【事例Ⅰ】メリット・デメリットで知識を整理! byなっく
読者のみなさん、こんにちは。
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■はじめに
今年2次試験を受験される皆さまには、いよいよ直前期になってきましたね。これからは復習も大事ですが、体調管理もしっかりなさってください!
さて、今回は事例Ⅰのノウハウです。直前期なので、短時間でできる復習的なまとめ方法についてお伝え致します。この時期からは新たな事には手を出さず、今まで取り組んでこられた勉強の復習に時間をかけることがよいかと思います。
■合格した年に変えた事例Ⅰの学習方法
以前のなっくのブログでもお伝えしましたが、昨年合格年のなっくの事例Ⅰの点数は以下のように変化しました。
令和2年:55点 → 令和3年:72点
17点アップしました。この点数アップは合格に大きく影響しました。事例Ⅰに苦手意識のあったなっくですが、点数アップできた原因はズバリ、『知識の体系化』でした。
昨年まで事例Ⅰの勉強方法は、とにかく過去問をやりこむスタイルでした。試験直前まで、過去問を時間内で解くことに重点をおいていました。ただしこの方法ですと、なかなか点数が安定しない状況でした。そこで、昨年取り組んだのが『知識の体系化』でした。知識の体系化と言うとなんだか大げさですが、この時期からもできる方法です。
そう、それが今回お伝えする『メリット・デメリットで知識を整理』です。
■『メリット・デメリット』で知識を整理
体系化というと、なにやらマインドマップのような感じ?のものかと思いきや、もっとシンプルなものです。単純に、事例Ⅰに出てくるキーワードの知識をメリット・デメリットに分けておぼえていく。これだけです。
たとえば・・・
・同族会社 (メ:長期的視点経営、意思決定迅速、計画的後継者育成 デ:ガバナンス不全、同調的組織風土)
・特許出願 (メ:競争優位の維持、特許収益確保 デ:模倣リスク)
・無関連多角化 (メ:経営ノウハウ補完、経営リスクを分散 デ:自社の強み活かせない、経営資源が分散)
・機能別組織 (メ:分業熟練、専門性充実、規模の経済、トップ大局的判断 デ:環境変化対応遅れ、組織的対応困難、利益責任所在不明、トップ意思決定遅れ)
・成果主義 (メ:やる気社員動機づけ、中途採用者の不公平感無くす、固定人件費抑制 デ:短期成果要求、個人主義助長、組織的連帯感喪失)
・アウトソーシング (メ:外部資源の専門性活用、コア業務に資源集中 デ:自社にノウハウ残らず、情報漏洩のリスクあり)
こんな感じです。
やり方は、過去問の設問文にあるキーワードを拾ってきてそのキーワードのメリット・デメリットを整理していきます。これだけです。でもこれはすごく効果大でした。そのままファイナルペーパーにしてもいいでしょう。
■整理の次は、反復練習
メリット・デメリットが徐々にまとまってきたら実戦(本番試験)訓練です。過去問の設問文を読みながら、知識を引き出すスピードを上げていきます。
たとえば、設問文に、『成果主義』と書かれていたら、
・メ、やる気動機、中途、人件費抑制
・デ、短期成果、個人主義、連帯感喪失
こんな感じで、なるべく短いワードですぐにメモします。実戦ではメモ時間は最小限になるように工夫することも、オススメです!
あとは、設問文からA社を妄想して、他のキーワードのメリット・デメリットも考慮しつつ、勝手に解答文を作り上げてしまいます。これが解答フレームになります。あとは、与件文から当てはまる内容を割り当てていき、最終的な答案とします。しかし、反復練習では与件文は必要ありません。設問文だけ持ち歩いて、メリット・デメリットだけに集中してどこでも練習しましょう。
なっくはこの勉強方法を、8月から始めて試験直前まで継続していました。前年までやっていた、模試や答練には手をつけず、メリット・デメリット整理と知識定着にターゲットを絞って勉強しました。
■おわりに
合格後に勉強方法を振り返り、事例Ⅰで強く感じたことは、設問文からピックアップしたキーワードに対して、どれだけ知識を引っ張り出せるか?
でした。
その知識を整理する方法として、今回はメリット・デメリットというフレームワークをお伝え致しましたが、いかがでしたでしょうか? 少しでも受験生皆さまのお役に立てれば幸いでございます。
次回はよーすけ丸さんの登場です。
お楽しみに!
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