「設問分析」で得点力アップ!(2次対策) by たろ
こんにちは「たろ」です!
今週末はいよいよ1次試験ですね。
コロナに負けず、勉強を続けてきた皆さんが合格されることを信じてやみません。
1次試験直前に詰め込んだことが、出題されることもありますので、
粘り強くしっかり勉強を続けましょう!
今回は2次試験の解き方についてお話をします。
(1次試験に集中されたい方は、試験が終わってからお読みいただければ幸いです)
2次試験で1番大事なことは「聞かれていることに素直に解答すること」です。
当たり前のことですが、点数が取れない方はこれができていません。私も経験による思い込みで、適切な解答ができていませんでした。
成績が伸び始めたのは「設問分析」を行うようになってからでした。設問分析とは読んで字のごとく、設問文を分析することですが、この精度が高いほど、聞かれていることから大きく外れない(点を稼げる)解答を書けるようになります。
1.先に「設問分析」する理由
(1)解答の方向性を類推できる
試験開始後すぐに与件文をすべて読む場合、解答に必要なことは何なのか、明確にならない状態で、
文章を読むことになってしまいます。そのため、先に設問分析しておくことで、解答で求められている時制はいつなのか、意識するキーワードは何かなど、与件文と設問文の対応づけがしやすくなり、適切な解答を導きやすくなります。
(2)解答の戦略を立て直しやすい
設問分析時に推測した内容が、仮に与件文に書かれていない、または気が付きにくい場合、その設問の難易度が高い可能性があります。その場合、設問毎の時間の配分を検討し直せるなど、戦略を立て直しやすくなります。
(3)解答の型を決め書き方を迷わない
事前に解答の型を準備することで、解答用紙に解答を迷わずに書き進めることができます。
(例)
【列挙】理由は①、②、③の為
【因果】~の為(課題)~して(対応策)~を期待する(効果)
2.具体的な設問文の分析方法
令和元年の第1問を例にして、私が実際に本試験で分析した内容を具体例でお伝えします。文章をスラッシュで区切って、単語毎に分析していましたので、以下の様に表記させていただきます。
(令和元年事例1第1問(配点20点))
A社長が/トップに/就任する/以前の/A社は、/苦境を/打破する/ために、/
自社製品の/メンテナンスの/事業化に/取り組んできた。/
それが/結果的に/ビジネス/として/成功/しなかった/理由は/何か。/
100字以内で/答えよ。/
この設問文から与件文の内容を、1次試験の知識をもとに類推していきます。1問あたり2分間以内に設問文の余白にメモを残していくような感じです。
(1)A社社長がトップに就任する以前
・「時制」チェック
・就任した後のことは解答してはダメ
(2)A社は
・主語
(3)苦境
・5フォース分析(新規参入、代替品など)
・外部環境の変化(脅威)
(4)自社製品
・販売する製品(機械?)は?
・競合は?
(5)メンテナンス
・既存業務の延長
・差別化できる技術力がある?
(6)事業化
・継続的に利益を得られるようにする
(7)ビジネスとして
・売上、利益を得られること
(8)成功しなかった
・やってきたことは何?
・外部環境(市場、ニーズなど)に合っていない
・組織的ではなかった
・コア技術ではなかった
・ノウハウを蓄積できなかった。
・差別化、競争優位性を築けなかった
・高コスト化した
(9)理由
・解答の型「理由は~のため。」
・列挙(①②③)
(10)100字
・解答要素:4~5個
2次試験の勉強は、まとまった時間が無いとできないと、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、5分でも時間があれば設問分析する練習はできます。過去問をコピーして、スキマ時間に設問分析を特訓してみましょう。
次回は「やまけん」さんです。お楽しみに!
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