ふぞろいを使って2次試験の合格「ライン」をイメージする byひがし

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のひがしと申します。

先日、今年の冬に参加した実務補習のメンバーとオンライン飲み会を行いました。
仕事は大企業に勤める方からフリーランスの方まで、年齢もばらばらですが、とにかく皆さん前を向いていて、活動的で、とても刺激を受けました。
資格取得のメリットを挙げるときりがないですが、こういう縁が出来ることもその1つだと思います。



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■はじめに

2次試験を突破するためのノウハウとして私がお伝えしたいことはタイトルの通り、合格「ライン」をイメージすることの大切さです。
それでは合格条件を簡単に振り返ってみましょう。それは、4事例の平均点が60点以上で40点を下回る事例が無いことでした。
言葉では意味はわかります。ですが、具体的な合格像をイメージ出来ている人は少ないのではないでしょうか。
例えば、60点ちょうどの答案はイメージ出来ますか?好みの年度の過去問で構わないので少しイメージしてみて下さい。

2次試験が難しい理由は、この合格像がうまくイメージ出来ない点にあると私は考えています。
極論ですが、60点ちょうどを4事例で取れれば合格出来る試験なのです。
ですが試験の特性上、模範解答や上手く書けている答案と自分の答案との比較を続けることが勉強時間の大部分を占めることになるので、このことを忘れてしまうことが多いように思います。

少し私の話をすると、2次試験の勉強初日、まずはどんな問題なのかを確認してみようと思い、適当な年度の事例Ⅱを選んで与件文と設問文を読んで見ると全くもって理解出来ず、ネットで探した模範解答を読んで見るもさらに意味が分からなくなり自信を無くしてしまうということがありました。
この経験をした方って案外多いのではないでしょうか。

■なぜ合格「ライン」をイメージすることが大切なのか

少し前置きが長くなってすみません。なぜ合格「ライン」をイメージすることが大切なのかというと、2次試験は勉強を最後までやりきるというメンタル面での戦いでもあるからです。
ですが2次試験の勉強は先ほども記載した通り自分の答案と模範解答とを比べる作業になりがちなので、理想を求めすぎてモチベーションが低下しやすいです。なので、合格「ライン」のイメージを再確認して我に返ることが大切です。
ふぞろいの再現答案を合計70点くらいになるように並べてみて下さい。実際の受験生が試験直後に再現した答案なので、生々しくて、とても勇気がわいてくると思います。

ちなみになぜ70点かというと、私はふぞろいの採点で「65点~70点」が合格のラインだと考えて(信じて)勉強していました。
60点ではない理由は、どうしても生じてしまう採点の誤差をカバーする意味と、事例Ⅳが出来なかった場合(事例Ⅳはラッキーパンチが無いため)をフォローする意味があります。

教材や予備校によって自分の合格「ライン」像、及び合格像が作られることになるので、その選定と同じかそれ以上に選んだものを信じることはとても重要です。信じ切ると表現しても良いかもしれません。
1度教材を決めたら、2次試験当日が終わるまで一切疑わず、その教材の世界観の中で戦うことをお勧めします。
実際に私は、事例Ⅰ~Ⅲの採点の判断はふぞろいだけで行っていました。

■効果的なふぞろいの活用方法

最後に、効果的だと考えるふぞろいの活用方法を2つご紹介してブログを終えたいと思います。
ちなみにですが、ふぞろいを使った勉強初期は「模範解答には程遠いけど、ふぞろい式で採点したらまあまあ点取れてるじゃん!」という感覚で進めるのが良いと思います。私は最初めちゃくちゃ甘く採点して自信をつけていました笑。上述の通り、2次試験はとにかくモチベーションを保つことが大切だと思うからです。

①高得点キーワードを使えていない理由を考える
いきなり当然過ぎる使い方ですね笑。ですが、採点の結果満点を取れているとしてもやるべきことだと思います。
それぐらい、シンプルだけど効果的な使い方です。これを繰り返すことで対応力が高まり、得点の安定度がぐっと増します。
地味で、効果もすぐには出ないですが、これを最後まで徹底してやり切れた方はきっと合格出来ると思います。

②キーワード採点からもう一歩踏み込んで考える
ふぞろいをただのキーワード式の採点教材とするか、最も合格率を高める教材とするかの分かれ道はここにあると思います。具体例を出して説明します。

平成29年度 事例Ⅰ
第3問「A社が工業団地に移転し操業したことによって、どのような戦略的メリットを生み出したと考えられるか。100字以内で述べよ。」

この設問に対して、ふぞろいの最も得点の高いキーワードの1つに「HACCPに準拠」とあります。
恐らく、このHACCPというキーワードはかなりの人が書けると思います。
ここで重要なのは、書けたから良しするのではなく、ここからもう一歩踏み込んで考えることです。
この例だと、私の場合はこういう思考フローになると思います。
「HACCPに準拠するメリットって何だろう?」→「食の安全性が高まるだけでなく、対外的な信頼性も高まるなあ」→「HACCPみたいな認定資格は営業活動にも使えるなあ」
みたいな感じです。

これはHACCPの内容を再確認しようと言っているわけではありません。
キーワードの奥にある本質的な意味をとらえることによって対応力を高めるというねらいです。
①同様に、簡単な設問であってもこれを徹底して行うことをお勧めします。

■おわりに

余談になりますが、もう1つ効果的だと思った勉強方法に本番と同じスケジュールで過去問に取り組むことがあります。私はこれを2回行いました。1つは既に読み込んだ年度の過去問で、もう1つは初見の年度の過去問です。
多くの発見があると思いますので、実際にやってみることをお勧めします。
私の場合は練習なのに2回ともとても緊張してしまい笑、予定していた解き方で取り組むことが出来ませんでした。
その経験から本番はさらに緊張しているだろうという想定をし、解答方法や順番のプランを大幅に変更して非常にシンプルなものに作り直しました。
本番は予想通りもの凄く緊張していたので、そのプラン変更をしていなかったら恐らく合格は無かったと思っています。


次回はおだっちさんの登場です。
お楽しみに!

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