初めて2次試験を受ける頃の自分にアドバイスできるなら by 一陽人
読者のみなさん、こんにちは。
最近、やっと事例Ⅳの計算が合わないという悪夢を見なくなったと思ったら、この熱帯夜でなぜか受験予備校に通い続けている悪夢にうなされるようになった、もはや受験PTSDのタキプロ13期、一陽人と申します。
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■はじめに
さて、2次筆記試験まで、あと9週間。
残念ながら1次試験を突破できなかった方、私も全力で挑んだ1次試験に敗れた経験があるので、皆さんの努力、今の気持ち、痛いほどわかります。どうか今はゆっくり休んでください。
2次試験への挑戦権を獲得された方、本当におめでとうございます。特に、今年初めて2次試験に挑戦される方、ただでさえ過酷な1次試験を突破したばかりですが、なんとか1発で2次試験を突破できるよう、さらに勉強を加速させてください。
多年度受験生だった私が力を込めて申し上げます。多年度受験生は、精神的にも肉体的にも相当つらいです。絶対に今年、終わらせてください!
そこで今日は、もし、初めて2次試験を受ける頃の自分にアドバイスできるならこれを言う! ということを綴ってみます。それが、どなたかにとって、何かのお役に立つならうれしいです。
■まず、直近の過去問を解く!
「直近(令和3年度)の過去問は、最後の仕上げとして直前期に解くためにとっておこう!」
と考えたくなると思いますが、私は、さっさと解いてみることをおすすめします。
だって、あと9週間という限られた期間の中、一番勉強時間を掛けたいのは、直近の過去問ではないでしょうか?
初見で解けることよりも、何度も解いて徹底的に過去問を分析することを優先しましょう!
それに、仕上げのつもりでとっておいた直近の過去問、思うような出来ではなかったら、もう凹みますよ…。(あたしだよ!)
それで火が付く方もいらっしゃるでしょうが、直前期はなるべく良いイメージで過ごしましょう!
■自分なりの解答ロジックをモノにする!
まずは、各設問の主題や解答の方向性は何かを、過去問題集の解説から推測しましょう。
出題者は受験生に何を考えさせたいと思ってその設問を作ったのか。それが公表されていないからこそ、ふぞろいや、できれば別の受験予備校が出している過去問題集を2、3種類用意し、分析しましょう。
次に、その主題に沿って多面的に解答要素を盛り込むために、事例ごとに使えるフレームワークと、その使いどころを覚えましょう。
例えば、“さちのひも けぶかいねこ” や、“だなどこ” 、“生産管理” の構成要素などはその典型です。
これらのフレームワークを使って、解答の骨子を論理的に設計する上では、ピラミッドストラクチャーやロジックツリーなどのまとめ方が参考になるでしょう。(“だなどこ” は、そのまま解答骨子になったりするので便利ですね。)
そして、自分なりの文章のまとめ方、いわゆる “型” を構築しましょう。
結論と論拠をシンプルにまとめる上では、PREP法(Point(結論)、Reason(理由)、Example(例)を述べ、最後にまたPointで〆るというフレームワーク。2次解答では、最後のPは省くか、別のことに置き換えましょう。)や、ホールパート法(全体を述べて、各部分を述べる)などが使えます。
ふぞろいなどの解答例を見て、「あ、〇〇年の事例○の設問○は、ホールパート法でまとめられてる!」とか、「××年の事例Ⅱの設問○は、”だなどこ“ でまとめられてるぞ!」とかが見えてくると ”型“ が身に付き始めたサインです。
また、同じ意味のことを短く表現する方法も吸収しましょう。
例えば “ロイヤリティ”、6文字です。 “愛顧” で十分です。“ターゲット”、5文字です。“対象” で良くね? てな感じです。こういうのはふぞろいとか、タキプロのFacebook勉強会とかで結構、パクれます! 「これ、うまいな。」という端的な表現を、どんどん盗みましょう。
■筋トレのように反復練習する!
ロジカルシンキングは、筋トレと同じです。過去問を解きながら前述のピラミッドストラクチャーやロジックツリーを使って、自分の解答構成を描く訓練を毎日やらないと身に付きません。
特に事例Ⅳは、絶対に何があっても毎日勉強してください。
毎日やるには、例えば同友館の鉄板問題集「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」のような問題集がちょうどいいです。
ところで、世の中には2種類の人間がいます。計算問題集をやれば事例Ⅳ対策は大丈夫! という人間と、計算問題集と過去問は別物だ! という人間です。
解き方さえわかればどんな問題を出されても応用が効く方や、問題を解くうえで大事な情報や数値を見落とさないという方は前者。
ちょっとでも出題パターンを変えられたら別問題に見えてしまう方や、情報量が多いと前提条件が頭から抜けやすいという方は後者。(私はとびっきりの後者です!)
では、これまた同友館の鉄板問題集「事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ」のように、過去問そのものを1問ずつ切り離して、経営分析、CVP、意思決定会計など、カテゴリ別に問題集にしたものはどうでしょう? つまり、ほぼ過去問なので、わざわざ過去問を解く必要はない?
それでも、私のようなタイプは、過去問そのものを解く練習が必要です。
理由は、計算問題集は1問ごとに必要な与件情報を丁寧に区切って載せているため、解答に必要な情報がわかりやすいですが、過去問は与件文から各設問に必要な情報を自分の力で読み解き、切り分ける力が必要となります。これが問題集だと身につきにくいから。
私と同じタイプの方は素直に、計算問題集と過去問、両方解きましょう。
■残り9週間で過去問は何年分やるべき?
過去のブログでも何度も紹介されていることですが、あえて書きます。
いろんなサイトや、某有名予備校講師の言葉を借りるならば、「10年分はやっとけ」ですね。
そんな中、初めて2次試験を受ける方は、1次試験の勉強で手いっぱいで、2次試験を見る余裕があまりなかったっていう方も多いでしょう。そしたら、まずは5年分でしょうね。
私は1回目の2次試験の際、無理して10年分を解き、回答要素のキーワードくらいしか注目することができず、結果、キーワード羅列型の解答しか書けずに不合格。
今思えば、広く薄くやるくらいなら5年に絞って深く勉強すればよかったというのが私の反省です。
5年分でも、1事例解くのに80分×20事例=1600分≒27時間・・・だけでは済みません。
そう、解説を読み、自分の解答との違いをしっかりと理解するには、1事例につき、さらに1時間は必要です。つまり、合計47時間。それを3回転くらいは回したいですね。そうすると141時間。(実際には2回転目以降はもう少し解説を読む時間を短縮できます。)
さらに、過去問以外で事例Ⅳの計算問題集を1日1時間は解くなら、約60時間が必要。そして、人によってはファイナルペーパーをまとめる時間も必要ですね。
トータル、ざっと200時間以上は必要です。9週間で200時間以上の勉強時間を確保するなら、1日平均約3.2時間以上。
もっとできる方は、過去問の年数を増やすのも良し、3回転ではなく苦手な事例だけ4回転を目指すのも良し。特に、事例Ⅳは5年分と言わずにもっとやるべきでしょう。
しかし、私の場合は、それに “一陽人係数” っていうのを乗じなければなりませんでした。それは、私の特性として、予定していたことよりも大体いつも3分の2程度しか終わらないというのを加味した係数です。すると、300時間以上は勉強が必要になります…。
■おわりに
あと9週間しかありません。
あと9週間もあります。
どっちも正しいです。が、多年度受験を経験した私は、あえてこう言いたい。
「“自分が今年の2次試験に落ちてしまったら” をリアルに想像した上で、今やろうと思っている9週間の使い方で本当に後悔しませんか?」
やっぱり、「あと9週間しかない」と考えた方がいいと思います。
脅しのようですみません。でも繰り返しますが、「絶対、今年で終わらせてほしい」のです。
私も含め、タキプロメンバーは同じ思いです。最後にキツい上り坂が待ち構えていますが、みなさまを心より応援しております!
おしまい。
次回はぱくちーさんの登場です。
お楽しみに!
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