ニーズとリソースに注目する byつる

事例Ⅱ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のつると申します。
受験生の方は2次試験が終了しハラハラドキドキだと思います。
今回は実務内容にも少し触れて事例Ⅱをテーマに書いていこうと思います。



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■はじめに

まずはじめに自己紹介です。
これまで4つの記事を投稿しており、最初の合格体験記を除いてすべて2次試験がテーマでした。
興味があれば覗いてみてください!

今回は事例Ⅱがテーマですが、実は一番苦手としていた事例です…
本業で営業をしていることもありアイデアが先行してしまうからです。

2次試験も終わったところなので、今回は補助金の事業計画書を踏まえた内容として事例Ⅱを考察してみます。

↓過去記事はこちらから

■事例Ⅱの怖いところ

個人的には事例Ⅱは得点がぶれやすい科目だと思っています。
そう考える理由は2つあり1つはイメージがしやすいこと、2つ目は実際体験からです。

1つ目のイメージがしやすいというのは皆さん実感できるところではないでしょうか。事例Ⅱは身近な業態の企業が取り上げられることも多く、何となくで解けてしまうケースは結構あるのではないでしょうか。

2つ目は実体験からです。昨年度の事例Ⅱは豆腐屋に関する事例でした。実は私の祖父母は豆腐屋を何十年もやっていることもあり、自分にとって非常に身近な事例でした。試験本番で豆腐が出てきた時にラッキーと思いました。
ですが結果は44点で足切りすれすれでした。よく本業や専門分野の事例が出ると、経験則を書いてしまいがちで得点が伸びないという話があると思いますが、まさに豆腐屋のイメージが自分の中にはあり、偏った目線で問題を解いてしまっていたようです。

何となくで解けてしまうことがある、経験則に考えが偏ってしまうことがある、このような点で事例Ⅱはできたつもりで足切りになる可能性がある、非常に怖い科目なのではないかと思います。

■ニーズとリソースに注目する

では、下手をすれば足切りになってしまうそんな事例Ⅱを安定的な得点源にするにはどうしたら良いのでしょうか。

ニーズとリソースに注目する」ことが大事だと個人的には思っています。
44点の人間に言われても説得力がないかもしれませんが一意見として眺めてもらえれば本望です。 

事例Ⅱはマーケティング・流通がテーマとなっています。マーケティングは簡単に言えば商品やサービスが売れる仕組みを作ることです。

商品やサービスが売れるためには、消費者に「欲しい」、「必要だ」と認識させる必要があります。消費者はどうしたら商品を「欲しい」、「必要だ」と思うでしょうか。それは「価格が安い」、「機能性が高い」、「デザインが良い」、「ブランド」など色んな理由が考えられます。その理由こそがニーズであり、このニーズに合う商品やサービスでないと、大きな売上を得るのは難しいです。

では、ニーズがあるからといって、例えば、八百屋がいきなり脱毛エステをやり始めたらどうでしょうか。きっと多くの人は成功しないと思うでしょう。

当たり前と思う人も多いと思いますが、この当たり前が大事で、ニーズがあってもそれを満たすだけの技術やノウハウがなければ事業はうまく行きません。
また逆に、いくら素晴らしい技術力で革新的な製品を作っても、欲しい人がいなければ、ニーズがなければうまくいきません。リソースだけあっても意味がないのです。

事例ⅡはB社の強みが色々な形で出てきます。強みになりそうなものが多すぎてどれを使えば良いのか分からなくなることもあると思います。大事なのは、ニーズがあるか、それを満たすだけのリソースがあるかです。そこに注目すると大外れはしないと思います。

■補助金の事業計画書

実は前述のことを試験勉強中はあまり理解していませんでした。「だなどこ」フレームにぶら下がり根本的な部分を理解していませんでした。

なぜこのことが大事だと気づいたのか、それは合格後の補助金申請での経験が関係しています。

今まさに第8回事業再構築補助金が公募されているところなので事業再構築補助金の話をします。この事業再構築補助金というのはコロナなどで打撃を受けた事業者がこれまでとは異なる業種や業態に思い切って大胆に転換する取り組みを補助する補助金になります。

この思い切った大胆な転換というのは何なのかというと、分かりやすい形で言えば、事例Ⅱではあまり良くないとされる多角化に近い取り組みをサポートするということです。
(実際は多角化ではないケースの方が多いかもしれませんが)

当然税金を使った公的補助金であるため実現しそうな事業計画が採択されます。実現しそうな事業計画というのは、様々な要素がありますが、「ニーズを把握し取り込める見込みがある」「事業を実現するためのリソースがある」この2つが鍵を握っていると思います。

よくあるパターンはこうです。

・成長市場でニーズはあるけど、その会社が事業を成功させるだけのリソースがない(唐突すぎる新事業)
・技術力があって革新的な製品を作る計画だけどニーズが確認できていない

支援する側としては色んな話を深掘りしながらリソースを見出したり、具体的なニーズをヒアリングする必要がありますが…

何が言いたいかというと、

・今からやろうとする施策はニーズが伴っているものですか?
・ニーズを満たせるだけのリソースありますか?

という視点を持つことが大事だということです。

ただし大事なポイントとして、自社にリソースがないから無理だと判断するのではなく、リソースがなければ、リソースがあるところと協力すれば良いのです

よくあるのは、地元の商店街と連携して、とか、知り合いの和菓子屋とコラボしてといった形ですね。自社に足りなければ補えば良いのです(事例Ⅱの企業もよくコラボしますよね)。中小企業でリソースがしっかりと揃っている企業はむしろ珍しいかもしれません。だからこそコラボしてリソースを補ったり、ニッチ分野に特化し、集中する戦略を取るわけです。

リソースはあるか、ニーズはあるかを考えながら、リソース×ニーズの最適な組み合わせを模索していくことが重要だと思います。

■おわりに

いかがだったでしょうか。事業計画書を作ってみると診断士試験で問われていることが繋がって見えてきます。ぜひ機会があれば受験生の方は補助金の仕事をしてみると視点を変えて様々な見方はできるかもしれません。
次回はまぁしぃさんの登場です。
お楽しみに!

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