事例Ⅰの解答に困った時は…。byミラクル
タキプロ15期の ミラクル と申します。
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10月27日(日)の2次試験迄、今日を含めてあと30日となりました。2次試験の全体像を把握し、苦労しながら2次試験対策をしていると思います。あと30日しかない、30日もある、考え方次第です。あと30日必死に頑張って下さい。
タキプロでは受験生の皆様の合格確率を1%でも高めるために全力で応援しています。
■はじめに
本日は、事例Ⅰに関する投稿になります。改めて、事例Ⅰは、「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」となっており、1次試験の科目の中では、主に企業経営理論の知識が必要になります。設問文を読むだけですと何を解答したら良いか分かりにくく、解答に迷うことが多い印象を持っていました。特に、事例Ⅱのマーケティングや事例Ⅲの生産・技術のような解答にならないように、解答を組み立てる必要があります。今回は、私なりの事例Ⅰの解答対策となります。
■現状を把握し、課題を整理
基本的な方向性として、外部環境、事業内容、事業規模など、何らかの変化により現在の組織体制が対応できていない例が多いと思います。与件を丁寧によく読み、変化の内容を把握し、それに対応し、今後、会社が成長するために何が必要か、まず整理する。
■出題者の出題の意図を推測
設問を読んで何を答えて良いか分かりづらい設問があると思います。そんな時、設問者が何を答えて欲しいと思っているのか、想像する練習をすると良いと思います。設問は敢えて抽象度を高め、解答難度を高めている印象です。設問と「出題の趣旨」を比べると設問者の意図が少し見えてきます。
例として、令和5年度の設問と「出題の趣旨」を比べてみました。青色マーカーの部分が主な差の部分です。
- 第1問(配点20点)
統合前のA社における①強みと②弱みについて、それぞれ30字以内で述べよ。
[出題の趣旨]
X社との経営統合前におけるA社の内部環境を分析する能力を問う問題である。
- 第2問(配点20点)
A社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきたか、かつその狙いは何か。100字以内で述べよ。
[出題の趣旨]
A社の現経営者は、入社以来、父である先代経営者と異なる経営戦略を展開してきた。本問は、A 社を取り巻く経営環境の変化に伴い、過去の経営戦略との違いとその目的について、考察する能力を問う問題である。
- 第3問(配点20点)
A社経営者は、経営統合に先立って、X社のどのような点に留意するべきか。100字以内で助言せよ。
[出題の趣旨]
今後、顧客や商品サービス、立地や店舗オペレーションなどの面で異質な2社(A社とX社)が経営統合するに当たって、A社経営者が事前に留意しておくべき、経営戦略や経営組織に関わる諸課題を分析する能力を問う問題である。
- 第4問(配点40点)
A 社とX社の経営統合過程のマネジメントについて、以下の設問に答えよ。 - (設問1)
どのように組織の統合を進めていくべきか。80字以内で助言せよ。
[出題の趣旨]
A 社とX社の経営統合プロセスにおいて、どのように統合後の経営の方向性を共有し、
いかに両社間の意思疎通などを図るかについて、考察する能力を問う問題である。
- (設問2)
今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から
100 字以内で助言せよ。
[出題の趣旨]
A 社とX社双方の弱みを克服し、互いの強みを活かしていける競争戦略を立案すると共
に、経営統合によるシナジーを活かせる今後の成長戦略を描く能力を問う問題である。
「出題の趣旨」の青マーカー部分があると解答がし易いと思いますが、青色のマーカーの部分が無いことで、解答の抽象度が高まり、一気に難易度が上がっている印象です。過去問で各年度の設問と、「出題の趣旨」を比べ、設問者の意図を推測する練習すると良いと思います。 |
■レイヤーを意識
基本的には、経営戦略、組織構造、組織活性化、人的資源管理の、どの部分レイヤーが問われているか整理しながら解答を作ると組み立てやすいと思います。レイヤーを意識しつつ、やっぱり、鉄板の、「幸の日も毛深い猫」、「経多シリ」は大事だと思います。
「幸の日も毛深い猫」
採用、賃金、能力開発、評価、モチベーション、権限移譲、部門・階層、ネットワーク、コミュニケーション
「経多シリ」
経営資源、多角化、シナジー、リスク分散
この視点を頭の中に持っているだけで、困った時は何とか解答は作れます。
ただ、これに固執しすぎず臨機応変に対応する柔軟さも大切だと思っています。
■事前にフレーズを集める
例えば頻出のフレーズを事前に頭の中においておくと、解答のスピードが上がるだけでなく、困った時に何とかなります。フレーズ集を整理し、頭の引き出しにたくさん詰め込んでおきましょう。
(例)
士気向上、活性化、経営資源、専門特化、高付加価値化、競争優位、競争を回避、シナジー、ノウハウ、成果主義の導入、チャレンジ精神、風土を醸成、公平性・透明性・納得性、権限移譲、部門間の連携、一体感、共通目的、差別化、リスク分散、ニーズ収集、事業部制組織、機能別組織、マトリックス組織、専門性を高める、関係性を強化、地域活性化、選択と集中。
■その他に大事なこと
上記に加え、以下の4点を意識することで何とか合格点付近の得点は取れると思います。
- 全体の解答に一貫性を持たせる。
- 与件のワードを使って解答を作る。
- 設問を丁寧に読み、設問要求から絶対外さない。
- 因果のある読みやすい解答を書く。
何となく解答に窮することがある事例Ⅰですが、困った時はシンプルに考えて基本に立ち返り、何としても解答を埋めましょう。
応援しています!!!
■おわりに
次回は、nyoko さんの登場です。
お楽しみに!
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