事例Ⅰのファイナルペーパー(事後版)byロッキー

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のロッキーと申します。



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■学習成果を実感するのはどんなときか

皆様はこれまでの学習で、手も足も出なかった事例はありませんでしょうか。

それでも解説を読むと、「なんだこの知識なら覚えていたのに」と感じた経験はありませんでしょうか。

そうです、二次試験においては知識は覚えていても使えなければ意味がありません。

私が試験で役に立ったのは

「なんだこの知識なら覚えていたのに」

「この視点に気づけば解答できたのに」

といった感情(主に後悔)を伴う経験でした。

新しい問題を解くときにも「過去にこんな見落としをしたことあったな」と思い出し、軌道修正できたことが多々ありました。

成長が見えにくい二次試験勉強ですが、過去の経験を思い出し軌道修正できるなら、それは初学者との差であり、学習成果だと言えます。

■試験当日には何が役立つのか

私はファイナルペーパーというものを作りませんでした。

ファイナルペーパーの定義をよく理解していませんが、過去にそのようなものを作ろうとしたことはありました。適切なフレームワークをすぐに取り出せるように、必要になりそうな知識をまとめたものです。

ですが、問題を解く際にこれを傍らに置いても大して役に立ちませんでした。それどころか無理にフレームワークに当てはめようとしすぎて、与件からかけ離れた解答になりがちでした。

そこで、使いこなせもしない知識を一つ二つ頭に入れるよりは、過去にやってきたことをきちんと振り返りたいと考え、試験当日はファイナルペーパーではなくそれまでの勉強ノートを持参して、反省や気づきなどの過去の経験を思い出していました。

試験直前に過去の経験を振り返ったことは良かったと思います。

結局のところ、経験や深い理解を伴わない知識は使いこなせないのだと実感しました。

ただ、今振り返ってみると、試験当日の限られた時間にノートをイチから見直すというのは非効率だったと思います。

過去の反省や気づきの要点を整理した資料を作成して、キーワードを見ただけで過去の経験が想起される程に何度も見直しておけば、

試験当日に短時間でより多くの振り返りができる、”使える”ファイナルペーパーを用意できたかもしれないと思います。

この考えに従って勉強ノートをまとめてみました。

■事例Ⅰのファイナルペーパー(事後版)

【環境分析】

・A社のおかれた環境を問われたら、外部環境だけとは限らない(外部環境/内部環境)

・捉え方次第ではSはW、OはTにも成り得るので決めつけすぎない

【成長戦略】

・A社は必ず何か課題に直面している

業績を維持したいのか、あるいは拡大or収益改善をしたいのか、きちんと把握する。

⇒ある設問で収益改善を提言しているのに、他の設問でインセンティブを与えて社員をどんどん増やしましょうというのは無理がある

アンゾフのマトリックスで考える

⇒既存製品が廃れて新製品開発戦略をするべきなのに、市場浸透戦略(既存製品の高付加価値化)を提言しては大幅な加点は見込めない。

【競争戦略】

A社は経営資源が乏しいため、差別化集中戦略をとることになる。

コア業務、強みに経営資源を集中して競争力強化を図る方針がほとんど

⇒BtoBからBtoCへの転換は多くの負担(経営資源とリスク)を負う

【組織】 組織ときたら組織風土と組織構造

・組織風土はバーナード「共通目的」「貢献意欲」「コミュニケーション」

・組織構造は機能別、事業部制、マトリックス

組織の5原則(専門家、権限責任の一致、命令統一、例外、範囲)と組織構造を関連づけて答えるケースは多い

⇒「機能別組織だったから専門化を追求でき、資源に乏しいA社でも競争力を維持できた。」

【人事】 人事ときたらサ・ハ・ホ・イ・ヒ

・採用:新卒/中途、正規/非正規、女性、シニアの登用

⇒中途は即戦力、非正規は人件費の変動費化、シニアは経験豊富、等説明できるように準備しておく

・配置:ジョブローテーション、社内公募

・報酬:成果/年功/実力 連動型

・育成:OJT/OFFJT/自己啓発

・評価:MBO

施策は古くてもダサくても良い(1on1などあれこれ覚えなくても良い)です。

■おわりに

前半は事例Ⅰに限らず一般的なお話になってしまいましたが、事例Ⅰ~Ⅲの基本的な考え方は同じであり、外してはいけない点だと思いますので書かせて頂きました。

日々の学習で意識するのは、

・失敗を記録し、次は同じ事を繰り返さないこと

・気づきを増やし、次はもっと良い答案が書けるようにブラッシュアップすること

⇒そしてこれらの経験を何度も振り返り、無意識にできるように定着させる。

そのうえで、試験当日は最大限の成果を発揮するために、

・まだ定着しきれていない反省、気づきを直前に詰込み答案へ生かす

ここで必要になるのがファイナルペーパーだと思います。

ですのでここで強調しておきたいのは、ファイナルペーパーはあくまでも備忘録であるべきだということです。

それを見れば反省や注意点など過去に積み重ねてきたものやその他関連知識を短時間に振り返れるものが良いです。

WEBで検索するといろいろな方のファイナルペーパーを閲覧できますが、それらをそのまま使用するのではなく、ご自身の経験に基づいたファイナルペーパーを作り上げて頂くのがよろしいと思います。

それが学習の積み重ねの集大成でありきっと自信にもつながるはずです。

皆様のご健闘をお祈りしています。


次回はけーさんの登場です。
お楽しみに!

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