なぜ50歳台の2次試験合格率が低いのか
こんにちは。火曜日隔週担当のしょぱんです。
GWが近くなってきたこの時期、「この冬は全く勉強しなかったよ!」という独学2次受験生も、さすがに勉強を再開したのではないでしょうか。遅くともこの時期から勉強を再開しないと、ストレート生に対してアドバンテージを築けないですからね。
さて、今回はゆるい話題です。「年齢層によって2次試験合格率に差があるか」「どんな要因で差が生まれるのか」の2つについて調べ・考えてみました。(下記、根拠は少なく所感中心ですがご容赦ください。)
そもそもこんなことを調べようと思った理由は、自分の仮説を検証したかったからです。私は試験勉強中に次のようなことを感じることがありました。「2次試験をうちの部長に受けさせたら、あっさり受かるんだろうな」。
多くの現象から問題点や原因を素早く特定し、端的な表現でささっと報告書にまとめられる管理職やベテラン会社員ならば、2次試験は楽勝と感じていたのでした。だから40~50歳台の合格率が高いと思っていました。
予想に反して若い人ほど合格率が高いです。驚きました。
また、50歳台の合格率は40歳台以下と比較して明らかに低いことにも驚きました。
「試験勉強なんて高齢になるほど不利に決まっているではないか」という声が聞こえてきそうですが。
なぜ不利なのでしょうか。不利に繋がりそうな要因を挙げて、それぞれ所感を記したいと思います。
【要因1.記憶力が衰えるから】 ×(関係なし)
2次試験の勉強に記憶力は必要ないので、これは違うでしょう。そもそも加齢で記憶力が衰えるかどうかも定かでないと思います。また、仮に2次試験突破に多くの1次知識が必要だとしても、50歳台は記憶力が求められる1次試験を苦にしていないようであり、記憶力の衰えが不利な要因になるとは考えません。
【要因2.集中力や体力が1日持たないから】○(関係ありそう)
2次試験では、事例Ⅲまでの4時間で「読む」「考える」「書く」「消す」「時計を見る」「焦る」を休みなく繰り返し消耗します。その上で、その後の事例Ⅳで仕掛けられたトラップを見破れるだけの集中力や体力が残っていないと受かりません。
一般的に加齢とともに体力が低下するので、これがもっとも有力な要因でしょうか。(集中力が加齢で低下するかは分かりません。)
【要因3.アイデア答案を書いてしまうから】△(やや関係あり)
2次試験では、与件に忠実かつ相手が期待する答えを捉えて回答することが重要です。しかし社会人経験が豊富な50歳台は、色々なアイデアが浮かんでくるので、与件から外れた提言や出題者の期待を上回る問題提起をしてしまう可能性があります。特に2次勉強歴が浅い人はその傾向が強いでしょう。(多年度生にとって影響は小さいので△)
【要因4.勉強時間が少ないから】×(関係なし)
2次試験に受かるためには、一定数以上の事例を解くことは必要でしょう。よって最低限の勉強時間の確保は必要です。50歳台の人が30~40歳台と比較して勉強時間がとりづらい理由が思いつかないので、これは違うと考えます。そもそも1次試験の合格率から考えて勉強時間は確保できていると言えそうです。
独り言をつらつら書いて申し訳ありませんが、敢えてメッセージを書くとすれば、「事例ⅢやⅣで失敗してしまう受験生は、集中力や体力面で、なんらかの対策の検討が必要でしょう」
※2次試験を4回受けた私の経験から言うと、1日の試験を乗り切るだけの集中力や体力は、訓練(慣れ)で身に付けられると言えそうですが、これは別の機会に。
それにしても、なぜ50歳台の合格率は低いのでしょうか。
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