【2次試験】1次知識の使い方③(問題点が光って見える!)
おはようございます。まゆげです。
花粉もなく、蚊もいない、とてもいい季節ですね。
さて今週は、先々週、先週に引き続き、まゆげが考える2次試験における1次知識の正しい使い方について紹介します。
結論から言うと、「問題点」の発見に使うと良いと思います。
与件文には、接続詞や言い回しで、明らかに問題点だとわかる場合があります。しかし、1次知識がないとわからない場合もあります。もっと言うと、1次知識があると、与件文の中の問題点がチカチカと光って見えるのです(←誇張表現)。
製造業の在庫増加を例に説明します。
企業経営において資金繰りは永遠の課題で、棚卸資産は資金繰りに影響を与える重要項目です(営業CFの作成手順を思い出してください)。一言で在庫増加といっても、在庫には、資材在庫、仕掛在庫、製品在庫と分かれますし、増加にはそれぞれ異なる原因があります。明確に「〇〇在庫が増えている」と記載がなかった場合、1次知識が問題点発見の武器になります。
以下、例示します。(「」内は与件文の記載を想定)
- 「資材調達がずさん」といった記載があれば簡単ですね。資材在庫の増加が推測できます。
- 「歩留まり率が悪い」も簡単だと思います。資材を過大に持ち対応することが推測でき、資材在庫の増加を疑うことができます。
- 「工程管理が不十分」の場合はどうでしょうか。受注生産においては、待ち発生による仕掛在庫の増加が考えられます。見込生産においては、予定通り製品ができなければモノの緩衝に頼るため、製品在庫の増加が推測できます。
- 「短納期化」、「故障が多発」の場合も、モノの緩衝に頼ることで製品在庫の増加の可能性があります。
- 「多品種化」であれば、工程管理とも密接に関連しますが、多くの品種に対応するため、資材在庫、仕掛在庫、製品在庫の全てにおいて増加が起こりえます。
- 「市場環境の変化」といった記載でも、変化対応が難しいと売上が減るため、資材在庫、仕掛在庫、製品在庫の全てにおいて増えるかもしれません。
いかがでしょうか?「」の内容から推察できましたか?
ちなみに、診断実務においては財務指標で裏付けを取るかと思います。
解答に落とし込むときには、論理の飛躍と思われないように論理の筋道を丁寧に記述する必要があるのでご注意ください。
少しでも受験生の皆様のお役に立つことができたら、まゆげは小躍りして喜びます。
では良い週末をお過ごしください。
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*2次試験対策では、すべての設問を議論の対象とすることは時間の都合上できません。なるべく受験生の希望を反映するため、参加申し込み時にディスカッションをしたい問題をご記載いただければと思います。
また、題材の事例について事前に解答を作成し、5部程度コピーをお持ちください。
*1次試験対策を希望される方は、参加申し込み時に対策をしたい科目と、どのようなことをしたいかを簡単にご記載ください。
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