きまぐれ事例解説〜事例Ⅱの事例は身の回りに転がっている(by フランシスコ)
みなさん、おはようございます。フランシスコ@タキプロ6期生です。
試験の日が着々と近づいていますね。学習は順調に進んでいるでしょうか。私は昨年の今頃はまだまだインプット学習の真っ最中で、特に苦手な事例Ⅳの演習を集中的に行っていました。自分の弱点がはっきりしている方は9月中にある程度克服しておいたほうがいいと思います。
さて、今回も事例Ⅱについて取り上げたいと思います。事例Ⅱを苦手としている方は、以前の記事とあわせて、ぜひ参考にしてください。
以前の記事はこちら
【書を捨てよ、町へ出よう】
事例Ⅱでは、マーケティング施策や戦略について具体的なアイデアの提案を求める設問が毎年出題されます。中小企業診断士の2次試験で求められているのは、決して画期的なアイデアではありません。セオリー通り、オーソドックスなものを提案すればいいのですが、どうもこの手の問題が苦手な方がいらっしゃいます。普段から企画を立てることに慣れていない方にその傾向が強いようです。
事例Ⅱは一般の消費者に近いところで行われる企業活動を扱う分野ですから、本質的には身近な分野のはずです。しかし、理論から具体策を導くのには、ある程度の経験が必要なのも事実です(もっともこれは事例Ⅱに限った話ではありませんが)。
そこで今回は、その訓練になる勉強法をご紹介します。といっても、特別なことではありません。
百聞は一見にしかず、で、現実世界の事例に触れてみることです。
【具体例から解答を作ってみよう】
以下、過去問を題材に見ていきます。
●H27年の事例Ⅱでは介護付きツアーの商品開発について出題されていました。では、実際、世の中にどのような商品があるのか検索してみましょう。
介護付きツアー でググると、世の中にいろんな商品があるのがわかります。
検索結果のなかから設問の制約条件に合致するものをピックアップします。この場合は「客単価を上げることに繋がる」、「B社が単独で提供できる」ということを意識します。また、当然ですが、B社の経営資源も頭に入れておく必要があります。
そうやって、新商品に使えそうなアイデアがいくつか見つかったら、解答文に落とし込んでみます。もちろんB社の経営資源を念頭に置きながら、設問要求に沿った形でまとめるわけです。
私もやってみましたが、なかなか面白くてためになると思います。もう一つ、やってみましょう。
●H25年の第2問は、さつま揚げのパッケージについての出題でした。
こんどは さつま揚げ パッケージ で画像検索してみてください。
ここでも設問の制約条件(地域ブランドが確立できている、原材料の品質の良さが訴求されている)でフィルタリングして見ていくと、解答に使えそうなポイントが見えてくると思います。
設問要求を満たす例が見つかったら、先ほどのように解答文に落とし込んでみます。こうすることで、解答のツボがわかりやすくなりませんか?
試験で出題される事例は、実際の企業を参考に作られていますから、設問の答えも実際の世の中にあります。事例Ⅱは他の事例に比べて具体例が探しやすいので、このような勉強の仕方も可能になります。テキストや問題集との睨めっこにつかれた時には、気分を変えて実際の事例に触れてみてください。
さあ、本番まであと4週間です。引き続き、頑張って行きましょう。
それではまた来週。フランシスコでした。
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