事例Ⅲで70点以上をめざす!byはっさく

事例Ⅲ

タキプロ14期の はっさく と申します。 

過去に2次試験の勉強方法について記事を書かせていただいたのですが、今回は事例Ⅲに絞ってより具体的にご紹介したいと思います。

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■はじめに

私は最初、4事例の中でも特に事例Ⅲに苦手意識がありました。初めて過去問を解いたときは何を書いて良いのかわからず、30点ほどしか取れませんでした。そこから過去問演習をし、書くべきことを少しずつ理解して感覚と自信をつけていき、試験本番で70点以上取ることを目指すようになりました。

試験本番はタイムマネジメントが上手くできず、焦って書いたり消したりしているうちに解答用紙が破れてしまってさらに焦る、なんてこともありました・・・。とにかく必死に解答用紙を埋め、見直しの時間も取れなかったのであまり手ごたえはなかったのですが、73点をとることができ自分としては満足できる点数でした。

今回は70点以上を目指し取り組んでいたことについて3つに分けて紹介させていただきます。

■その1 過去問で問われてきた課題と対策を知る

C社は製造の面で何かしらの問題が発生しており、設問でその問題点や課題、対策を問われるというケースが多いです。まずは与件を読みながらC社にどのような問題点があるかまとめ、与件を読みながらそれらをどのように改善すればいいか、考えるようにしていました。

過去問を解き始めたときは事例Ⅲに対する苦手意識が強かったのですが、C社には問題点があってそれを改善すれば良いだけ、と考えると難しく考えることなく楽な気持ちで問題に取り組むことができるようになりました。

そもそも、こういう問題点や課題がある場合にはこういう対策がある、というパターンを知らないと回答がアイデア勝負になってしまうので、過去問を解いていく中で問題点や課題、対策について覚えていくようにしました。

例えば、

・計画が十分でない、生産性が悪い→受注予測や生産計画の精度向上、標準化・兼任化による作業時間の短縮

・材料の位置が定まっておらず探すのに時間や手間がかかる→置き場の設定、整理(5Sの徹底)

・在庫を多く抱えている→小ロット化による在庫適正化

・それぞれの工程で作業がされ、情報が共有されていない状況である→作業者間の連携強化、一元的な進捗管理

・ある作業者の負担が大きい→多能工育成による、作業負担の軽減・負荷標準化

・作業が属人的になっている→作業標準化をしてマニュアル作成、OJTによる教育、作業者間の情報共有の促進

などを回答のパターンとして持っていました。

4M(人・機械・材料・方法)QCD(品質・コスト・納期)の視点で見ると、改善すべき点が見つかりやすいです。引き出しが増えていくと、与件を読むときの視野も広がり、こういう問題があるのならこういう対策が書けるのでは、と考えながら読み進められるようになります。他の事例と比べて課題と対策に限りがあり、パターンを知ることで点を伸ばせる事例だと思っています。

また問題を解いていくと、課題と対策が区別できず上手く文章にまとめられないことがありました。そのようなときは、「~する(課題)ために・・・(対策)する」と書くと、書きやすく伝わりやすい文章になると考え、この書き方を意識していました。

■その2 作業工程のイメージを持つ

具体的に行っていたことは以下の2つです。

①与件を読んで自分なりに工程を図示する

過去問では作業工程が図示されている場合とされていない場合があります。図示されている場合は作業の工程や全体の流れのイメージが湧きやすいと思うのですが、図示されてない場合は与えられている情報が文字のみになります。文字のみだと各工程や流れを理解することが難しいように感じていたので、どのような工程があり、各工程でどのような問題が発生しているかを自分で簡単に図でまとめ、作業の流れをイメージしやすい状態で回答できるようにしていました。

②製造工程に関する動画を見る

運営管理や事例Ⅲの勉強をする際にイメージが湧かず理解できないことも多かったので、ちょっとした時間のある時に、製造に関する動画を検索して見るようにしていました。旋盤やマシニングセンタなどの動画をよく見ていたのですが、合格後の実務補習の際に診断先の企業でそれらを用いた作業の様子を実際に見させていただく機会があり非常に嬉しかったです。

■その3 迷ったら重複して書く

事例Ⅲで難しい点としてよく挙げられるのは、回答の切り分けについてです。「この要点、第2問でも第3問でも回答になりそう・・・どちらに書こう・・・」と悩むケースが出てくるのではないでしょうか。

私は、自信がないときはどちらにも書くようにしており、実際に試験本番でも対策の部分を重複して書きました。どちらかに書いて外して0点となるよりも、どちらにも書いて少なくともどちらかは加点されるようにしたいと考えていました。文字数に制限のある中でなかなか難しいことではあるのですが、リスクを避けるためには必要だと思い割り切っていました。他の方のブログを見ても、重複して書くと割り切っていた方が多い印象です。

■おわりに

2次試験で特に意識するためファイナルペーパーにも書いていたことは「プラス1ワード!」でした。私は過去問演習で回答に含まれている要素が少ないということがよくあったので、限られた文字数の中で加点されそうな内容を1つでも多く書くようにしました。過去問を解き始めたときは、無駄な部分(点数にならない部分)を多く含んでいましたが、勉強をしていく中で必要な要素が簡潔に書けるようになったと感じます。与件から課題を読み取り対応した対策を書けていたこと、1点でも点がとれる可能性があるならとにかく書くという思いで回答していたことによって、冒頭にも述べたように、本番では焦った状況で解きながらも手ごたえ以上の点数が取れたのではないかと考えています。

事例Ⅲは最初は難しく感じる方も多いと思うのですが、演習を積むとコツがつかみやすく勉強の成果を感じやすい事例であると考えています。今回紹介した内容はあくまで個人的に良いと思い取り組んでいたことになりますが、少しでも参考になる部分がありましたら幸いです。

次回は、もよろん さんの登場です。 

お楽しみに! 

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