「事例IIがしっくりこない」というあなたへ byあっさ

事例Ⅱ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のあっさと申します。

5月5日、こどもの日の今回は「事例Ⅱ」のブログです。

事例Ⅱも先輩方のブログでノウハウは出尽くしていると思いますが、難しいところは「自分にしっくりくる理解ができるか」だと思います。

今回は、私が理解した「自分向けの言葉」で書いてみます。考え方の偏りや決めつけなども多々あると思いますが、私が自分の頭で理解するのに必要な偏りや決めつけでしたのでご容赦ください。何か一つでもしっくりきてもらえたら幸いです!

■はじめに

はじめに自己紹介がわりに、私は2次試験を2回受験し、事例Ⅱの1年目はC(40点台)、2年目は65点でした。

1年目の敗因は「他の事例よりも感覚でなんとかなりそう」と感じたため、勉強の優先順を下げたことでした。事例Ⅱも決してセンスの有無でなく、対策した分だけ点数が伸びる科目ですので、今は苦手という方もご安心ください!

ちなみに、65点といっても、4問のうち1問は題意を大外し、1問は書きかけの状態で提出して65点でしたので、むしろまあまあ良くできていたのではと思います笑

※題意を外した設問は、品揃えの助言を求められたのに「施策(イベント提案)」を書きました。
書きかけの設問の方は、「感染症で経営に大打撃を受けた」と書こうとして「大」で時間切れで終わりました…。(それくらいやらかしても65点まではいけます!

■勉強法について

私は独学でしたので、過去問と『ふぞろいな合格答案』で勉強しました。

過去問を解くときは毎回時間を計って80分。その後の振り返りと自分の答案の分析には、2〜3時間かけていたと思います。

終わった後は、こんな感じで解答用紙に気づいたことを直接書き込んでいました。(みんなそんな感じなんですかね…?)

自分の解答を『ふぞろい』の合格解答やA解答と比べて、「どこがおかしいか?」「何が足りなかったのか?」「どうすれば気づけたのか?」「解答の“型”はこれでよかったのか?」などを振り返り、「こういう設問のときはこうする」というノウハウを書き出して、ときどきノートにまとめ直しながら自分なりの解法をつくっていきました。

以下、その解法についてご説明しますね。

■加点ワードを重視(採点者が加点してくれる解答)

私は(事例IIだけでなくIもⅢも)「加点されるキーワード重視」のスタイルで取り組みました。

設問に対して、筋の通った論理的な文章で「最も正しい解答」を書けるのが正攻法かもしれませんが、その「筋」を外したときに点数にならないリスクが怖すぎるため、誰が採点者でも加点してくれるキーワードがたくさん入った解答を目指しました。

そのため、「設問にきちんと答えていること」と同時に、採点者の方に「私が理解していること」をわかってもらうことが大切と考えていました。

■加点ワードを多面的に(社長に話しかけるように)

キーワード重視の解答ですので、いかにたくさん「加点ワード」を盛り込んでいくかが大切です。よくいわれる「多面的な解答」というやつです。

私は「解答を書くぞ!」と構えると頭が固くなるので、社長さんに気軽に話しかけるような気持ちで考えていました。たとえば、与件分を読んだ後(社長さんの話を聞いた後のつもりで)、

「なるほどー、ここが御社の強みですね。他にもあれもこれも強みですね」

「じつはこれって機会と考えて良いんですよ。あれもこれも機会です」

「施策はたくさんやりましょう。あれもこれもやりましょう」

という感じです。わかりやすく、テンポよく話しかけます。

ポイントは「自社の強みや機会を自覚していない社長さん」を想定することです。

だから、あたり前すぎるような強みや機会も、無難で面白みのない施策も、いちいち教えてあげましょう。
それでも社長さんは「へー、なるほど」「そうなんですか」「さすが診断士ですねー」と感心してくれるイメージです。

■加点ワードは4種類!

私は加点されるワードを、次の4種類にわけて考えていました。※私の造語です。

①与件ワード
②効果ワード
③目的ワード
④診断士ワード

①与件ワードは、「与件文中のキーワードの抜き出し」です。

文中に載っている言葉ですから、とにかく与件文全体を探します。
長い言い回しの場合は、採点者に抜き出したことがわかるように原型を残しつつ、短くして解答に盛り込みます。

②効果ワードは、施策などの効果で「与件文や設問文中には載っていない言葉」です。

たとえば、「〜の情報を提供して販売つなげる」でなく、「〜の情報の提供を通して高品質を訴求し販売につなげる、と書く感じです。

「高品質を訴求」のような効果の言葉は与件文には載っていませんので、知っておいて思い出せる必要があります。

③目的ワードは、「施策を通して果たしたい最終的な目的」のことです。

「顧客ニーズを収集して製品開発に活かす」と書くとき、「顧客ニーズを収集して製品開発に活かし顧客との関係性を強化」まで書く感じです。

事例Ⅱのだいたいの施策は、「関係性強化」「愛顧向上」「競合差別化」などを目指していると思います。本来これらの言葉が施策の「効果」といえるかもしれませんが、私は効果の先にある「目的ワード」として書き漏らさないように意識していました。

④診断士ワードは、効果や最終目的以外の「診断士らしい修飾語や言い回し」のことです。

たとえば複数事業があるなら「多角化」と診断士の言葉を使って書きます。
ほかにも、特化、差別化、強化、シナジー、双方向、愛顧…などなど、使わなくても他の言葉でも説明できますが、診断士試験の定番ワードの方が採点者も迷わず加点しやすいと思いますので、意識的にあえて使うようにしていました。

与件文から抜き出すべき重要ワードや、必須の効果の言葉とは別に、修飾語で加点してもらえるなら使わない手はないと思います。

■事例Ⅱって、こういうこと!(重要キーワードを凝縮)

事例Ⅱの与件企業のやるべきことは、どの企業の場合も、突き詰めていうと次のことだと思います。

ターゲットを明確にして、その顧客ニーズを把握して、
強み・機会を活かした戦略・製品サービス・施策・訴求で、
高付加価値化して、競合と差別化して、
新規顧客の開拓と、既存顧客との関係性を強化して、愛顧向上し、
売上拡大する(=客数か客単価を高める)

私はクセとして「顧客ニーズの把握」「高付加価値化」「競合と差別化」「関係性強化」のような言葉を使わずに解答を書きがちでした。

実際、「顧客ニーズの把握」という言葉を使わなくても「新商品を開発」と書けますし、「競合と差別化」や「顧客との関係性強化」に触れなくても「売上を向上」という解答が書けます。

でも、極論、ほとんどすべての与件企業がやるべきことは同じですので、上記の重要キーワードを積極的に盛り込んで解答を書くことで、加点要素を増やすようにと心がけていました。

■おわりに

いかがだったでしょうか?

ちょっと個人的な考え方すぎるかもしれないと思います。

私は事例Ⅱについては、過去問を繰り返したり、いろいろな参考書やブログを読んだりするなかで、自分にしっくりくる理解ができるまでに時間がかかりました。

誰かひとりでも、まだ「しっくりきていない」という受験生の方の理解のきっかけになれたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ゴールデンウィークも折り返しですが勉強がんばってください!

次回はたんぽぽさんの登場です。
お楽しみに!

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