《2次試験対策》知識固めトレーニング by k.c

皆さん、こんばんは。はじめましての方は、はじめまして。
ご覧いただき、ありがとうございます。
タキプロ関西11期オンライン班のk.cです。
今回も、よろしくお願いいたします。

今回も、2次試験についてのお話をしたいと思います。

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最初に注意事項です。

これからご紹介する考え方は、予備校等に通わず、タキプロの勉強会にも参加したことが無い、独学者である私の個人的な考え方です。そのことをまず、ご了承ください。

中小企業診断士試験の2次試験は、正解が公表されていない試験です。お一人お一人が、「ご自身なりの解法」を見つけ出すことが大切です(タキプロの勉強会でも、これを目的としています)。

そのための、ご参考としてご覧いただき、ああ、こんな考え方や見方もあるんだな、という「気付き」に繋げていただければ、と思います。

ちなみに、過去の試験問題は中小企業診断士協会のWebサイトで公開されています(→コチラ)。

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◆ 2次試験対策の勉強に於ける、2つの重要なポイント

まず、前回の記事でも書いていますが、2次試験対策の勉強に於いて、私は、2つの重要なポイントがあると考えています。

 

  1.     いかに、頭の中の引き出しに知識を詰め込むことができるか。
  2.     いかに、事例企業に寄り添って知識を語ることができるようになるか。

 

そして今回は、頭の中の引き出しに知識を詰め込む作業について、お話したいと思います。

◆ 頭の中の引き出し

     1.いかに、頭の中の引き出しに知識を詰め込むことができるか。

もちろん試験ですから、知識は必要です。そして、2次試験を受験するにあたって必要な知識は、1次試験を合格できた方なら、既に充分に持っていらっしゃいます。しかし、2次試験で使えるようにアレンジする必要があります、そして、直ぐに引き出せる状態にしておく必要があります

ここで言うアレンジとは、頻出の論点に重点を置いて知識を固めておくことです。

先に述べたとおり、2次試験は正解の公表されていない試験です。ですから、100点満点を目指すよりも、ポイントを積み重ねて、可能な限りの高得点を目指す戦略が有効です。そのためには、頻出の論点を確実に押さえておくことが重要なのです。これは、運営管理で学んだABC分析の考え方に通じるものです。

また、直ぐに引き出せる状態にしておく、というのは、解答の候補となる知識を、頭の中で思い描くことができるようにする、ということです。

例えば1次試験に於いては、全てではありませんが、正しいか間違っているかを判断できれば良い問題が大部分を占めています。しかし2次試験では、設問文が問うていること(すなわち、事例企業が必要としている中小企業診断士からの助言)について、どのような論点の知識が必要なのかを判断し、いくつかの解答候補を瞬時に頭の中に思い描けなければなりません。

では、そのために、どのような勉強をすれば良いのでしょうか?

◆ 知識固めトレーニング

まず、知識のアレンジは所謂「全知識(※)」がお勧めです(というか私はこれしか知りません……)。2次試験で頻出の知識を、2次試験の解答にほぼそのまま使えるような形で纏めてくださっています。

中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識 (← クリックでAmazonのページへ飛びます。)

もし、これを読んでいる貴方が、1次試験の自己採点を終え、合格を確信した直後で、「ようし、今から2次試験まで、突っ走るゾ!」と湧き上がる興奮と気力と自信をぶつける先を探しているのなら、最初の1週間で、この全知識を読破しましょう。私も1次試験終了の翌々日からの1週間で、とりあえず一通り読破しました。この記事がアップされるタイミングでは、既に2週間近く経過していますが、問題ありません。前年よりも、2次試験本番までの間に勉強できる期間は長いのです。

しかしながら当然、1度読んだくらいでは、知識は定着しませんし、直ぐに引き出せる状態にはなりません

そのために、知識を直ぐに引き出すためのトレーニングが必要となります

まず、全知識にかかれていることを、要約し、サブノートに纏めます。要約する際は、一度白紙に下書きをしてからの方が、情報を整理しやすいでしょう。

ちなみにこちらが、私が実際に使っていたサブノートの例です(字が汚いのは見逃してください……)。

次に、要約のタイトルだけを見て、内容を思い出すトレーニングをします。「よくあるモラール低下の要因は……、……と、……と、……だな」といった風にです。もちろん、手を動かして紙に書いても良いですし、頭の中だけで思い浮かべても大丈夫です。

最初のうちは、サブノートを実際に見ながら、口で音読しても良いでしょう。少し慣れてくれば、内容の部分を手で隠して、もっと慣れてきたなら、サブノートすら見ないで、頭の中で暗唱するかのように。そうやって、知識を使えるかたちで定着させていってください

◇ 余談ですが

先日、先輩診断士の方とお話する機会があり、以下のようなお話を伺いました。

プレゼンに関してのお話だったのですが、「通常のプレゼンでは充分な事前準備を行っておくことができる。しかし、常に、そのような事前準備が行えるような甘い世界ではなく、それができないまま、何かを説明しなければならないこともある。その場合、アドリブ力が必要となるが、そのためには、テーマに従って要点をいくつか挙げ、与えられた時間、例えば5分なら2~3点に纏めて、話ができるようにならなければならない」とのことでした。

この話を聞いたとき私は、これは中小企業診断士試験の2次試験にも通じることだなと、思いました。

設問文で問われていることを理解し、それに従って、知識と与件文から得た情報(必要に応じて類推されるものも含めて)を思い浮かべる。そして、いくつかの解答候補となる要点を纏めてから、文字数制限に合わせて、制限時間内に記述する。

2次試験の解答プロセスをトレーニングすることは、合格後の活動にも必要なトレーニングであったのだな、と感じたのです。

◆ いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した勉強方法は、要するにアウトプットのトレーニングをしていることだと言えるでしょう。

私の経験則による意見ではありますが、知識固めを行う場合、インプット作業も必要ですが、それ以上にアウトプット作業を繰り返すことが大切であり、その作業によってインプットした知識が確かなものになるという性質がある、と思っています。

1次試験の際には、過去問以外に何らかの問題集を使って勉強された方が多いと思います。私はTAC出版の「スピード問題集」を使っていました。しかしながら、2次試験の勉強用としては、過去問以外にそのような問題集がありません(私が知らないだけかも知れませんが……)。私は、簡易な問題集代わりに、このサブノートを使っていたのです。

もちろん、過去問に取り組むことが最良のアウトプットトレーニングであることは多くの方が認める事実ではあります。しかし、2次試験の過去問に取り組もうと思えば、実際の試験時間に合わせて解いても80分、答え合わせや、知識面での自分の弱点、気づけなかった点の確認、解答プロセスの見直し等の時間を入れれば、最低でも2時間、長ければ3時間かかってしまうわけです。それも、1つの事例につき。

2次試験の本番が近づくにつれて、このような実践的な方法で過去問に取り組む回数を増やしていって欲しいのですが、しかし、2次試験対策の勉強を初めて間もない方にとっては、ハードルが高いばかりではなく、「何が分からないのかも分からない」状態に陥る可能性があり、せっかく時間を割いて勉強しても、得られる効果が低い恐れがあります。

まずは、このような方法で、知識固めを行ってはいかがでしょうか?

◆ 1次試験が残念な結果となってしまった方へ

最後に1次試験について。

自己採点の結果、残念ながら不合格の可能性が高いことが判明した方に向けてメッセージを書かせてください

既に2週間近くが経過し、色々と整理して、結果を受け止めてらっしゃる方も多いかと思いますので、もしかしたら、蛇足かも知れませんが、是非、お伝えしたいのです。

私も1次試験は1度、不合格になりました。それも、一つの科目合格も無く。つまり、全科目不合格。全滅です。不甲斐なさ。情けなさ。そして、まぁこんなもんだよな、と自分で自分を慰めるような気持ちが入り混じった状態でした。

自己採点をする前から、結果が良くないことは分かっていました。
試験後の帰り道、会場であった大阪大学豊中キャンパスの最寄り駅である阪急石橋阪大前駅のホームに立って眺めた夕日は、それまでの人生の中で、最も残酷な夕日でした。いつもと変わらない美しい夕日。しかし同時に、自分もまた、何も変わらず、何も変えられなかったのです。

しかしなぜか、諦めるつもりだけは、ありませんでした。

自分自身に対する怒り、自分で自分を慰めることに対する憤り、そして、自分はまだ何も成し遂げていないじゃないか、という気持ちが、そう思わせてくれたのかも知れません。

そして、再度の挑戦へと歩き始めることができたのです。

皆様にとって、再度の挑戦へ向かわせてくれるものは何でしょうか?

それは人それぞれ、違うものだと思います。

しかし一つだけ、共通するものがあると私は考えています。それは「挑戦したという事実」です。

私もそうでしたが、やるべきことを充分にやり遂げたとは言えない、と感じてらっしゃる方も居るかもしれません、しかし「挑戦したという事実」は確かに残っているのです。この「中小企業診断士の1次試験に挑戦したという事実」は、以前の貴方の中には無かったものです。つまり貴方は、少なくとも一歩は「前進」しているのですニ歩目を踏み出すことは、最初の第一歩を踏み出すことができた貴方なら、絶対にできます

とはいえ、次の1次試験は一年後です。少しの間、お休みになられるのも良いと思います。お仕事やご家庭の事情によっては、受験計画を練り直すという時間も必要でしょう。

ですから今回は、この言葉で締めようと思います。

お疲れさまでした!

明日の朝は、私と同じく関西メンバーの、しょっちさんの投稿です。皆さんお楽しみに!!

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k.cの過去記事はこちら

3/1[日] 最初にお伝えしたい大切なこと(→コチラ)
4/10[金] スケジュールの作成方法について(→コチラ)
5/15[金] 記録のすゝめ(→コチラ)
6/19[金] 《2次試験対策》設問解釈(→コチラ)

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