事例Ⅰが苦手だった私が77点を取れた勉強法 byだちょー
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のだちょーと申します。
今回は事例Ⅰについての投稿です。
事例Ⅰが苦手で困っていた私ですが、苦手だからこそ対策をしっかりと行い、本番では77点を獲得する事が出来ました。
その理由について、改めて考えてみました。
事例Ⅰに苦手意識がある人、確実に得点を取りたい人は是非ご覧ください。
目次
■はじめに
まずはじめに、私の自己紹介をさせていただきます。
まずは私のプロフィールをご紹介します。
属性:福岡県在住の30代男性
受験歴:一次試験1回、二次試験1回(ストレート!)
勉強時間:一次 11か月で800時間程度
二次 3か月で300時間程度
勉強方法:一次 診断士ゼミナール、他参考書
二次 独学
得意科目:一次 財務会計
二次 事例Ⅱ、事例Ⅳ
他保有資格:簿記2級、FP2級など
ニッチトップの中小メーカーで財務・経営企画の仕事をしています。
2023年5月より、副業として診断士活動を行っており、日々兼業に励んでおります。
(過去ログ)
独学でも大丈夫!「情報収集」と「勉強計画」で掴んだ一発合格! byだちょー
↑勉強時間や情報収集の方法について載せています
■最初は全く解けなかった過去問演習
まずはじめに、二次試験については、完全独学で挑みました。
理由は、試験問題自体に掴みどころがなく、予備校の間でも解答が分かれていることから、
予備校に通っても合格への最短経路ではないと考えたからです。(個人の感想です)
それよりも、合格者がどのような解答をしたのかを分析して、ノウハウを吸収する方が近道であると考えました。
情報収集として、タキプロブログのほか、様々な受験生の再現答案や勉強方法、解答手順を集め、分析をしました。
そして挑んだ過去問演習。R3年度から降順で解きました。ふぞろいを使った自己採点結果は、以下でした。
・・・全く解けない(泣)。H30年度はなぜか解答がはまったのですが、恐らくまぐれでしょう。
特にH29年度は、5回目の演習にも関わらず最低得点をたたき出し、とても落ち込んだのを覚えています。
とにかく、「何を書いたらいいか分からない」状態でした。ここから徹底した対策が始まります。
今振り返ると、少し古い問題から始めて事例Ⅰの基礎的な部分を理解してから、新しい年度に取り掛かってもよかったかもしれません。
ポイントは、「解けなかった要素を書き出す」「知識を反射的に出せるように整理」「ドメインシフト」の3本です(来週のサ●エさん風)。
■復習に2時間以上!?解けなかった要素をひたすらまとめた
(1)過去問演習の記録
前述の通り、解けなさすぎる現状に落胆していた中、Twitter(現X)でどなたかが、協会から公表される設問の趣旨と質問内容などをまとめている対策法を実践しており、これはいい!と思い活用させて頂きました。
自分なりにアレンジし、各設問ごとに整理を行い、解答に使うべき与件文、ふぞろいで合格者の多くが書いている要素のうち「自身が書いた内容」「自身は書けなかった内容(赤字)」、メモ(備忘)を整理しました。それが以下の表です。とにかく、「書けなかった論点は必ずメモする」ことに取り組みました。
ちなみに、こちらは事例Ⅰ~事例Ⅲで直近5年分を行いました。
※拡大してご覧ください。
(2)解答フレーズの整理
次に、解けなかった解答要素(上表の赤字)を、別紙にまとめました。
ここで気を付けたことは、「テーマ」に対して、どのような「課題」があり、それに対してどのような「施策と効果」があるか。
一連の繋がりを意識し、課題に対して取り組むべき施策と効果が反射的に出てくるよう、頭の中に叩き込みました。
この作業においては、ふぞろいだけでなく、「解き方黄金手順」「全ノウハウ」などの参考書を活用しました。
テーマは「幸の日も毛深い猫」を、更に人事制度と組織体制に分けるなど、テーマに対する課題と施策と効果の繋がりを強く意識しました。
※拡大してご覧ください。
■事例Ⅰのストーリーは「ドメインシフト」であると気づいた
このような整理をしつつ過去問演習を進める中で、1つ気づいたことがあります。
それは、A社は必ず「昔は順調だった。しかし何らかの内外環境の変化の影響を受けており、企業の存続と持続的成長のために新たな事業に進出して現状を打開していく」というストーリーであることです(B社、C社もそうかもしれませんが、より意識すべきという意味です)。
当時それに気づいた私が書いたメモになります。字汚いですが(笑)、イメージしやすいのではないでしょうか!!
このことを念頭において与件文を読むだけで、以降の過去問演習における与件の理解度が大きく変わりました。
事例Ⅰは「組織・人事」+「経営戦略」であり、特に最終問題は経営ビジョン~経営戦略までの上流を問いていることを意識することが重要だと気づいたことで、事例Ⅰがたずねていることが少しずつ分かってきました。
■繰り返し解いた過去問、そして本番・・・
(1)過去問を解きつつ、理解を深める復習を重視
私は一次試験後から二次試験の勉強を始めたことから、約3ヶ月の期間で対策を講じる必要がありました。
ふぞろいにて合格者が解いている事例数をまとめたデータがあり、その事例数より多くの事例を解けば、合格に近づけると考えていた私は、とにかく過去問演習に励みました。
事例Ⅰに関しては12年分、29事例を解きました。「古い事例は意味がない」という意見もあり、それは正しい面もあると思いますが、活用次第だと私は考えています。
解き方としては、
R3~H29を2周
→H28~H24を2周
→R3~H28までを1周
→時々初見問題としてH22~H21を1周
→最終日前にR3で自信付け
といった順序でした。なお、明らかに傾向が異なるH23は解きませんでした。
以下の表は、その過去問演習の自己採点になります。
2周目以降については、1周目よりもより深く、解けなかった要素がなぜ解けなかったのか、合格者はどのような考えで要素を入れたのか、まで掘り下げて考察することを意識しました。
過去問の得点としては演習2回目以降でも85点以上取れるようになれば、初見では60点は取れるレベルにあるだろうと考えていましたので、目標値として85点以上を意識していました。
本試験では77点でしたが、過去問で問われている内容がベースにあることを意識して解いたことが方向性として奏功したと思います。
当初は苦手科目でしたが、演習を繰り返していくうちに、手ごたえを感じるようになったのを覚えています(開眼?)。
(2)そして迎えた本番・・・
事例Ⅰは最初の試験科目であり、異様な緊張感の中で挑まなければなりません。
私もファイナルペーパーに平常心を取り戻すための言葉を入れたりと、試行錯誤をして臨みましたが、やはりとても緊張しました。(手汗がすごく、解答用紙を汚さないように気を付けました、、、)
それでも、過去問の演習量、知識の蓄え、事例Ⅰの方向性について自信を持って挑んでいたからこそ、設問の意図に沿う解答ができ、得点に繋がったと思います。
最近、設問文が複雑化していると感じることもありますが、基本的には問われていることは過去問と変わらないことを意識すれば、おのずと解答の方向性は見えてきます。落ち着いて問題に向き合いましょう。
■おわりに
記事投稿段階では本試験まで残り1ヶ月強となり、対策が進む中苦手な事例への対策に苦慮されている方が多いのではないでしょうか。
事例Ⅰは、Twitter(現X)でも昨年度足切りにあった人が多い事が分かり、とても苦しんだ人が多かった印象です。
私も事例Ⅰに対して苦手意識があったため、「できなくても仕方がない」くらいの気持ちで挑むようにしていました。
それでも本番は緊張しましたが、これまでの演習の成果を発揮し、ベストな解答が出来たという手ごたえはあり、事例Ⅱ以降への弾みにできたと思いますので、諦めずに対策してみて下さい!
この記事をご覧頂き、少しでもご参考となり、事例Ⅰへの対策や理解の一助となれば幸いです。
ご覧頂きありがとうございました。
次回はまっすーさんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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