事例Ⅰ 改めて「さちのひもけぶかいねこ」  by TAKU

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読者のみなさん、こんにちは。タキプロ15期の  Taku と申します。 

1次試験を終えられた皆さん、お疲れさまでした。10月の2次試験受験予定の方、これまでの勉強期間も大変だったかと思いますが、あと少しです。最後のひと踏ん張り、頑張ってください!!

今回は2次試験事例Ⅰに関する投稿です。事例Ⅰを含む2次試験については、記憶重視の1次試験と違うため、学習方法や解法、暗記ポイント等、1次試験以上に人それぞれかとは思いますが、本記事が皆さんの学習の1つの参考にでもなれば幸いです。

■はじめに

これまで15期のタキプロメンバーにて、事例Ⅰの全体戦略、留意点、試験中のメモの取り方等の記事が投稿されていますので、私からは少し細かいポイントになるかもしれませんが、事例Ⅰで使うフレームワーク・切り口である「さちのひもけぶかいねこ」(=幸の日も毛深い猫)の活用方法を中心に、ご紹介させて頂きます。

既にご存知の方も多いかと思いますが、これは事例Ⅰで使う有名なフレームワーク・切り口であり、当てはめる事で事例Ⅰの組織、人事における基本的なポイントについて、解答を漏れなく、ダブりなく網羅してくれる優れものです。

以下のタキプロ過去記事で非常にわかりやすく説明されているので、こちらも是非ご参照ください。

(私の記事よりもはるかに参考になりますね・・)

事例Ⅰ「幸の日も毛深い猫」とモチベーション by かわけん – タキプロ | 中小企業診断士試験 | 勉強会 | セミナー (takipro.com)

■事例Ⅰの基本ストーリー

事例Ⅰの基本ストーリーは、単純化すると以下のような流れが比較的多いと思われます。

①成功していた既存事業が外部環境の変化により停滞または衰退する

②強みと機会を活かし、何かしら新規事業を立ち上げる等、改善を図ろうとする

(このタイミングで経営者が変わる事も多い)

③しかし、従来の組織や人事制度、風土等は新規事業や今後の組織運営に適合しない

新しい最適な組織や人事制度、もしくは企業風土改革や士気向上施策、等が必要になる(提案する)

上記のストーリーにおいて、組織や人事制度の観点から、(経営理念に基づき)機会を捉え、強みを発揮するか、あるいは弱みを克服していくというのが基本的な考え方です。解答には、各設問のレイヤーやタイプを理解しながら、制約条件や時制に注意して進める必要があります。この解答方法に関しては、野網美帆子先生の「まとめシート」方式の解法実況(事例Ⅰ~Ⅲ)の教材(書籍紹介 | 【中小企業診断士】一発合格 まとめシート (matome-sheet.com))が非常に参考になりました。

■設問レイヤーと「さちのひもけぶかいねこ」

事例Ⅰの設問に対するレイヤーについては、上位からビジョン⇒経営戦略⇒組織構造⇒組織文化・風土⇒人的資源管理というレイヤーに区分されています。「レイヤー」とは設問がどのテーマに対して問われているか、どの目線で問われているかを表すものです(人によっては多少表現違いはありますが、事例Ⅰについては、基本はこれに近いレイヤーかと思います)

有名な事例Ⅰのフレームワーク・切り口の「さちのひもけぶかいねこ」も各々ここのレイヤーに属します。

✓組織構造・・・・・・<けぶかい>権限委譲、部門設置(・連携)、階層 

           (+組織構造は機能別、事業別、マトリックス組織等の理解も必要)

✓組織文化・風土・・・<ねこ>ネットワーク、コミュニケーション

✓人的資源管理・・・・<さちのひも>採用(・配置)、賃金、能力、評価、モチベーション

設問毎にどこのレイヤーを問われているかをしっかりと把握し、設問タイプ(情報を整理するだけなのか、期待や効果を記載するのか、提案するのか)に従い、「さちのひもけぶかいねこ」のフレームワークやキーワードを使って与件分に従い/設問分の制約条件を見落とさず、解答していきます。

■「さちのひもけぶかいねこ」と解答例文

私の場合は「さちのひもけぶかいねこ」を意識しつつ、過去問を解きながら各種参考書なども参考にし、事例Ⅰでよく使うキーワードと併せて例文を記憶するようにしていました。「さちのひもけぶかいねこ」の各々に関する重要キーワード、その実施おける効果、について使えそうな例文とともに記憶しておくと、それを少し応用するだけなので、大変使い勝手が良いかと思います。

以下、一部ですが、例えばこのような感じです。

・「採用(さ)」:新卒採用で若返り・組織の新陳代謝を図り組織の活性化ベテラン再雇用で

         人件費抑制し知識・ノウハウを獲得、etc

・「賃金、報酬(ち)」:成果主義的な給与体系で若手のモラールを向上させ、総人件費削減・

            人件費変動化を図る。 etc

・「能力開発(の)」:社内提案制度、PJTチーム設置などを通してチャレンジを推奨する制度

           を設け、挑戦する風土の醸成を図る、etc

・「評価(ひ)」:公平性・透明性・納得性の高い評価制度を設計し、etc

・「モチベーション(も)」:(記載の各種施策により)社員等のモラール向上を図る

・「権限委譲(け)」:~について権限委譲する事で、意思決定迅速化を図る、etc

・「部門(ぶ)」:~に対応するため、~制組織/~の専門組織を設置し、~を図る。

         ~を実施し、部門間連携を図ることで組織間コンフリクトを解消する。etc

・「階層(かい)」:組織をフラット化しコミュニケーション活性化と意思決定迅速化を図る、 etc

・「ネットワーク(ね)」:地域の大学人材交流・共同研究等を図り技術力の向上、モラール

             向上を図り・・・etc

・「コミュニケーション(こ)」:部門横断会議or小集団活動or定期会議等で意思疎通向上、

                一体感醸成を図る、etc

■頻出の組織構造

尚、組織構造については代表的な組織構造である1. 機能別組織、2.事業別組織、3.マトリックス組織については少なくとも各々特徴、メリット、デメリットは理解しておきましょう。

それぞれの特徴は以下の切り口から把握していくと良いかと思います。

人材(全社的視野をもった人材が育ちやすいか、育ちにくいか)

命令系統(特徴とメリット、デメリット)

コミュニケ―ション(交流による活性化、組織間コンフリクト発生有無)

専門性(高い組織化、低い組織化)

コスト(規模の経済が効くか、経営資源が重複しないか)

スピード(経営スピードへの影響)

私の過去の投稿で紹介している、ダンシ君のサブノート_中小企業診断士合格Channel – YouTubeの事例ⅠのYouTubeで各々の組織構造についての特徴が触れられていますのでこちらもご参考ください。

■その他 留意点

様々な参考書やブログなどを見ながら、事例Ⅰについて(全事例共通も含め)他に留意していた点を以下記載しておきます。

・絶対に制約条件を外さない。設問の制約条件、時制には十分注意。解答は基本、組織・人事施策

 について記載する(全事例共通)。

経営資源集中⇒差別化集中戦略(自社以外も使えるものは何でも使う)⇒競合回避し競争優位性

 確保するのが王道。

・とにかく解答に困ったらバーナードで考える(共通目的、コミュニケーション、貢献意欲)

・組織の効率性や生産性を上げるには全体最適で視座を上げて考える。

 (人材は一人一人に意欲に働いてもらう)

・営業ターゲットが変わる場合、新たな組織、人事制度の設置が必要だが、営業強化策の観点も

 考慮必要(営業面は見落としがち)                    etc

■おわりに

お盆も過ぎ、2次試験まで残り2か月少しとなりました。多くの方が家庭や仕事で忙しく、勉強時間を十分に取ることが難しいかもしれませんが、試験日は一日一日近づいてきており、10月27日にやってきます。まだ1次試験のお疲れもあるかと思いますが、この期間の努力が、今年中に診断士試験を終えるか、来年も続けるかを左右します。私自身も2回目の2次試験の勉強中にも挫折しそうになったことがありましたが、「過去問80事例をPDCAサイクルで解く」という目標は守りきり、無事に合格を果たすことができました。ただし、1回目の2次受験では1次終了後から仕事と家庭の都合上、時間を十分に取れなかった事もあり(言い訳ですが・・)、途中で「来年もあるし」と思い諦めてしまいました。その後、1年間は「あの時は無理してでも勉強すべきだった」と後悔しながら勉強していた事を覚えています。

今年2次試験を受ける皆さん、私の1回目の試験のような後悔をされないよう、残りの2か月、最後まで諦めず、是非、一日一日を大事にお過ごし頂ければと思います。

皆様の合格を心からお祈りしています。

次回は、たひ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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