事例Ⅲとの出会い&攻略法 byフミッキー

事例Ⅲ


読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のフミッキーと申します。

この時期は、一次試験のラストスパートですね。昨年の今頃は早起きしながら、会社に行くまでの時間、ひたすら過去問を解いておりました(カーテンにあえて隙間を作り、光が入るようにしてました。。太陽の光は目覚めに効きますね)。
あとは体調を崩さないよう、毎日野菜ジュースを飲んでおりました。

今回初めての投稿となりますが、受験生の皆様にお役に立てるような情報を少しでも発信できればと考えています。なるべく時間をかけずコンパクトに読めるように努めております。

それではみなさん、よろしくお願いいたします。

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■目次

  1. 自己紹介
  2. 事例Ⅲの出会い
  3. 事例Ⅲの攻略方法
  4. 終わりに

1.自己紹介


まずは私「フミッキー」の自己紹介となります。

私のプロフィールです。

・ハンドルネーム:フミッキー
・年代/性別:40代/男性
・職業:金融業界の営業
    (サービス業とも重なります)
・住所:愛知県
・受験遍歴:1次2回、2次1回
・勉強方法:1次スタディング、
      2次独学・スタディング

いたって平凡なサラリーマンでありますが、周りの勉強している人達の姿を見ると、自分も勉強しなければと思い、大学生以来購入しなかった文房具一式を購入し一発奮起いたしました。

2.事例Ⅲの出会い

私自身、業界が違うこともあり、まさに事例Ⅲは縁のない事例でした。製造業の課題・問題の発見、解決がメインである事例Ⅲは、当初、大の苦手でした。

当然、生産現場に携わったことがなく、また作業員の動きもイメージしづらく、何を書いても「これは正しいのだろうか」という、もやもやした感覚がありました。
最初の過去問では自己採点で20点もいかなかったことを覚えており、こんな状況で果たして試験に受かるのだろうか・・・と自問自答したこともあります。

そのような中、1次試験の運営管理での知識、事例Ⅰ・Ⅱと同様、事例Ⅲも過去問演習で解き方の方法・切り口を学ぶ事で、ある程度解答をパターン化でき、得点安定化に繋げやすくなりました。
私自身も令和4年度本試験では、67点を獲得できました。
事例Ⅲは練習を重ねる事で、ある程度得点を稼げる事例だと思っております。

3.事例Ⅲの攻略方法

私が独学等を通して気が付いた、事例Ⅲの解答手順の肝は、下記3点と考えております。
なお解き方のベースは、『30日でマスターできる 解き方の黄金手順』(黄金手順執筆チーム編著)におおよそ沿った形なります。

SWOT分析による課題・問題洗い出し

事例を解くにあたって、外部・内部環境の変化経営課題を捉え、C社の向かうべき方向(経営資源をどう活用するか)を考える習慣をつけることです。
この点は他事例でも同様かと思います。

私は問題を解くにあたり、与件文を2回読みましたが、1回目の与件文確認時にSWOT分析を行い、赤ボールペンでⓈ・Ⓦ・Ⓞ・Ⓣで下線をひき、見える化を心掛けました。

SWOT分析でC社の外部環境・内部環境を把握し、C社の向かうべき方向性を強く意識しながら各設問に向き合うことで、一貫性を持った解答を作成しやすくなりました。
この作業結果として、C社のSWOT分析(主に第1問)、課題整理・解決案(主に第2~3問)、今後の戦略・助言(主に第4~5問)の各設問に対して、解答のブレが少なくなったと思います。
また、各設問の問われている階層(レイヤー)整理にも有効であると思います。

1次試験の知識の復習・切り口の確認

私自身、縁がない業界でもあったので、下記流れを心掛けながらC社をイメージ化しました。


会社の流れを図式化する

 令和4年度の試験ではC社の生産プロセスが記載されていましたが、年度によっては、プロセス図が記載されていない年もあります。時間との戦いではありますが、プロセス図・フロー図の記載がない年度は、生産・製品プロセスやフロー図を記載する事をお勧めします。

フロー図により、納期や発注プロセス・品質管理や出荷など見える化する事で、どの部署で課題や問題が発生しているのか、全体での把握が容易になりました。

課題、問題部分をチェックし、与件文と紐づける

 与件文に記載されている各種課題点や問題点をチェックし、フロー図に落とし込みます。設問とフロー図と与件文を繋げていく事で、解答をイメージしていく作業です。

与件文ではSWOT分析における、W(弱点)とT(脅威)の抜き出しが中心になる作業となります。

切り口を用いながら整理・解決策を模索していく

 1次試験の知識を踏まえた上で、解いていく事がベースとなります。問題を解く際の制約条件として知識が必要な問題は、事例Ⅰ・Ⅱと比べ多い様に感じました。一次試験の知識を切り口(キーワード)として、各設問を結びつけながら解いていくイメージとなります。

各種切り口を纏めたサイトや資料はありますが、ご自身が気づかなかった切り口をファイナルペーパーに記入する方法が、弱点補強にもなってよいかなと思います。
参考までに、私が過去ファイナルペーパーに記載した切り口を一部紹介します。

切り口
QCD
 ⇒品質・コスト・納期
ECRS
 ⇒なくせないか・一緒にできないか・順番を変えられないか・簡単にできないか
3S
 ⇒単純化・標準化・専門化
4M+I
 ⇒作業者・機械・材料・作業方法 +情報
リードタイムの分解
 ⇒調達リードタイム・生産リードタイム・
  配送リードタイム
DRINK
 ⇒データベース・リアルタイム・一元管理・
  ネットワーク・共有化
受注生産と見込生産の違い

上記切り口を基に、与件文・フロー図・設問を整理し解答構成に繋げていく動きを練習する事で、徐々に慣れてくると思います。
皆さんも是非、試してみてください。

ファイナルペーパーを用いた復習

2次試験において過去問演習後の復習は重要であり、合格における一番の得点源になったと確信しております。ファイナルペーパーの使い方は人それぞれですが、私は過去問を解いて気づかなかった点を羅列していきました。

ここから記載する方法は、私個人的なやり方なので、人により向き・不向きがあると思います。
あくまで一つの方法としてご覧頂ければ幸いです。

<ファイナルペーパーを用いた復習方法>

ア.過去問を試験同様、80分で解く

本番試験をイメージし、時間配分を考えながら演習します。終わったら、回答余白に解いた感想を記載しておきます。この作業はポイントを見返す事に役立ちました。

(例:時間が足りずに答案を書けなかった。
 読み込み足りずに回答文字数を大幅に余らした、
 朝早く眠かったのでポイントに気づけなかったなど・・・)

イ.ふぞろいな答案分析の模範解答をベースに添削見逃した部分・気づかなかった部分をチェック

ふぞろい答案と自分の解答用紙を見比べながら、赤ペンでコメント(ダメ出し)を記載しました。あえてダメ出しでコメント記載する理由は、自分へのツッコミによって、記憶に定着させる為です。

ウ.チェック部分をファイナルペーパーに記載

ファイナルペーパーは自分への戒めノートとして活用しました。ダメ出しの部分はもちろん、またその年や問題ごとのポイントや解釈等も必要に応じて記載しました。
なぜその時できなかったのか、どうすれば書けるようになるのか、をファイナルペーパーで纏め、自分の頭で回答をイメージする事で、次回の過去問演習に繋げていきました。

ファイナルペーパーに記載する事で、自分の弱点を見える化する事ができたと思います。
弱点を一つ一つ克服する事で、点数は必ず上がっていくと私自身も体感する事ができました。
参考までに、私自身のファイナルペーパーを一部抜粋します。
なお自分の回答に対するツッコミに対し記載しております。見苦しくわかりにくいと思いますが、ご容赦ください。


<ファイナルペーパー 記述例(平成29年事例Ⅲの場合)>

■設問の解釈
⇒検討すべき生産上の課題と対応策をしっかりと理解できたか?

■第4問 回答指摘Point
⇒製品面での記述が不足していた(販路開拓面の記述はOK)。
●例えば改良・新製品・顧客ニーズ・収集・生産性向上等の記述があってもよいのでは?
●サービス面での記述はOK。
●効果まで踏み込んだ記述が弱い⇒高付加価値化・関係性構築等の記述が欲しい。

     

あくまで私個人の取組み方法を紹介しましたが、皆さんも点数が伸びる勉強方法を色々と試し、
事例Ⅲの壁をぜひ突破頂きたいと思います。

■4.おわりに

事例Ⅲも含め2次試験は80分と短い時間で、4つの事例をそれぞれ現状分析、課題・問題点の抽出、解決策や今後の戦略の助言まで組み立てていくハードな試験です。

過去問の復習を通してご自身の弱点を克服し解答をパターン化することが、1点でも多く点数を積み重ねていく事に繋がると信じております。

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以上、皆様のご参考になれば幸いです。


次回はMokaさんの登場です。
お楽しみに!

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