事例問題の振り返り方byわぎーさん
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のわぎーさんと申します。
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■はじめに
私のことをご存じの方も増えてきたようですが、タキプロ13期最多年度生(わぎーさん調べ)で、多くの失敗談を抱え、皆さんにお伝えしたいことは山ほどあります。しかしながら、直前期なので内容を絞って軽めに書きたいと思います。
私は受験生時代に、2次試験の学習の中で演習の振り返り方法について『これ!』という方法が見いだせずに困っていました。
1次試験では、間違えた問題の選択肢の知識を足す。ということを繰り返していけばある程度点数が伸びていきました。しかしながら2次試験は“中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的”(引用元:令和4年度中小企業診断士第2次試験案内・申込書)としている試験のため、暗記では対応できません。(注:覚えなくて良いのではありません。知識は前提です!)つまり、過去問や演習の振り返り方法が、1次試験と同じではあまり力が伸びません。
1次試験に7回合格し、2次試験に10回落ちた、私わぎーさんが、昨年11回目の2次試験を挑むにあたり、効果的だった事例Ⅰ~Ⅲの勉強方法について、ご紹介いたします。なお、事例ⅣについてはYouTube動画で配信予定ですので、お楽しみに。
■① 80分計って事例を解く。
予備校の先生や、他の受験支援機関の方々のご意見として、「初めのうちは時間を計らずに自分が書ける最善の答案を作成してください」というものを目にすることがあります。
ごもっともだと思うのですが、直近の傾向を反映した演習に使えるのは5年分ぐらいが限界だと思います。数に限りがある過去問です。1本1本を大事に使ってもらいたいと思います。2次試験ではタイムマネジメントも重要な要素ですので、はじめから80分計って取り組んでいただきたいと思います。(直前1ヶ月は70分に短縮すると更に効果的です。)
■② なぜそのような答案になったのかのプロセスを詳細に記録する。
これが最も重要です。事例を解いているときに発生した疑問点、困りごとも記録しておいてください。各設問と与件文を対応づけた理由、書き始める前に想定した答案の骨子、書き始めてから字数に入りきらなかった場合に何を盛り込んで切り捨てたかとその理由、など、詳細に記録してください。
【例】
・第○問と第△問の与件根拠の切り分けに困った。5~8段落目に、C社の困りごとが延々と書いてあるがどのように振り分けたら良いか区別がつかず、結局第2問と第3問の答えが同じような内容になってしまった。
・第▲問の答案作成で『今の組織はのんびりしているので、お尻に火をつける』的なことを書きたいのだけど、うまい表現が浮かばない。
という感じです。
■③ 解答例を確認する。
解答例を確認します。この段階で②で発生した疑問点、困りごとをどのように解消すれば良いかを、検討すると良いでしょう。
過去問であれば「中小企業診断士2次試験 ふぞろいな合格答案」シリーズや「中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ」、予備校各社が販売している過去問題集を活用してみるのがいいと思います。
予備校の演習であれば、先生に質問するのも良いでしょう。ここで大事なのは何が足りなかったのかを発見し、どう対処すれば良かったかを知ることです。
【例】
・問題要求が、第○問は『生産上の問題点』で、第△問が『生産管理上の問題点』であることから、第2問は作業レベルの内容を、第3問は生産計画や生産統制の内容を盛り込めば良かった。
・第▲問は『有能性の罠の状態である。××により組織活性化を図る。』と書くときれいにまとまる。
という具合です。
■④ ③を踏まえて解答を書き直す。
これは、是非やってください。①では「80分計って取り組んでいただきたい」と言いましたが、この段階では時間無制限で自分が書ける最高の答案を書いてみてください。初めのうちは、なかなか綺麗にまとまらないものです。何度も繰り返してみてください。
勉強仲間がいる場合は、意味が伝わるか見てもらうと良いでしょう。私は、タキプロのFaceBook勉強会を活用していました。
■おわりに
いよいよ事実上のラスボスである2次筆記試験の直前期に入りました。
このブログを最後まで読んでいただいた貴方に、プチ情報を2つお伝えします。
令和3年度受験案内と令和4年度受験案内を比較しました。微妙に違っているところがいくつかありましたが、大きな変更点として、令和3年までは筆記試験の不合格者を対象にABCD評価が送付されていました。今年は、全員を対象*に得点が通知されるようです。これで、個人情報開示請求の手間が省けるようになりました。*筆記試験の全科目を受験した方
もう一つ、受験仲間が近くにいる場合、郵便局の同じATMで連続して送金すると、同一試験会場の同一教室になる可能性が高いようです。こうすれば本試験を模擬試験感覚で受けられるようになるかもしれません。忘れ物をしても借りられるかもしれませんね(笑)。ただし、東京地区のように受験者が多い地区は、会場を居住地の市町村で振り分けられてしまう場合もあるようですので、絶対的なものではありません。(くれぐれもナイショですよ(笑))
次回はしふぉんさんの登場です。
お楽しみに!
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