2次解答プロセス1~問題文の分析【いなずまんのブログ】
みなさんこんにちは。火曜日隔週【昼】担当、いなずまん@6期生です。
1次試験の申し込みはお済みですか?多年度生にとっては、1次まで時間が空いていますので、1次試験対策に集中する前に、2次の解答スキルを1度見直しておきましょう。今回から、事例Ⅰ~Ⅲまでのステップを3つに分けて、いなずまんの解答プロセス・スキルとその向上のための勉強方法を紹介します。
1.【問題要求の解釈】で聞かれていることを知り、解答の方向性を決める。
事例問題の表紙を開くと、最初に目に入るのは事例企業の概要である問題本文ですね。(以降「本文」とします)ここで我慢して、本文の後にある第1問から始まる個別の問題文(以降「設問文」とします)を読み解くのが一般的ですね。
ここでは、何を解答に盛り込むことが「要求」されているのかを考えます。
【平成24年度の事例Ⅰ 第2問】
~A社は、Y社の要請による海外進出を実現していないが、X社の要請に応じて、2002年に東南アジアの新興国S国に初めて生産拠点を設けている。
「Y社の要請」によるA社の海外進出が実現しなかったのはなぜか。「X社の状況」を考慮に入れて、考えられる「理由」を100字以内で答えよ。~
聞かれているのは「理由」なのはわかりますね。また、この中で、青字が、理由という結果の原因になるため、その因果で解答を構成すればよさそうですね。また、「Y社の要請」「X社の状況」は、いずれも本文に書かれていそうです。(でなければ、問題設定できない)
さらに、本文のどこに書かれているのか、書かれていないかのヒントが下線部分です。「2002年に東南アジアの新興国S国に初めて生産拠点を設けている」は前提だから、本文にありそうですね。また、「しなかった。」は、結果だから書いてあるはず。一方、「考えられる。」は推定が要求されていると考えられますから、書いてなさそうですね。
肝心な問題要求(ここでは「理由」)を考えるために、予めセオリーを持っておきます。例えば外部環境との比較の場合ならば、社内の人事施策など細かいこと【低いレイヤー】ではなく、会社全体の戦略のような【高いレイヤー】を応えるのかな?というような具合です。それに応じて、今回は高いレイヤーの設問だから戦略論、低いレイヤーの設問なら組織・人事、というように、解答に加える1次試験の知識も想定できるようにしておきます。
【問題要求の解釈】のプロセスでは、このように解答の方向性と盛り込むべき要素を決めてしまいます。
ちなみに、このプロセスでは、「Y社の要請」「X社の状況」を外部環境、「理由」を期待効果というように、解答の構成要素となるものの呼び方を形式化しておき、その時々でまちまちにならないようにして、その後の構成要素の振り分けを機械化できるようにします。この作業が、スピードアップと安定化に繋がります。
2.【本文把握】で解答に盛り込む根拠を探す。
では、【問題要求の解釈】で想定した仮定に従い、書かれていそう。と言うものが書かれているのか?を探しに行く旅に向かいます。
いなずまんは、本文を段落毎に線を引き、外部環境は青、期待効果は黄色などと構成要素毎に色分けしていました。また、「2002年」、「近年」のような時制をきいているものは四角枠でくくって目立つようにしました。このようにして、この段落は、この設問文に対応しているな。と紐づけていきます。書かれていそう。と想定していた構成要素がそのまま本文にあったら、解答に盛り込む要素として確定です。
3.【文章の要約】トレーニングで、【問題要求の解釈】の相場観を掴み、【本文把握】のスピードを上げる。
ここまでのプロセスで必要なのは、構成要素を想定することのスピードUPと安定性の向上です。過去問や受験校の演習で、トレーニングをすることになりますが、それに加えて企業事例の要約をおすすめします。一般的には、日経新聞の「春秋」の要約が取り上げられていますが、いなずまんは、受験校の講師の勧めもあり、J-net21の「元気印中小企業」「施策活用事例」の要約を行いました。
これは、①業界毎の課題や施策のパターンを覚えられる②文章を書くときの文字数感覚を鍛えられる。さらに、③合格後の診断士の仕事のイメージを掴むことができるので、モチベーションも高まるという、副次的効果もありました。
少々長くなりましたが、次回は記述要素の決定に触れたいと思います。ではまた、2週間後にお会いしましょう。
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