事例Ⅲで抑えておきたい視点 by kota

事例Ⅲ

読者の皆様、こんにちは。
タキプロ15期のkotaと申します。  

先日の合格発表を受け、無事に一次試験を突破された皆様、おめでとうございます!
合格の吉報を受け、いよいよ二次試験に向けて本腰を入れるという方もいらっしゃるかと思います。

本日は事例Ⅲの問題に向き合う中で、解答に行き詰った際に
拠り所になりそうな視点をいくつかご紹介させていただきます。

少しでも皆さまのヒントになれば幸いです。

■はじめに

私は現業で営業という職種がら、製造などの現場に馴染みが無く、事例Ⅲの勉強を始めた際には中々イメージが湧きづらく、苦手意識を持っていました。

一方で、難しいという印象があった分「基本に忠実に」「迷ったら立ち返る視点を持つ」ということを心掛けたことで、
事例Ⅰ・事例Ⅱのようにイメージが湧きやすい分、余計なことに思考を巡らせてしまい、結果的外れな解答をしてしまう・・・
ということは徐々に回避できるようになり、得点を安定させることができたと思っています。

苦手意識がある人こそ、是非ご参考にしてみてください。

■視点①【強み】を活かして、【機会】を捉える。

タキプロでも色々なところで紹介されているので、既にご存知の方も多いと思います。
(それだけ有用性があるとも思っています。)

事例Ⅲは、傾向として、
・第一問 環境分析問題(SWOTなど)
・第四問(or第五問) 経営戦略問題
といった構造が多いと言われています。

その第四問(or第五問)の経営戦略問題の解答を検討する際に意識する視点は、
【自社の強み】を活かして、【世の中の機会】を捉える。といった構造で解答を構成できないかという視点です。

経営戦略については、与件文の中から自身で「機会」を見出すこともあれば、
設問自体に経営者の今後の意向(どの機会を捉えるか)が示されていることもあります。

後者の場合は、「世の中の機会を捉える」この内容は既に示されていることになりますので、
・自社のどの強みを活かすことができるのか
・活かすためには何が必要か
・強みを活かして、機会を捉えた結果どのような影響があるか(≒課題が改善されるか)
といったことを中心に解答を組み立てていくことが想定されます。

具体的な解答内容は、設問次第で変わってくるため断言はできないものの、
【自社の強み】を活かして、【世の中の機会】を捉える。といった構造を拠り所として持つことで、
解答に迷った際に、どの部分に着眼し、解答を作るか、焦っている中でも冷静に考えられる一助になるかと思います。

■視点② 迷ったときには、「比較」する。

自社の強みを見つける。問題点や課題を見ける。といっても与件文の中に、複数の根拠を見つけてしまった場合、
何を解答に使用するか取捨選択に迷うことがあるかと思います。

与件文では、それらしく記述されていることもあるので、時間が無い中で見極めるには
焦りもあって中々冷静になれないこともあります。

その際に有効だった視点は、「比較」です。例えば、
・「過去の自社」と「現在の自社」の強みに違いは無いか
・「過去の自社」と「現在の自社」で製造しているもの、サービスに違いは無いか
・「過去の自社」と「現在の自社」で変わっていることは何か(計画・方法・管理etc)

といった比較を行います。

比較をすることで見えてくるものは、言わずもがなですが「変わっていること」です。
「変わっていること」については、自社が目的をもって、意図的に変えている(戦略や対策)こともあれば、外部環境の影響を受け、変わってしまったこともあります。

ただ、この変化を捉えることができれば、おのずと「問題」「課題」それらの「対応策」といった
求められている解答を組み立てるヒントが見えてくると思います。

■視点③ その先の「影響」を考える。

最後に、もう1つ有効だと私が感じた視点をご紹介します。
タイトルの通りとなりますが、その先の「影響」を考える。です。

例えば、
・自社が持つ強み → 可能になることは何か(できることは何か)
・対応策 → その結果、どのようなことが可能になるか(QCDの観点)
といった観点です。

私見も含まれますが、
企業の問題点や課題を解決する際には、目指すべき姿に向けてのギャップを埋めることが対応策になりますが、
対応策=目指すべき姿の実現ではなく、対応策によって可能になることがあった先に、目指すべき姿の実現になっている

個人的には理解をしています。

与件文から強みや問題、課題はある程度見つけられているが、中々得点が伸びず悩んでいるといった方がいらっしゃいましたら、
是非参考にしてみてください。

私自身も、大外れな解答にはなっていないが得点が積み重なっていかない(着眼点は良いが、解答として要素が足りていない)という
時期にこの視点を持てたことで、点数を積み上げ、一定の点数を確保できるようになったと思っています。

■おわりに

試験まで2カ月を切りましたが、ここから着実に力が付いていく時期だと思います!
試験に向けた体調管理にも気を付けてもらいながら、悔いなく試験に挑めるよう頑張ってください!

次回は、きたっち さんの登場です。 

お楽しみに! 

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