事業承継は永遠のテーマ byへの
読者の皆様、こんにちは!
5回目の登場となりました!タキプロ12期の「への」です。
今までのブログを紹介します。経済学・経済政策についてはこちら(「への」の受験歴、自己紹介もこちらにあります)、合格体験記はこちら、経営情報システムについてはこちら、女性受験生応援はこちらです。ご興味とお時間のある時に、ぜひ覗いてみてくださいね!
いよいよ1次試験も3日後となりましたね!
今年1次試験を受験される方は、何はともあれ体調管理を万全に頑張ってください!
2日間の試験はなかなかの長丁場ですから最後は体力&気力にかかっています!
昨年もそうでしたがコロナ禍中での受験は、受付の検温の関門を潜り抜けるときが一番緊張するかもしれません。ただ試験会場はソーシャルディスタンスへの配慮のおかげで、隣の受験生との距離はしっかりとってくれるので、ある意味快適かもしれませんよ。少なくとも隣の受験生の消しゴムの振動に心乱されないだけでも心の平安が保てます。
さて、今回のお題は事例Ⅰです。「への」は令和2年度の事例Ⅰだけは70点を超えることができていました。そのおかげでお世話になった受験校、AAS名古屋の令和2年度の事例解法シミュレーション事例Ⅰの執筆もさせていただきました。
2次試験は事例企業の課題(社長の悩み)に耳を傾け1次試験の知識を上手く使って診断士としての解答ができるか?が問われる試験です。事例Ⅰは組織・人事がテーマなので企業経営理論がメインとなりますが、それに加えて中小企業白書の施策を理解できているか?は試験を解く上でとても重要になると思います。
■企業の命題はゴーイングコンサーン
企業の命題は永続すること=ゴーイングコンサーンですよね。すなわち企業が永続するためには事業承継は必須です。
2020年の中小企業白書の概要で、「中小企業・小規模事業者の新陳代謝」として下記の様に記載されています。
「企業の廃業は、経済全体の生産性向上に寄与する側面がある一方、生産性の高い企業の廃業も一定程度生じていることなどを示す。また、生産性の高い企業の廃業の背景には、経営者の高齢化と後継者不足があると考えられ、企業の貴重な経営資源を散逸させない事業承継の取組が重要性を増していることなどを示す。」
2021年4月に経済産業省からリリースされた中小企業白書のポイントの中では更に踏み込んだ表現になり「危機を乗り越える力」として下記の様に記載されています。
「事業承継後に新たな取組にチャレンジする企業が多く、事業承継は企業の成長・発展のためにも重要。事業承継策の 1 つである M&A はイメージが改善し件数も増加。」 たった72文字の文章の中に“事業承継”というワードが3回も出てきます。
(危機を乗り越える力:2021年白書まとめより・・・この表現に、やはり日本の中小企業の直面している課題が新型コロナ禍によって加速されており、まさにそれを乗り越えなければならない!という国の強い想いが伝わってきますね。そのために中小企業診断士の活躍が期待されているはず!です!!)
■令和2年の事例Ⅰで取り上げられた2つの事業承継
事業承継には親族内承継と親族外承継がありますが、令和2年の事例Ⅰでは、このどちらのケースも与件文に織り込まれていました。令和2年の与件文では3人の社長が出てきます。気を抜くと、どの社長の話なのかこんがらがりそうになりますが、元々の社長(老舗蔵元旧家の当主)、M&Aするやり手の社長(A社長の祖父)、A社長(M&Aするやり手社長の孫)、それぞれの社長の想いが与件文の行間にちりばめられた事例でした。与件文では、まず後継者不在、業績悪化で江戸時代から続く老舗蔵元の消滅の危機を救うため親族外承継であるM&Aが良い事例として描かれ、次に親族内承継となるA社長が故郷に戻り地域の良さを生かしながら新たな取り組みへに精力的に邁進するチャレンジが描かれています。まさに、2021年白書のポイントにある「事業承継後に新たな取組にチャレンジする企業が多く、事業承継は企業の成長・発展のためにも重要。事業承継策の 1 つである M&A はイメージが改善し件数も増加。」が、そのまんまの事例だと思いませんか? そうです!中小企業診断士試験は言わずと知れた国家試験。国が中小企業にこうなって欲しいと指し示している方向性と施策を中小企業白書で掴んでおけば与件文は、すんなり理解しやすくなるのです。具体的な2次試験対策としては、親族内承継のメリット・デメリット、親族外承継のメリット・デメリット、それぞれの場合で気を付けるべきポイントなどをまとめておけばOKです!
■おわりに
いかがでしたでしょうか?
事例Ⅰではゴーイングコンサーン=事業承継は永遠のテーマかもしれませんね。
ところで令和2年度の事例Ⅰのモデル企業は飛騨高山の舩坂酒造店だと言われています。
会社概要にある略歴を見ると2009年親族外承継(M&A)により江戸時代から続く老舗蔵元がゴーイングコンサーンの道を歩むことができたことが解ります。ホームページには訴求力の高いビジュアルがふんだんに使われており、お店の魅力が伝わってきます。さらにストリートビューで店内の様子を覗くこともできます。ネットショップもありIT活用もバッチリで、正に新たな取り組みへのチャレンジが花開いていますね。
観光地である飛騨高山にある舩坂酒造店は令和2年度合格者にとっては、ある意味聖地のような場所でもありますので、「への」もGo To トラベル事業が復活したら是非訪れてみたいと思っています。
まだまだ残暑は続きますが、暑い夏を乗り越えてこその診断士試験です。
タキメン一同、あたなのチャレンジを応援しています!
1次試験が終わったら、2次試験スタートダッシュセミナーでお待ちしています!
次回はのりおさんの登場です。
お楽しみに!
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