2次試験対策|2次試験のゴールを見据えた学習方針/たかさん
こんにちは、たかさんです。これまでの記事はこちら。
1次試験を受ける方は、本番までもう残すところ2週間を切りましたね!
直前期の追い込みも大事ですが、そろそろ体調管理の方も気をつけていきましょう。
かくいう僕自身は去年のこの時期ギリギリまで粘って過去問をスピ問を回し続けていた記憶がありますが……
今回は、1次試験が終わった後の2次試験学習方針について書いていきたいと思います。
目次
試験スケジュールと残日数
2次試験についてみると、実はもう残り3か月を切っています。
また、1次試験が終わってから2次試験に着手する場合には、2次試験対策に充てられる期間はたったの2か月と2週間程度です。
ただ、だからといって焦る必要は全くありません。これだけの期間使って適切に対策できれば、2次試験には十分に間に合います。
適切なゴールと道筋の設定
学習計画を立てる前提として、適切なゴールとルートを設定することが必須となります。
前回の記事でも触れていますが、2次試験のゴールは「出題意図を踏まえ、採点基準を満たした解答を時間内に再現できるようになること」ではないかと思っています。
これを細分化して、段階的な目標にしてみました。
0.試験の前提となる知識をインプットする
1.出題形式に慣れ、何が問われているのかを把握する
2.解答の型をまねて使えるようになる
3.課題に対する施策の方向性を決められるようになる
4.適切なキーワードを選べるようになる
5.時間内に処理できるようになる
0.試験の前提となる知識をインプットする
前提知識については、1次試験に合格している時点でクリアしたものとみなして、すぐに過去問に取り掛かるのが吉でしょう。過去問を解く中で足りていないと実感した時に立ち返ることで十分だと思います。むしろ、こういうものは、やってみないと何が足りないか分からないものですから。
事例Ⅳについては、同友館の「30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集」の出来が良いので、橋渡し的にこれらから入っても良いかもしれません。ほかの事例と並行しながら2~3週間で2周+苦手潰しができれば、自然と力がついてくるはずです。
1.出題形式に慣れ、何が問われているのかを把握する
何はともあれ、まずは過去問です。
最初は時間をかけてもいいから、自分の頭を使って過去1~2年分を解いてみましょう。
最初はほぼ確実に形にならないと思いますので、ふぞろい等に示された合格ラインの解答がどのようなプロセスで何をしようとしているのか、解説を読みながらつかみ取る。
ここまで1週間はかからないはずです。
2.解答の型をまねて使えるようになる
1.の作業を通じて、解答の方針にある程度の型があることが理解できると思います。
たとえば、助言問題では、与件文に示された事例企業の問題点から事例企業の課題を抽出し、その解決に向けた施策を事例企業の強みや外部の機会を踏まえて記載し、どのような効果が得られるかまで言及する……といったものです。事例Ⅰなら事例 Ⅰと同じ事例に絞って5年分ほどトライアンドエラーを繰り返すと大体傾向がつかめてくるものと思います。所要日数は10日~14日くらいでしょうか。
ふぞろい等を使いながら、自分と模範解答の何が異なっているのか、分析しながら進めていきましょう。この時点では、答案作成の時間は全く気にする必要がないと思います。
答案作成は、スマホで文字数カウント機能を使いながらやると効率的なのでお勧めです。
3.適切なキーワードを選べるようになる
この段階のステップアップが特に重要と考えます。
2.が身についてきた時点でなんとなく「解ける」感が出てくると思いますが、合格に必要なのは出題意図に答え、採点基準を満たす答案をつくることだからです。事例企業の課題を正しく認識していることを示すためには、適切なキーワードを答案に織り込んでいく必要があります。
ただし、気をつけて欲しいは、過去問のキーワードを暗記しろといっているわけではないということです。初見の問題で事例企業の持つ強みや利用すべき外部環境をつかむための訓練として演習をしてもらいたいと思います。
スケジュール的には、直前1か月くらいまでは、あまり解答時間を気にせずにやってもいいのかなと思ったり。
ただ、この段階から先に解答骨子を作って、それから骨子を肉付けして文章化し、文字数を合わせるというプロセスで練習をしておくと後で楽だと思います。
4.課題に対する施策の方向性を決められるようになる
3.の過去問演習と並行しながら、課題に対応する施策候補をまとめ、引き出しにしておくといいと思います。事例Ⅰでいえば、組織変革の施策を問われたときに、権限移譲や部門間連携を強める施策が候補になるといったことですね。
もちろん、事例の状況によって有効な施策は変わるので、その点には留意が必要です。
たとえば、標準化度合いの低い職場においては組織管理上標準化・マニュアル化が有効と考えられますが、高度な人材の揃った専門職集団ではそれらの施策はモラールの低下を招く可能性がある、とかですね。
まずは課題と施策の対応を研究し、使い方の訓練をし、事例に合わせた使い方ができるようになるといった段階的なレベルアップが必要でしょう。
正しいキーワードを使いながら、課題に向けた適切な施策が助言できるようになれば、2次試験の合格はもう目前です。
5.時間内に処理できるようになる
最終的には、時間内に適当な文字数を書けるようになっている必要があります。
直前2~3週目あたりに着手して、自分なりの時間配分を探しながら手を慣らしていければ十分かなと思います。
3.や4.のプロセスが身についていれば、中身的には問題ないはずです。
まとめ
僕自身のことについて言えば、完全に独学で情報がなかったこともあり、学習のゴールとルートを明確化するのには手を焼いた覚えがあります。1次試験が終わってから2週間くらいの期間にやっていたことは、結果的にはほとんど意味がなかったなぁと。
でも、途中でちゃんと路線修正して、ゴールに向けた取り組みを進めることができたことで、短期の合格につながったのだと思います。
闇雲にやるのではなく、ある程度方向性を持って学習することができれば、2次試験は今からでも大丈夫!です!
次回、とくさんの経営法務です。
1次試験は追い込みになりますが、最後まであきらめずに頑張ってください!
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