【初学・ストレート合格狙い】 「振り返り」の勧め – タケシの場合
こんにちは。 タケシ@7期です。 (これまでの記事はこちら)
突然ですが、あなたのクセって何ですか?
そう「クセ」。 緊張した時やボーっとしている時、なーんと無く無意識にやっているアレです。眼をこする、耳の裏をかく、貧乏ゆすり、などなど、人によりイロイロなクセが有りますよね。
次にお尋ねしますが、そのクセって自分自身で気付きました?
「あれ? 緊張した時って私は無意識に鼻の頭を掻いてるんだ!」って自分自身で発見した人っていらっしゃいますか? 想像する限りでは、友人や家族など第3者から指摘されて、全く自覚していなかったクセを
初めて認識された方が大多数では?と思います。
今回は「2次試験でエラーの原因となる自分の「クセ」に早く気づいて
矯正する為、演習の振り返りをしっかりと行いましょう」というテーマで書きたいと思います。
以前にも書いた通り2次試験は一言で言えば「出題者が準備した解答を
導き出す“ゲーム”」です。ということは、出題者は自分が準備した解答以外は基本“誤答”と判定しなければならないので、受験生が“正解”に
辿り着ける様に、与件文そのもの、設問の内容や順番、配点、答案文字数や解答枠の大きさ等々、いろんな方法でヒント(=道標)を与えて
受験生を“誘導”してくれています。
しかし、試験なので上位20%のみを選抜する(= 80%を落とす)目的で約1年といった莫大な時間と複数の先生方の労力を掛けて作問がされており、ヒント(=道標)はそうそう簡単に見つけられるものでは有りません。
加えて、80分という時間のプレッシャーもある状況で
a) 設問を読む
b) 可能性ある解答を幾つか列挙
c) 与件本文を読んで解答の方向性を絞る
d) 因果(原因→結果)を意識して所定文字数内で記述
などの複数の作業を行う必要があることから、設問を読み間違える(何を聞かれたのか誤解する)、与件本文中のヒントを読み落とす、ヒントを読んでいても違った理解をする、答案を読み返すと意味不明、などなどの「エラー」を起こしてしまい、結果 得点に繋がらない。
この「エラー」を防ぐには、受験校を利用していても独学であっても
方法は変わらず、練習で起こした「エラー」を正しく認識して、なぜ
自分はエラーを起こしたのか?を分析して原因を突き止め、その原因を潰すしかありません。
実はこの「エラー」を引き起こす原因の1つが各個人が持っている「クセ」なんです。(先入観・思い込みなども「クセ」の一種ですね。その他のエラー原因としては、1次関連知識不足でしょうか。)
でも「クセ」って前述の通り、自分では気付けない上に第3者から指摘を受けてもなかなか直りませんよね。結局は少しづつ少しづつ根気強く
矯正してゆくしかありません。実は、演習や過去問を解いたあとにじっくりと「振り返る」事が「クセ」の矯正対策として、とても有効なんです。
昨年 2次試験対策として、受験校講師のアドバイスを受けながらタケシがまずやったことは
① 正解が発表され、出題者が準備した「道標」解説がある受験校の
演習問題をまずはしっかりレビューする事で自身の解答プロセス
を作ると共に、設問解釈時、与件文読解時、答案記載時、それぞ
れの「自分のクセ」を認識すると共に矯正を図る。
#この為にも独学の方々にも2次対策には受験校添削の利用を
お勧めしています。
② 解答プロセスや「クセ」の把握がある程度出来てきた段階から、
過去問にあたる。但し過去問では正解が分からない為、答案分析
を深堀りしてもキリが無く、何が正しいか?も不明なので、レビ
ューでも深追いはせずに受験校演習問題とのレベル差の認識や各 事例毎の「個性」把握を主目的とする。また、「ふぞろい」や
WEBで入手した合格者答案と比較して自分との違いを分析し何が
足らないのか?を理解する。
といった作業をこんな振り返りシートを使って繰り返していました。
♯講師自身も「受験生時代に先輩から貰ったフォーム」と言っていたのでオリジナルの出処は分かりません。但し、ネットで検索すると同様のシートが幾つかヒットするので特別な物では無いと思います。
具体的な使用例を下に2つ程ご紹介します。
#どちらもクリックして拡大出来るようにしましたが汚い字で判読
しづらくて済みません m(_ _)m
あくまで内容詳細では無く学習サンプルとしてご参照下さいませ。
a) 受験校 事例Ⅲ演習(画像をクリックすると拡大します。)
b) H20-事例Ⅰ(画像をクリックすると拡大します。)
こうやって「振り返りシート」を使うことで、80分で演習問題や過去問を解いた後に
① 時間の使い方は想定通りだったか?
② 足りない一次試験関連知識は何か?
③ 自身の「設問理解のクセ」「与件文の読み方のクセ」
「答案の書き方のクセ」の理解と把握
④ クセの矯正の為に、どんな対策をするか?
などを1件につき1時間半~2時間程度の時間を掛けて毎回レビューしていた訳です。
因みにタケシの受験校演習での答案コピーの取り方はこちらでの③でしたので、講師の模範解答との違いや演習解説時の気付きなど、手元の自己答案コピーを眺め自分の思考過程を思い出しつつレビューしていました。
また、8月、9月、10月と時間が経つにつれて「気付き」はどんどん変化しますが、「クセ」は直らず情け無くなる程に同じ事を繰り返します。昨年すでに51歳になっていたオヤジ真っ盛りのタケシにはクセの矯正は至難の業。何てったって、ほぼ半世紀の人生と四半世紀に渡る仕事経験を通じて無意識に身に着けてしまった「クセ」ですから(苦笑)。
でも、そこを諦めずに何度でも同じエラーを繰り返しながら、少しづつ矯正を試みる。最終的には完全な矯正が出来なくても、自分のクセを認識した上で注意しながら、設問を理解し、与件文を読み、答案が書けるようになる事を目指します。ここまで来れば、ちゃんと「クセ」を認識しながら対策出来ている訳なので「エラー」も起こしにくくなります。但し、本当に嫌になるほど時間は掛かるので「クセ」の矯正は早めに始める事をお勧めします。
なお「振り返りシート」については合格道場、タキプロの大先輩方もノウハウをご紹介して下さっています。タケシのやり方だけでは無くこれら先人の知恵も参考にした上で自分に合うようにアレンジして効率的な勉強を目指しましょう。
タケシでした。
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