2次試験の採点方法を推測してみた【しょぱん】
こんにちは 火曜日隔週担当のしょぱんです。
今回は、誰もが一度は考えたくなるテーマ「2次試験の採点方法」について書いてみます。
採点方法といっても観点は色々あります。「誰が採点するか」「どんな評価方法・評価項目か」「ダブルチェックをしているか」など。 今回はその中でも皆さんの関心が高いと思う「評価方法・評価項目」について推測してみます。
それでは、配点20点の設問を例に、評価方法⇒評価項目の順に推測していきます。
はじめに評価方法です。
【① 全体評価vs分析評価】
皆さんはどちらだと思いますか?
全体評価:解答の良し悪しを採点者の印象で評価
(例:まあまあ良く書けているから15点)
分析評価:評価項目が複数あり、その合計点で評価
(例:説得力8点、表現3点、整合性2点で合計13点)
私は分析評価だと思います。
【理由】
分析評価でないと、57点や69点といった点数が出現しないと思うからです。(全体評価では、各設問を5点刻みで評価するのが精一杯で、総計すると55点や60点など、決まった点数しか出現しないと思います。)ちなみに、タキプロ同期数十名の27年度得点開示結果を見ると、下一桁の数値が0~9までバラけていました。このことから2点や3点の刻みで各設問を分析評価していると推測します。
では、分析評価をする際の評価項目や項目毎の採点方法はどうなっているのでしょうか。
【② (観点別に)印象採点vs(模範解答との)照合採点】
皆さんはどちらだと思いますか?
印象採点:論理性・表現等の観点毎に、印象で採点
照合採点:結論・根拠等の項目毎に、模範解答と照合
<印象採点の例(20点の設問)>
・問いに答えているか 満点6点(0/3/6)
・説得力があるか(因果や用語)満点10点(0/5/10)
・他設問と整合がとれているか 満点2点(0/2)
・読みやすいか(文法的に成立)満点2点(0/1/2)
<照合採点の例(20点の設問)>
・○○という結論が書けている 10点(0/10)
・△△という根拠が書けている 5点(0/5)
・□□という根拠が書けている 3点(0/3)
・☆☆という効果が書けている 2点(0/2)
私は照合採点だと思います。
【理由】
口述試験の受験体験から、2次試験には模範解答が存在すると思うからです。私は半年前の口述試験で以下のようなやり取りを2回経験しました。
試験官:「C社にどんな提案をしますか」
私:「〇〇や△△を提案します」
試験官:「他に何かありませんか」
私「□□を提案します」
試験官:「他に何かありませんか」
私「☆☆を提案します」
試験官:「はい、わかりました」
上記試験官の台詞、私には以下のように聞こえました。
「あなたが言っていることも間違いではないのだけど、用意している模範解答とは違います。もう一度お願いします。」
もし私の推測が当たっていて、口述試験に模範解答があったとしたら、筆記試験にも模範解答があるのではないでしょうか。
さて、ここで1つ問題があります。
【照合採点では40点以上とれない】
皆さんも経験があると思いますが、この採点方法だと100点満点で20~40点位しか取れないのですよね。(大手予備校の採点方法がこれに近いのですが、模試で30点台続出ですよね)
一方で本試験では、受験生の多くが50点(B評価)以上獲得しています。このことから、本試験では単純に模範解答と照合しているだけではないと推測します。
というわけで、
【③ 嵩上げvs別解】
皆さんはどちらの救済処置が取られていると思いますか?
嵩上げ:無条件に10点加算等の得点調整
別解 :項目毎に別解設け、部分点付与
私は別解を設けているのだと思います。
だって毎年、毎事例、嵩上げするのは不合理だと思いませんか。
ということで、私が推測する「評価方法・評価項目」は、模範解答及び別解との照合による2点や3点刻みの分析評価です。
<照合採点(別解には部分点)の例>
・結論が○○の場合 10点
・結論が●●の場合 5点(別解)
・結論が◎◎の場合 3点(別解)
・根拠にも別解が豊富に用意されている
この推測通りだと仮定した場合、本試験で避けたいことは以下2つになりますね。
①評価対象項目の書き漏れ(根拠ばかりで結論を書いてない等)
②別解にも該当しない奇抜な解答(アイデア答案)
これら2つをやると、その評価項目が0点になってしまい、60点が遠ざかるのではないでしょうか。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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