落ちない、答案/きっしゃん

まいど!

毎週土曜は関西メンバーの担当日です!
まいどモーニング担当のきっしゃんです。
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今日のお題

前回までの記事(ゼロから始める事例Ⅳ対策 前編・後編)では、事例Ⅳ対策のお話を2回にわたってしてきました。
今回は、もうひとつの大切な戦略「事例Ⅰ~Ⅲで50点(B)を死守する」方法論について、考えてみたいと思います。

いくら事例Ⅳで高得点を取れたとしても、事例Ⅰ~Ⅲで大きく失点してしまったら、カバーできませんからね。

落ちる答案とは?

落ちない答案とは?を考える前に、いわゆる「落ちる答案」(=足切り)や、「やばい答案」(=50点を割ってしまう危険水域)の条件を考えてみましょう。

1 能力不足パターン

知識不足で、書くべきことが思いつかず、書けていない
→知識は1次試験を突破できる実力があるならば大丈夫です。
文章構成力不足で、書くべきことが思いついても、書けていない
→文章構成力は、アウトプット(答練など)で鍛えましょう。ここは普段のトレーニングが物を言うので、普段、文章を書く機会があまりない人は、つらいところです。

2 2次試験の「お約束」無視パターン

・事例Ⅰでマーケティングや生産を答える、事例Ⅱで人事を答える
・廃業を勧めたり、リストラや新規設備導入を勧める
・中小企業の経営資源を無視
普通やらないミスですが、やってしまった場合、即足切りにもつながる重大なミスです。徹底的な原因究明が必要です。

3 問題無視パターン

・思いつき、思い込みで回答
・経営課題を無視した回答
・自分の意見だけを根拠なく回答
・聞かれたことに答えない、聞いてないことを答える
→次で詳しく対策法を解説します。

最も対策の必要があるのは「問題無視パターン」

問題無視パターンが「落ちる答案」ということは、その逆をやれば、「落ちない答案」になるはずですよね。
問題無視パターンの逆をまとめると、「経営課題を踏まえて、思いつき・思い込みではなく、聞かれたことに対して根拠を添えて答えている回答」となります。

そんな回答ができるなら苦労しねえよ!
という声が聞こえてきそうです。

「聞かれたことに対して答える」の部分は、タキプロの先輩方が記事を残してくださっていますので、私はそれを参考にしていました。

そこで、今回は、「根拠を添えて」の対策法を解説したいと思います。

回答に説得力をもたせるには?

私の経験上、2次試験の問題のなかで、最も答えにくかったのは、「どのように考えられるか」形式の問題でした。
よく分からないことを「どう思う?」と聞かれても、関西人なら「知らんがな」で終わりますが、2次試験で「知らんがな」と書くわけにはいきません。

しかし、いざ書こうにも、何を書いていいか分からないし、書いたことが合っているのかも分からない。

そこで、書いたことが合っているように見せかける(=回答に説得力をもたせる、説得的な回答を書く)ことが必要になります。

そのために、「根拠」が必要なのです。
自分の意見を言うにしても、根拠を添えているのと、根拠がなく結論だけを言っているのとでは、説得力は全く違いますよね。

そして、私は、2次試験の勉強をしていくうちに、「根拠」の入れ込みは、ある程度パターン化できることに気がつきました。
それは、「与件文の記述を拾って、回答にそのまま根拠として入れ込んでしまう」というものです。

根拠は与件文から拾おう!(具体例で解説)

平成29年度の事例Ⅰ第3問を、私の再現答案を例にとって解説します。
工業団地への移転による戦略的メリットを「どう考えるか」、答えさせる問題です。正直、「知らんがな」と書きたいところです。

再現答案
①工業団地は地元企業を誘致対象としていることから、他の地元企業とのシナジー効果や、県からの補助金・低利融資が期待できること、②郊外にあるため用地取得が容易であり、事業規模の拡大がしやすいこと。(96文字)

資格学校の模範解答では、ハサップや生産体制に言及している答案がありますが、そんなものは一切思いつきませんでした。たぶん私の回答は、正答からは外れていると思います。

ただし、自分の回答に説得力をもたせるため、与件文の記述を拾って根拠として入れ込みました。それが、「工業団地は地元企業を誘致対象としていることから」と「郊外にあるため」の部分です。

単に「シナジー効果」とか「補助金」とかを言うだけでは、説得力がありません。
あくまで「与件文にこう書いてあるから、こういうふうに考えたんですよ」という姿勢を見せることが重要です。

このように書いておけば、想定された正答からは的外れなことを書いていたとしても、採点者からは、「与件文に書いていることから回答したのか、まあ仕方ないな」と判断され、大幅な失点は免れるはずです。

結局、事例Ⅰは54点で、分からないなりにBを守れました。

オウム返し回答は意味なし!

余談ですが、聞かれたことに対して答えるといっても、回答の冒頭で「メリットは」「リスクは」「原因は」と書くだけでは意味がありません。
回答の中身でメリット、リスクに言及していないと、点数はつきません。

資格学校の模範解答では、オウム返し回答をしているものもありますが、個人的には、このオウム返しは、必要ないと思っています(原因と具体的対応策など、1問で2テーマ問われている問題を除く)。
それだけでは点数につながらない上に、字数を浪費するだけでメリットがないからです。

(予告)実録 2次試験再現24時

落ちない答案の解答プロセス、さらに深掘りしていきます。

1次試験後のブログでは、私の再現答案を使って、2次試験本番中、どのように考えて、実際に80分の中で回答を作ったか、という解答プロセスを説明する記事を予定しています。

事例Ⅰ~Ⅲで3回に分けて書けば、3記事分のネタになりますので。

 

毎週土曜は関西メンバーの担当日です。
今日はもう一回、夜にAkiさんの記事が更新されます。お楽しみに!

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