好きです!?事例Ⅱ byねぎレモン
読者の皆様、はじめまして!
タキプロ15期の ねぎレモン と申します。
縁あってタキプロ15期に参画させていただき、人生初めてのブログ執筆をさせていただくことになりました。中小企業診断士受験発起から7年という年月をかけて令和5年度合格に至るまでのモチベーションの維持や特に事例Ⅱとの向き合い方について私の体験をお伝えしようと思います。
特に多年度受験生に向け、良くも悪くも参考になれば幸いです。
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■はじめに
私の自己紹介です
年代/性別:50代 男性
職種:食品メーカーの営業職
受験歴:1次6回、2次4回
勉強方法:当初2年は予備校、以降独学
得意科目:事例Ⅱ(?)
苦手科目:事例Ⅳ
■志したキッカケと将来像
自己紹介にもあるように、7年間この勉強を継続してきたためそのモチベーションの源泉もさることながらその継続力は自分の強みであることを認識しました(逆に弱みは決定力不足でしょうか…)。
営業の中間管理職となって少し落ち着き、このまま定年までこんな感じなのか、いったい何がやりたいのか等人生の目標を見失っていた40代半ばころ同期会や他業界の方々と飲む機会があり、同年代で独立(会社立ち上げ)している経営者と何人も会いました。目をキラキラさせながら将来について夢を語っているのを見て衝撃を受けたことがキッカケです。その中の一人に独立中小企業診断士がいたのです。
自分が探し求めていたものは「これだ!」と感じた瞬間です。
将来、まずはこの資格を活用して企業内診断士として会社初の「コンサルティング営業」(社内での差別化)をやってやろう、定年後は独立して生涯現役で働くぞと「夢・目標」ができたのです。
■営業職と事例Ⅱ(マーケティング分野)の相性
「強みを活かして機会をつかむ」
1次試験受験に向けて予備校に通い始めたとき、企業経営理論担当の講師(ほらっち先生)が強調したキーワードです。
「小さな池の大きな魚になる」
とも言ってました。まさしくこれが中小企業のとるべき経営戦略だと思い、よく覚えてます。
営業職に長く従事してきたのでいかに売上を増やすかということを日々考え「仮説立案」→「結果(実績積上げ)」というサクセスストーリーを日々妄想(?)することが好きでした。
中でも理論立てられた企業経営理論やマーケティングは好きな分野でもあります。しかしながら好きな科目=得意科目かというとそうではなさそうです。2次試験は4回目でしたが令和5年度の事例Ⅱの得点は53点で4科目中最低点でした。
過去3回は高得点を出していたので安心(この科目はイケると勘違い)し、過去点数が低かった事例Ⅲ、Ⅳに時間を割いて事例Ⅱを後回しにしたことが原因だったと感じてます。また、知らず知らずのうちに与件文に寄り添わず、自身の経験則に寄せてしまっていたのかもしれません。
試験対策上はここが落とし穴(長年の営業職としての先入観)でもあり、はまらないよう要注意です!
■勉強方法として(多年度受験に至った背景)
事例Ⅱに限らず2次試験全般に言えることですが事例Ⅰ~Ⅲは「過去問」重視(ふぞろいで自己採点)で複数回回し、事例Ⅳは過去問だけでなく「30日完成!合格点突破計算問題集」や「TAC集中特訓財務・会計計算問題集」、予備校の計算問題集、模試等を毎日少しづつでも解いてました。
特に事例Ⅱの勉強方法としては
➀過去問を解く
特に「だなどこ」を意識する
「だ」誰に(ターゲット)
「な」何を(ニーズ)
「ど」どうやって(強み、経営資源活用)
「こ」効果(課題解決)
➁ふぞろいで採点する
➂自分が気づかなかった考え方やキーワードを書き留める
➃「全知識」や「TBC2次テキスト」の抽象化ブロックシートのワードから連想する知識を蓄積する
→差別化、顧客満足度向上、双方向のコミュニケーション、関係性強化…
➄1次知識を忘れないようテキストを振り返る
(保険を兼ねて1次試験の企業経営理論を受験してました)
予備校の講師が予備校の模試や問題集に時間をかけるよりも「まずは過去問」中心で対策すべき(模試や問題集はその補完)と言ってました。しかしながら(ふぞろいの存在や活用方法を知らず)過去問の活用の仕方がわからず1、2回目は予備校の講義や問題集頼みで迷走して敗退しました。3回目受験時、ふぞろいを活用し過去問重視で取り組んだ事例ⅠやⅡが高得点に繋がったため「これはイケる」(逆に事例Ⅲは取り組みが不十分で最低点をたたき出し、事例Ⅳは過去問だけでは太刀打ちできないことが判明)と考え、最終年は過去問を70事例解きました。
事例Ⅰ~Ⅲについて休日等まとまった時間が取れるときは過去問1事例を通して解いていましたが悩んだのは平日のすき間時間の活用です。10分とか20分で何ができるか…いろいろ試して有効だったのは
➀YouTube(ダンシ君他)の聞き流し
→特に通勤時間(何十回も聞いて覚えてしまい、口述試験でも活かせました)
➁設問文だけを読み、解答する
→ふぞろいの解答例でキーワードを検証
➂直近の中小企業白書を読む
→時間があれば(試験対策の傾向がザックリみえてきます)
です。
多年度にわたった要因として以下を感じてます。
➀1回目受験時
→2次試験対策をどうしていいかわからず予備校の授業と少しの過去問取り組みで臨み敗退
➁2回目受験時
→1回目で事例ⅣがD判定だったため事例Ⅳ対策(簿記3、2級受験勉強)に時間をかけすぎて敗退
➂3回目受験時
→1次試験合格直後から2次対策をはじめ、取り組み不足(特に事例Ⅲ、Ⅳ)で敗退
2次試験に到達するまでの1次試験を軽く見ていた(2次重視で)時期もありそのバランスの難しさを痛感しました。
■モチベーションの維持
合格後、高校時代の同級生と久しぶりに飲みに行きました。受験当初、中小企業診断士試験の勉強している旨を伝えており、それから数年経っていたので、「えー、まだ勉強してたの?」と同時に「すごい!」(継続力と難関試験合格)と驚かれました。そのモチベーションを維持するために自分が実行してきたことはその学んだ理論が現場で通用するのか、
「試してみる」ということです。
試したこととして
➀営業担当エリアの関連する(上場)株式を購入し株主総会に出席する
→公開された財務諸表を分析し質疑応答のタイミングで社長に質問・意見をぶつける
➁営業としてアプローチする企業の強みや課題をヒアリング、分析し所有する経営資源を活用して施策提案する
です。
営業職という職柄できることかもしれませんが株主総会という仕組みを実体験で理解できたことや企業分析からの施策提案がその企業に刺ささり喜ばれ、自身の実績(結果)になったときは勉強してきた「やりがい」を感じた瞬間でもあります(特に➁は事例Ⅱを実践することになるため営業職ならではの特権かもしれません)。
試験勉強が好きだったこともありますが意識を高く持つことでモチベーションを維持できたのかなと感じてます。
■おわりに
2月に実務補習5日間コースを受講しました。訪問企業は未知の建設会社で、担当は好きなマーケティング分野でした。
異業種で戸惑いもありましたが業界違えど課題や方向性(SWOT分析からの「強みを活かして機会をつかむ」)は同じであることを実感しました。実務補習では2次試験で学んだことを深堀り(細分化)することにはなりますが学習内容は現場でもそのまま使えます。
ストレート受験生の方はもちろんですが、多年度受験生の皆さん、諦めず継続することで合格を掴み取ってください!
次回は、にゃーもん さんの登場です。
お楽しみに!
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