【事例Ⅱ】急がば回れ。過去問の音読で見えてくること byえみた
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期の えみた と申します。
今回のテーマは「事例Ⅱノウハウ」です。
来年度の中小企業診断士に向けて勉強している人はどれくらいいるでしょうか。少なくとも2次試験に向けて頭を回せている人は、相当に先回りしている方ですね。
今日はそんな「来年の2次試験に向けてまず何から手を付けようか?」と考えている方に向けて書いてみます。気楽に読んでいただけますと幸いです。あ、ちなみに私の事例Ⅱの点数は69点でした。なんとも言えない点数ですね。そんなやつが書いた内容です。
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■はじめに 与件文の音読の意義
本番の試験では、80分という短い時間で問題文・与件文を読み、回答を考えて、限られた字数で書き上げなければなりません。そのため、与件文はできる限り早めに読んで理解する能力が求められます。
しかし、与件文にはいたるところに重要な説明が散りばめられており、無駄な文章はほとんどありません。毎年、各予備校が試験後に与件分の解説動画がありますが、「え、その一文でそんな解釈するの?全然気づかんかった…」となるのが恒例です。
もちろん、試験と同じ時間条件で勉強することも大事なのですが、問題作成者がどのような意図を与件文に含めているのか、また、自分はどういう箇所を見落としがちなのかを把握しておくことも重要な訓練になります。その訓練に役立つのが「音読」です。
私自身の経験談ですが、音読をやる前は「問題文の答えに繋がりそうな箇所」ばかりを探していましたが、それだと模範解答でなぜそのような答えになるのかが腑に落ちないことも多かったです。しかし、音読を行うことで文章全体のつながりが見えるようになってくると、「あ、だからこの設問にはこの回答なのね」というような納得感が生まれるようになりました。更に、各設問ごとの回答も重複がなくなり、与件文全体に目を向けた回答づくりができるようになったと思っております。要は音読によって精読できる、というわけです。
ただ、音読のメリットはこれだけではありません。音読の最大のメリットは、次に挙げられる「第三者に試験問題を共有できる」点にあると思います。そして、この点を考慮すると、「事例Ⅱ(もしくは事例Ⅰ)を音読することで、最大限のメリットを享受できると考えます。(こちらについては以前のブログ記事でも書いたのですが…あらためて書かせていただきます。)
参考までに、音読をどんな感じで行っていたのかをご紹介します。
■具体的な方法
私は独学でしたので、身近な第三者として妻に協力をお願いしました。妻と行っていた具体的な音読勉強法は以下の通りです。
①妻に対して過去問の与件文を音読する
・適当に過去問を用意してください。個人的には平成30年の事例Ⅱ、令和元年の事例Ⅱあたりが面白いのでオススメです。(過去問は以下でダウンロードできます。 https://www.aas-clover.com/testinfo/download-2)
・相手が機嫌のいい時にやるのがいいでしょう。私は食事中にやってました。事例ⅠやⅡはわかりやすい物語調なので、妻も面白がってくれました。妻の方でわからない単語があった時には私の方で補足説明をします。わからない場合は調べてみましょう。与件文をゆっくり音読したり、少し難しい言葉について妻に解説することで、自分が見落としていた点や自分でも分かっていなかった点に気づくこともありました。
②自分の回答についてゆるっと説明
字数制限などは気にせずに、口頭レベルで設問に対する回答を作ってみましょう。あんまりガチガチにやりすぎないことがポイントです。最初のうちはうまく答えられなくても平気です。回答を考え、発してみることが重要です。
③模範解答を共有
模範解答について一人で確認するよりも、第三者とともに共有することで自分が見落としていた点を把握することができます。一人で勉強していると模範解答も流し読みしたり、「わかったふり」ができてしまうのですが、第三者と話すとじっくりと模範解答に向き合う気持ちになれるのも意義があります。
事例ⅠやⅡの場合、与件文をそのまま読んでもある程度相手が対応を理解できるのがいいですね。(事例ⅢとⅣは勉強していない相手だと内容的に難しいので、他者と共有するということであれば事例ⅠとⅡが限界かもしれません)
■音読による身近な第三者共有の効果
音読による身近な第三者共有は以下のような効果があったと思います。
- 知識とは関係ない部分の指摘を受けやすい
- 深い理解につながる
- 学習プロセスを楽しい思い出に変える
取っ掛かりとして、また直前期の最終チェックという点で、音読による共有は有効な勉強法だと思います。
■おわりに
以上です。まだまで来年の試験まで時間がありますので、ぜひ2次試験対策として、事例Ⅱの音読から始めてみてはいかがでしょうか!参考になりましたらば幸いです。
次回は、えむ さんの登場です。
お楽しみに!
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