容が複雑でないため、
辛うじて題意を外していないように見えます。

ですが、解答字数が多く、設問要求の内容も複雑な設問の場合、
「設問要求」と「述語の形式」がズレていると、
題意そのものを外していると取られかねない解答になってしまいます。

「結論先出し」や「設問要求のオウム返し」を意識するあまり、ぞんざいに圧縮されがちな「述語」ですが、
日本語は、述語を中心に組み立てられている言語です。
述語に不具合があると、文全体の読解に悪い影響を及ぼします。
解答を圧縮する際は、「述語の形式」にも注意を払いましょう。

解答例3【良い圧縮解答】:

「計画的な技術者育成による 技術の高さ。」(18字)

※この解答例では、2つの解答圧縮を行っています。 
①【計画的に 技術者を 育成する こと

→【計画的な 技術者の 育成
〔名詞節⇒名詞句へ変換で”こと”を省略〕

→【計画的な 技術者 育成】 〔“の”を省略〕

②【技術が 高いこと

→【技術 高さ】 〔高い⇒高さ:品詞の変換で“こと”を省略〕

いかがでしょうか?これならまずまず妥当な解答ではないかと思います。
この解答の「圧縮」の際にチェックしたポイントは、

①余分な「こと」が省略できないか

②余分な「の」が省略できないか

の2つです(メルマガのバックナンバー196号で詳細に解説しています)。

「こと」や「の」の乱用は、慌てて解答を作成すると陥りやすい文の不具合ですので、
意識してチェックするようにしましょう。

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