事例Ⅰで大切なこと by こう
タキプロ15期の こう と申します。
3回目の投稿である今回は、自分自身もっとも苦戦してきた事例Ⅰで大切なことをテーマに投稿します!
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■はじめに
1次試験の関門をくぐり抜けた後、この試験の本当の戦いの舞台は2次試験にあります。2次試験を7回目にして合格した私は、2次試験の難しさ、その中でも事例Ⅰに数々の苦杯をなめてきました。今回、初めて合格を勝ち取ることができたのは、大の苦手であった事例ⅠでA評価を取ったことにあります。では、A評価をなぜ取ることができたのか?
理由は、陥りやすい誤った思考を避け、大切な3つのことを心がけたことでした。
■事例Ⅰ得点の軌跡
お恥ずかしながら悲惨な過去の得点を公開いたします。
平成28年35点、平成29年40点、令和元年45点、令和2年55点、令和3年35点、令和4年44点、6回の平均42点 試験が終わって手ごたえがあったことがありませんでした。6回のうち絶対に避けなければならない40点の足切りを2度も経験するなど、泥沼にはまっているような感覚でした。
■事例Ⅰで陥りやすいこと
受験経験が浅い時期は、解答のマスを埋めることに注力し、設問ごとにベストな答えを考えて、全ての設問を通じた一貫性をとらえる俯瞰した思考がなく、個別最適な解答を書いていました。今思うと、問われていないことを長々と書いて貴重な文字数を無駄に使ったり、与件にない1次知識のワードを盛り込んだり、第1問であげた環境分析(SWOT等)が他の設問と連動していない等、全く恥ずかしくなる解答でした。
受験経験を積んでくると、解答要素に使えるキーワードに関する知識が増える一方で、思考の途中で過去問や模試で前に書いた解答のイメージに引っ張られて、誤った先入観で事例企業を自分勝手に捉えてしまい、結果、ポイントがズレた解答となっていました。
■事例Ⅰで大切なこと
事例1を解くうえで必要なことは、環境変化により、事例企業にあらたな経営課題が生じていることを把握する。そして、経営課題を解決するための組織のあるべき姿を描き、解答につなげていく。
出題者の意図するポイントからズレた解答にならないよう、以下の3点に気をつけました。
1.与件文の世界から外れないこと
どんな理想的なことも、与件にないことは書かないことを徹底しました。全ては与件文の根拠から導けることにこだわりました。与件文から導けることであれば、得点にならない最大のリスクは回避できると思います。逆に言えば、与件文から論理展開できないことを書いた場合、ゼロ点になるリスクがあるとのことです。
2.設問間の解答に一貫性を持たせる
事例1の設問構造には、関連性が他の事例と比べて、強いと思います。例えば、設問1で問われた強み、弱みを他の設問で、活用または改善するなど。事例全体のストーリー展開を理解した上で、設問に答えられているか、設問構造を俯瞰することを2分~3分程度、考えることで、解答の方向性がコースアウトをすることを回避できると思います。
3.因果関係で文を書くこと
説得力・納得力のある文書は、きちんと内容が「因」と「果」でつながれた文だと思います。わかりやすい表現で、なおかつ冗長にならず、主語を明確にして、因果関係でまとめる文を40字程度で書くことを意識しました。無理に解答要素をつめこんで、おかしな文にならないよう、気をつけた方がよいと思います。
■まとめ
冒頭に告白したように事例Ⅰが大の苦手でしたが、試験が終わって、全体のストーリー展開もしっかり理解でき、事例企業の置かれた状況に沿った解答が書けた手ごたえがありました。結果は、初めてのA評価(65点)でした。この結果がなければ、また不合格になっていたと思います。
事例1で最も大切なことは、与件文を正しく読んで、問われた設問の題意に素直に解答することです。ぜひ与件文から導けることにこだわってください。
■おわりに
事例ⅠでA評価をあきらめようと考えることもありましたが、与件文から正しく展開できれば、A評価をとることは可能だと信じて、受験生最後の1年間、取り組んできました。ぜひ、皆さんも合格へ向けて、苦手だからと、A評価をあきらめることなく、合格へ近づくための得点力アップとして、参考にしていただければ幸いです。
次回は、kota さんの登場です。 お楽しみに!
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