事例Ⅱのワナにかからないために by らいなす

事例Ⅱ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のサウナ好きらいなすと申します。

今日のテーマは2次筆記試験の事例Ⅱ、
「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」についてです。

ふぞろい等でキーワード採点したりしている中での私の事例Ⅱのイメージは
出来るときはすごく出来る、出来ないときは全く出来ない、ぶれの激しい科目 でした。

そんなに勉強していない勉強開始当初になまじ高得点が取れたりして調子に乗り、
その数日後に奈落のどん底に突き落とされる、
しかもその原因がよくわからない…といったことがしばしば発生しておりました。

よく”事故”と言ったりしますが、特に事例Ⅱはその特性上、事故が起きやすい科目ともいわれており、
個人的に”事例Ⅱのワナ”と名付けておりました。
勉強を進める中で、この事例Ⅱのワナを回避するために行っていたことを今回シェアさせていただきます。

少しでも参考にしていただければ幸いです。

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■はじめに

改めて、簡単に自己紹介をさせていただきます。

ハンドルネーム:らいなす
年齢/性別:33歳/男性
職種:金融機関 ⇒ 事業会社の財務へ転職
出身地:奈良県
受験歴:1次 1回(R3)、2次 1回(R4)
勉強方法:1次 独学(診断士ゼミナール)、2次 TAC通信・ふぞろい

■事例Ⅱの特徴

特徴① 情報量が多い

与件文の分量は問題用紙3枚程度(他は2枚強)と他の事例に比べて長いです。
ただ、小売サービス業界が題材となることもあり、分量の割には読みやすいという側面もあります。

また、与件文の分量に比例して、記載される情報も多く、
強みっぽいワード、協業先っぽい会社・団体も多数登場しますし、
情報の粒度が細かく、かなり具体的に踏み込んだワードも多いのが特徴です。
さらに年によっては与件文の最後に図表・統計資料があり、その情報も読み取る必要があります。

特徴②助言型の設問が多い

近年やや傾向がぶれてきていることもありますが、
おおよそは、第1問が現状分析に関する問題(3C・SWOT等)、
第2問でターゲットの話、第3問以降で助言型のマーケティング戦略を答える
ということが多いように思います。

後述する事例Ⅱのワナはこの助言型の設問=高得点の設問で発生しがちのため
事例Ⅱの得点の多寡に直結しやすいです。

特徴③キーワードの対応付けが難しい

①とも重複しますが、回答根拠(ぽいもの)が大量発生し(ているように見えて)、
どれも正解に見えてくることがあります。

■事例Ⅱのワナ

①設問要求を外す

・題材がBtoCのため、自分のアイデア解答をしてしまう
・方向性を回答するはずが、今のことしか回答してない
・コミュニケーション戦略(双方向)を聞かれたのに、片方向で答えてしまった
等がこれにあたります。

②ターゲットを外す

よく”だなとこ”で回答するというメゾットがありますが、
1文字目の「だ」がずれると、後は何書いてもピントがずれてしまいます。

③適当に紐づけてそれっぽく仕上げてしまう

私だけかもしれませんがキーワードゲームのように、
マーカーした各キーワードを与件文・設問を咀嚼せずに紐付けやすいように紐づけして
それっぽい回答を作ってしまうパターンです。

なんだかきれいな文章になった感、があるのですが、
採点時に解説を読んで見返してみると、虚偽の回答をしているんじゃないかと思うくらいに
事実と異なる内容に仕上がってしまっていました。

■事例Ⅱのワナ回避方法

①ターゲットを意識

マーケティングは1にも2にもターゲットで、ターゲットが違うと施策も変わってきます。
そのためターゲット(及びそのターゲットのニーズ)は強烈に意識するようにしていました。

与件文にターゲット候補はいくつかあるので、
その選定を間違わないように頭の中で何回も比較検討するとともに、
回答を考えていく中でも、設問で聞かれなくてもあえて誰向けか書いていくくらいの気持ちで意識していました。

②優先順位・実現可能性を意識

強みや協業先候補等は与件文の中からピックアップはするものの、
設問や出てくる文脈に応じて優先順位を判断して使うようにすると、「飛びつき」が減っていきます。

優先順位の判断基準で大きな点は実現可能性で
例えば、協業先候補としてキーワードは出されているんだけれど、
シナジー効果がない・少ないような協業先は実現可能性としては低く、
100%の回答として出すにはほかのヒントがあるはず、と他を探しに行くようにしていました。

③多面的に回答

②で考えても絞り切れない場合は、部分点狙いで複数視点で言及していくようにしていました。

ただ、これは逆に自分から点数を削りに行くようなやり方なので、
最後の手段として考えるようにし、
まずは回答ロジックをなんとか納得できるように考えていくことを優先しました。

また、この多面的な解答をする上では適当な紐づけ癖が出てしまうこともあるので、
複数要素が正しく紐づけられているか、立ち止まって確認するように心がけていました。

■おわりに

今回は事例Ⅱのワナにかからないためにやっていたこと・意識していたことをお伝えしました。

演習問題をやる中では
①意識することをちゃんと意識できたか、
②意識したうえで実際にできたか
③それでも間違ったのはなぜか

を振り返りノートに書いて、自らの糧にしていました。

事例Ⅱに限らず、自分が出来なかったことを確り振り返って次に生かすということは
二次試験においては特に重要になってくるのかなと思ったりしています。

次回はこはさんの登場です。
お楽しみに!

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