私流!事例Ⅰの心構えbyナナセ

事例Ⅰ

こんにちは!タキプロ12期の「ナナセ」です。

私は、「中小企業診断士試験はあくまでも”試験”」、と割り切っていました。従い、現実世界の企業診断とは異なり、設問の根拠は問題文に必ず織り込まれている、各事例には共通した特徴がある、それに基づいた心構えがあるはず、、、という前提で日々の勉強に取り組んでおりました。

今回は、私自身の経験をもとに整理した事例Ⅰの特徴、及びそれをベースにした私なりの心構えを紹介したく思います(実は個人的には一番の得意科目です)。皆さんの試験勉強の何かヒントになれば幸いです!

なお、これまでに私が執筆したブログはこちらです、良かったらチェックしてみて下さい!
◆私流!事例Ⅱの心構えbyナナセ:
https://www.takipro.com/2jishikenknow-how/case2/78960/
◆私流!事例Ⅲの心構えbyナナセ:
https://www.takipro.com/2jishikenknow-how/case3/77002/

■事例Ⅰの特徴&心構え

早速、事例Ⅰの特徴、及びそれに基づいた私の心構えを紹介します。

事例Ⅰを学習して感じたのは、「設問が抽象的」という点です。その中でパターン化できることは何かを考え、心構えを整理し問題に挑みました!

特徴①:強みに注目!

事例Ⅰのテーマは「組織・人事」ですが、個人的には「強み」がテーマだと思います。設問に「強み」と明示されていなくとも、一見「強み」とは関係の無さそうな設問でも、常にA社の強みと関連させた設問解釈/回答作成を心がけていました。

ちなみにA社は、「強みを維持・強化し、それを効果的に活用することで競争優位性を築く」イメージです。これも踏まえて、具体的には、「強みの維持・強化のためにどのような組織体制や戦略としたか(逆にどのような戦略を採るべきか)」や「強みを活用するために必要な組織体制や事業領域は何か」、といった感じで「強み」を組織や戦略と関連付けていました。

特徴②:ほぼ分析問題!

事例Ⅰは、事例Ⅱや事例Ⅲのような提案や解決策が問われるよりは、理由/要因/狙い/目的などが問われる場合が多いです。従い、事例Ⅰで解答を作成する時は、なるべく複数の結論を記載することを心がけていました。1つの結論を外していても、もう1つが合っていれば部分点は貰える、、、という発想です。

事例Ⅱはターゲットを絞る必要があり(これ外すと大失点に繋がる)、複数の結論を述べることは難しいですが、事例Ⅰは分析問題が多いので複数でも大丈夫と考えました。回答に自信が持てないときは、複数の結論を記載することをお勧めします!

特徴③:課題解決は「変化」と「強み」を意識!

事例Ⅰの設問の内、課題解決に関する設問が1問~2問あり、その内容は基本的には「組織・人事」に関わることです。A社の課題を考えるときには、「変化」を意識することを心がけました。

変化の内容は様々ですが、事例Ⅰでは以下3つが主要な変化だと思います。
① 内部環境(例:技術人材がいなくなって強みが維持できない)
② 外部環境(例:制度設計に変更があり強みが活用できる事業領域が縮小する)
③ 戦略/ビジョン(例:首都圏進出したい組織体制が整っておらず強みを活用できない)

変化を読み取る際には、上記の例のように、A社の「強み」に影響を与える変化に注目することも意識しました。事例Ⅰは「強み」が最重要という心構え①の延長ですね。変化に応じたA社の強みを維持・強化・活用するためには、どのような組織/人事が望ましいか、そのためになにをすべきか(例:権限移譲や人材採用)、という流れで解答を作成していました。

■設問解釈が解答への近道!

事例Ⅰの設問は長文で抽象度が高いです。で、何が聞きたいの?と思う部分が私は多々ありました。。。そのため、知らぬ間に問題の制約を忘れ、的外れな解答となる可能性があります。また、回答の根拠も問題本文に間接的に埋め込まれていることが多い印象で、探し出すのがなかなか難しいと感じました。その対策として私が事例Ⅰで最も心がけていたのが、設問解釈をしっかりと実施ことです。
私の具体的な手順は以下の通りです(全て問題本文を読む前に実施)

手順①:設問をQ1~Q5さっと読み設問全体の内容を簡単に把握

手順②:各設問更に詳しく読解(以下③~⑤を実施)

手順③:問われる内容(例:目的なのか要因)/制約条件(例:競争戦略に基づいて/最大の)のみをマーク
→誤解や混乱を招かないように他は何も設問本文にマークしない→問題制約の見逃しを対策

手順④1次試験の知識を元に、解答の構成をイメージ(ここでも「強み」も意識します)
設問例:「M&Aの後も買収先社長を顧問として残した理由」
解答構成イメージ例:
「M&Aによるデメリットを回避するため、M&Aによるメリットをより効果的にするため、それらによりA社強みを維持・強化・活用するため」

⑤解答構成イメージを元に、問題本文で見つけたいポイントの洗い出し
ポイント例:M&Aのメリットとデメリットの具体的な内容、A社の強み、社長を顧問にしたことによるA社の変化
→問題本文の間接的なヒントの見落しを対策

手順を記載してみましたが、試験時間の中で設問解釈にばかり時間をかけていられませんよね。。。このプロセスを早くする訓練も重要だと思っています(結局私は試験本番でも20分くらい使いましたが)。
上記の③~⑤のステップは問題本文が無くてもできます。私の場合は、過去問の設問部分のみ印刷し、解答構成のイメージ/ポイントの洗い出し、との練習を通勤中の電車などでひたすら実施していました!

以上、過去問を解く際に確認してみてください!

■おわりに

いかがでしたでしょうか?
私流の「事例Ⅰの心構え」について書いてきました。

この他にも事例Ⅰの特徴が色々な書籍やサイトで紹介されています。
過去問を解き進めながら、是非自分の目で確認してみてください。
もし、「その通りだ!」と納得いった事項があれば、それに対してどのような心構えで臨むかも考えてみてください。
そして、自分が納得した特徴と心構えを本番の試験でも忘れないよう、普段から教材に取り組んでいくのが良いのかなと思います!

上記がその一助になれば幸いです! 次回はスズさんの登場です。お楽しみに!

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