事例Ⅱもやっぱり(1次)知識!? by Dadao
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のDadaoと申します。
みなさんの中には、事例Ⅱは身近のケースが多く、ストーリーはよくわかるが、何となく得点が伸びない(安定しない)という方がいらっしゃるのではないでしょうか?
私の場合、事例Ⅱは、正直に言いますと4回の受験経験の中で毎回50点そこそこと低位安定で、合格年度にやっと60点を超えた、という状況でした。
ですので、事例Ⅱのノウハウをお伝えするのは少しおこがましいのですが、不合格年度と合格年度とで実施した内容の違いに関しては、みなさんの気付きのヒントになるのでは、と思い今回ブログを書かせて頂きます。
■自己紹介
はじめまして Dadaoと申します。まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。
年代/性別 :40代後半(アラフィフ)/男性
職種 :専門商社 企画部門
受験歴 :1次試験4回
2次試験4回
勉強時間 :1次試験 約1,200時間
2次試験 約1,500時間
勉強方法 :予備校中心
得意科目 :事例Ⅳ
人生100年時代と声高に言われる中、今後の選択肢を拡げ、様々なネットワーク構築のために診断士受験を思い立ちましたが、2次試験の掴みどころのない内容に翻弄され、かなりの時間を費やしてしまいました。ただ、この勉強期間は、自分との向き合い方も含めていろいろなものを吸収することができ、自分にとっては必要な時間だったんだなと思っています。短期間でスマートに受かる方はもちろんすばらしいかと思いますが、たっぷり時間をかけても、それはそれで意味があるのかなと感じております。さて、前置きが長くなりましたが、本題です。
■【事例Ⅱの失敗】
最初にも記載しましたが、事例Ⅱは、B to Cの身近な話題が多く、何となく社長の想いややりたいことも伝わり、感情移入しながら与件文も読めるので、解答欄も何となく埋められることが多いかと思います。私の場合は、試験が終わった時はそこそこの感触なのですが、結果として得点は伸びず、合格点が取れないということが続いておりました。
もちろん、タキメンやふぞろい等で何度も登場するフレームワークの「だ・な・ど・こ」や、デモジオサイコ基準でのターゲット選定、強みを生かした施策など、いわゆる基本的な知識・考え方は理解しているつもりでした。ですが、膨大な情報の中に様々なポイントがちりばめされている与件文を読むと、適切な施策を解答に記載できず、思い付き・アイデアの解答となり、結果として作問者の意図していた解答に合わず、点数が伸び悩んでいたのかと思います。
■【失敗原因と対策】
私はその原因が、①1次知識の理解不足、②自分の思い込みの強さ にあると分析しました。
特に①の1次知識の理解不足が、与件文を自分の解釈したい方向に導いてしまう要因であると分析しました。
1次試験は知識を抽象的なままに理解しても、選択肢の中からそれなりの解答を選択することで正解にたどりつけます。一方、2次試験は、具体的な施策を事例企業に合わせて提言することが求められます。そのため、1次知識を具体的な施策レベルまで落とし込み、抽象的な1次知識を具体的な施策に展開するリスト集を作成して覚え込むことにしました。
具体的には、例えばプロモーションを考える場合、1)既存顧客向けと、2)新規顧客向けに分かれますが、
1)既存顧客向けであれば、CRM対応が必要なので、その為の具体的な施策を列挙します。
①顧客データを活用して、DM等で顧客と継続的接点をつくる(顧客生涯価値向上)
②イベント/教室をリアルまたはオンラインで開催し体験価値提供(顧客関係性強化)
③顧客モニター制度等でアイデアを募集し、顧客を製品づくりに巻き込む(口コミ拡散など)
④様々な特典を付与し、顧客のロイヤルティ会員化(顧客の囲い込み)
2)新規顧客向けであれば、認知度向上が必要なので、その為の具体的な施策を列挙します。
①チラシポスティングや看板設置、地域情報誌掲載などによる認知度向上(リアル面)
②HPやSNSでB社の強みを訴求、+SEO対策(オンライン面)
③協業先との連携による新規顧客獲得(協業先とのシナジー)
上記は一部の例で他にも施策はあると思いますが、これらの具体策を、過去の事例問題や全知識等の様々な情報源から蓄積し、ストックしていきます。そして重要なのは、このストックを徹底的に覚え込むことだと思います。理解しているレベルでは本試験の緊張状態で瞬発的に施策として想起することはできないので、何度も何度も繰り返し覚え込む事が必要かと思います。
もちろん、あくまでもアイデアのストックなので、事例問題を解く際は、与件文の事例企業に合わせて施策を選択する事が必要になります。与件文と関係が少ない具体策は、結果としてアイデア答案になってしまいます。従い、与件文に合わせて具体策を選択するのですが、このような1次知識と具体的施策とをセットで覚え込むと、与件文を読む際に、何がポイントなのか、何となくアンテナが働くようになり、結果として作問者の求めている施策提言に近づけるような気がしております。
■おわりに
お伝えしたいことは、1次知識を具体的施策まで落とし込み、それを使える知識として覚え込むことになりますが、これらは、少し手間のかかる作業になるかと思います。しかしながら、診断士になった際に、具体的施策の提言ができなければ、そもそも診断士として十分な活動ができないと思われます。従いまして、診断士になってからの活動に役に立つと思って 具体的施策の蓄積を地道に取り組むと、モチベーションも維持できるのではないでしょうか。
次回はらむさんの登場です。
お楽しみに!
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