事例Ⅰの倒し方についてbyみっひー
タキプロ15期の みっひー と申します。今回で2回目の投稿となりますが宜しくおねがいします!
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■はじめに
改めて自己紹介をさせて頂きます。
・年齢・・・・・30代後半 男性
・職業・・・・・金融系
・受験回数・・・1次3回 2次6回
・得意科目・・・1次企業経営理論 2次事例Ⅱ
・苦手科目・・・1次経済学 2次事例Ⅰ
■私と事例Ⅰとの戦い
私の診断士受験の歴史は事例Ⅰとの戦いといっても過言ではありませんでした。
一次試験や事例Ⅰ以外の二次試験については比較的スムーズであったものの、事例Ⅰに苦しめられ多年度受験生となってしまった私の経験を含め受験生の皆様のお役に立てれば幸いです。
私の過去の事例Ⅰの点数は以下の通りです。
令和3年度 42点
令和4年度 38点
令和5年度 62点
非常に情けない点数で令和3年度・4年度ではまったく歯が立たなかったものの、令和5年度の試験ではやっと合格点を獲得出来ました。ちなみに令和3年度以前も二次試験は受験していますが点数は忘れました笑。だいたい令和3年度・4年度と同程度の点数であったと記憶はしています。私本人と致しましては当然事例Ⅰに苦手意識を持っており時間を割いて対策を行ってきたつもりでしたが、結果的には惜しくもなく、むしろ令和3年度→令和4年度にかけては退化している様な点数となり「どうすればいいんだよぉぉぉ」と心の中で喚き散らすといった心境でした。当たり前ですがこれだけ時間をかけ努力を行っても成果が出ないということは、努力の方向が間違っていたということとなります。今回は私が令和5年度に行ってきたことを中心にご紹介させて頂きます。
■反省を踏まえて
反省を踏まえて私は二次試験をイチから勉強をしなおすことを決意しました。過年度の独学ですっかり回答にクセがついてしまっていたので改めて予備校の二次試験基礎コースを受験し、二次試験の考え方や回答方法を学びました。私は合格年度以前は過去問や予備校の模擬問題を漠然と解き(いわゆるアウトプット中心)模範解答と比較をするといったことを行っていました。この方法自体は悪いことでは無いと思います。センスのある方はそのまま開眼し合格出来るのだと思いますが、私の様な凡人は事例Ⅰで求められていることを理解しないまま問題をいくら解いてみても、中々合格をすることが出来ませんでした。私はこの経験から①問われていることを正確に理解する②企業経営理論の知識を盤石にする③理論的に一貫性のある回答を行うこと、が大切であると学びました。
■事例Ⅰでは何が問われているのか?
幾度となく過去のタキメンの皆様が記載していることで言わずもがなですが、事例Ⅰについては様々な業種の企業が登場するものの、ストーリー自体は落語の様に決まっている風に思います。成熟期に差し掛かった企業が外部環境の変化を受け業容が悪化する中、経営理念やドメインを見直し今までの強みを活かした戦略に転換することで、再び成長を図ってゆくといったものです。企業経営理論で学んだ通り企業が変革する時は今までの既得権益を失うことを恐れる反対勢力もいれば、環境の変化に気づかず今まで通りのことしか行わない人員もいます。そのため社長がリーダーシップを発揮し組織構造や組織文化を変革し経営理念を達成してゆくという様な方向性が鉄板です。また近年はM&A等によりグルーブ全体でシナジーを発揮し成長を図るといったこともトレンドであるという風に思います。
また事例Ⅰは算数の虫食い算の様に意図的にポイントが隠されているため、何を問われているかが分かりにくいと言われており、これが難解にさせているポイントでありますが、これは実際のコンサルの現場でも同じであるという風に思います。私は本業の付随業務として企業コンサルのお手伝い(専門家へ繋ぐ程度ですが)を行うこともありますが、まず実際に社長に対し経営する企業のことをお聞きしても、こちらが知りたい情報は中々得ることはできません。これは業務特性上意図的に自社に不利益となる情報を開示しないこともありますが、社長自身も自社の特徴について捉え切れていないもしくは当然のことすぎて気づいていないことが多いと思います。そのためこちらからすると、断片的に提供される情報や新聞等の一般知識を元に現在置かれている状況を類推し、社長に問いかけて確かめる作業が必要となります。これは事例Ⅰに似ていると思いませんか?これはあくまで私の予想でありますが、事例Ⅰは二次試験の各事例の中でも断片的に提供される情報をもとに類推し、企業の実像を把握し適切な戦略を立案する能力が特に求められているという風に感じました。
■抑えるべきポイント
上記の様に事例Ⅰでは断片的な情報を元に類推する能力が求められていると書きましたが、そのためには一次試験の企業経営理論で学んだ知識がすぐに頭に浮かんでくることが大切です。例えばM&Aときたら、メリット面では①新事業立ち上げの時間短縮②経営資源の有効活用③経営リスクの分散④規模の経済や既存事業とのシナジーの発揮等があり、デメリット面では①異なる企業文化による反発②採算管理の不明瞭化③ブランドイメージの希釈化等④社長の負担増等があるといったことです。下記には最低限抑えておくべき企業経営理論で学んだ知識のポイントを記載させて頂きます。また答えはご自身で調べてノート等にまとめておくとよろしいかと思います!
①経営理念定義のメリット・デメリット
②ドメイン定義のメリット・デメリット
③成長戦略について
④人事・組織戦略について
⑤各組織構造のメリット・デメリット
⑥組織連携のメリット・デメリット
⑦系列取引のメリット・デメリット
⑧親子関係のメリット・デメリット
⑨アウトソーシングのメリット・デメリット
⑩M&A(多角化)のメリット・デメリット
⑪モラール向上・低下の要因
⑫人事評価の留意点
⑬各採用方法のメリット・デメリット(正規・非正規・新卒・中途・女性・外国人等)
⑭成果主義のメリット・デメリット
また国家試験でありますから、回答にあたっては理論的かつ一貫性のある回答が必要となります。私も自身も、試験時間のプレッシャーからか各設問毎の最適解を記入し全体的にまとまりのない一貫性に欠ける回答となってしまうことがよくありました。いくら各設問の回答が理論的でも一貫性が無いとコンサルタントとしての資質が疑われます。理論性はもちろんですが一貫性についても恐らく採点項目として存在すると思っています。逆に言うとこれのみが正解ということは無い試験であるということです。一次知識の理論性と一貫性を担保していれば合格点は狙えることでしょう。
■おわりに
私は合格まで非常に長い期間を要しました。特に長男の誕生時期とも重なりドロップアウトしかけたこともありましたが、合格発表日に受験番号をHP上で見つけた時は今までの苦労が吹っ飛びました。本当に諦めなくて良かったと思います。皆さんも来年早めの春が到来する様に心からお祈りしております。
次回は、こう さんの登場です。
お楽しみに!
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