事例Ⅲ攻略のポイント byすぎも
読者のみなさま、こんにちは!タキプロ15期の すぎも と申します。
今回は2次試験の中でも特に「とっつきづらい」といわれる事例Ⅲについて、その攻略ポイントを解説していきます。
事例Ⅲは製造業がテーマであり、工場現場の知識や実務に関する問題が多く出題されます。それでは、どうすればこの難関を突破できるのか、一緒に見ていきましょう!
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■事例Ⅲの特徴と重要ポイント
事例Ⅲは製造業を対象とした事例問題です。具体で気には、製造プロセス、品質管理、生産管理、在庫管理、設備投資などがテーマとなります。そのため、以下の点が重要なポイントになってきます。
・現場理解:製造業の現場における実務経験が非常に役立ちます。具体的なプロセスや問題点、改善策についての知識が求められます。
・計数管理:生産現場では数字が重要です。生産効率、コスト管理、最古管理などの計数管理に問題となっており、その課題を解決する解決策を問われることが多いです。
・改善提案:外部環境の変化に内部環境が対応できず問題となっている箇所の原因を特定し、出題者の意図するレベルでの具体的な改善策を提案する能力が求められます。
■基本的なアプローチ
事例Ⅲの解答に当たっては、次のような基本的なアプローチが有効です。
・各設問の意図を理解する
与件文の最初の数行を読んで、事例企業の業種や概要を把握します。次に問題ごとに何を問われているのかを明確にします。
特に、問題文の一語一語に注意をして、解答の内容をイメージしておくとよいでしょう。さらには、「なぜこの質問をしているのか」を考えることで、出題者の意図に即した回答イメージを想定することができるでしょう。
・問題文の全体像を把握する
問題文をざっと読んで、企業の現場や課題を把握します。この段階では細部にこだわらず、大まかな流れをつかむことが大切です。
・フレームワークを活用する
取り組みやすい設問から回答していきます。ECRSやDRINK、4Mなどのフレームワークを使用して網羅的な解答を構築するとより整理されて説得力が増します。
生産リードタイム短縮などの頻出論点は、解答の型を用意しておくとよりスムーズに答えることができると思います。
■よくある出題テーマと対策
・生産管理
生産計画、スケジューリング、在庫管理などが出題されます。これに対する対策としては、基本的な生産管理の知識をしっかりと押さえることが重要です。
・品質管理
品質管理の手法や品質改善の具体策が問われることが多いです。QCサークルやPDCAサイクルなどの具体例を頭に入れておくとよいでしょう。
・生産プロセス
設計、営業、調達、現場作業全体のプロセス改善を問われることがあれば、現場作業手順を深堀し加工→組付け→検査の工程で無理無駄があり、作業を効率化させるための方策を問われることもあります。どちらに関しても解答のイメージを事前に作っておくことが必要です。
■過去問の活用
過去問を解くことは非常に有効です。過去問を通じて、出題傾向や問題のパターンを把握し、自分の弱点を見つけて補強していきましょう。以下のステップで過去問を活用します。
・回答時間を計測する:本番を意識して時間を測りながら回答します
・自己採点する:市販の参考書にある模範解答などと照らし合わせながら自己採点します。抜き出せなかった箇所、余分なことを描いてしまった箇所などを確認して、模範解答が描かれている意図を理解します。
・復習する:点数がとれなかった箇所を基礎学習まで戻って徹底的に復習して模範解答に近い抜き出し方ができるように練習します。
■実務経験の活用
事例Ⅲは実務経験が非常に役立つ科目です。もし製造業の現場経験がある場合は、その経験を最大限にかつようしましょう。
実務経験がない場合でも、関連書籍やネットでの情報収集を通じて、製造業の現場に関する知識を深めることが大切です。
■模擬試験の活用
模擬試験は本番さながらの環境で練習できる貴重な機会です。以下のポイントを意識して活用しましょう。
・本番と同じ環境を再現する:模擬試験を受ける際は、実際の試験と同じ環境を再現することが重要です。静かな場所で、試験時間を正確に測りながら取り組みます。もしくは、会場で模試が受けられる方は、リアルで受講されることをお勧めします。・フィードバックを活用する:模擬試験後には必ずフィードバックを受けて、改善点を見つけ次に活かすようにします。特に、解答の論理性や説得力についてのフィードバックは重要です。
■学習リソースの選び方
事例Ⅲに限らず中小企業診断士の学習には様々なリソースが活用できます。
・参考書:二次試験に特化した参考書を選び、繰り返し読むことが有効です。過去問は解答解説の充実している参考書を選んだほうが良いでしょう。
・オンライン講座:最近ではオンラインで受講できる講座も増えています。動画形式での解説は視覚的に理解しやすく忙しい方にも適しています。
・勉強会やセミナー:他の受験生と一緒に学ぶことでモチベーションを維持しやすくなります。また、他の人の意見を聞くことで新たな視点を得ることができるのも大きなメリットです。
■試験当日の心構え
最後に、試験当日の心構えについても触れておきます。試験当日は緊張することが多いですが、以下の点を心がけることで落ち着いて試験に臨むことができます。
・時間配分を意識する:各設問にかける時間をあらかじめ決めておき、それを守るようにします。時間配分がうまくいかないと、最後の設問に答える時間がなくなってしまいます。
・簡潔に答える:長々とした解答ではなく、ポイントを押さえた簡潔な回答を心がけます。特に時間が限られている中では、無駄な情報を含めずに要点をまとめることが重要です。
・冷静さを保つ:試験中に焦ることがあるかもしれませんが、深呼吸をして冷静さを保つことが大切です。焦って解答を急ぐと、誤った判断をしがちです。
■おわりに
事例Ⅲは二次試験の中でも、しっかりと対策を立てて取り組むことで、ある程度安定して得点できる科目ではないでしょうか。
重要なのは、現場の実務経験や具体的な知識を活かしつつ、出題者の意図する解答を論理的に構成することです。
試験当日は緊張するかもしれませんが、これまでの努力を信じて自信をもって挑んでください。
そして、何より健康管理を忘れずに。体調が悪いと実力は発揮できませんので、試験前には特に睡眠や食事に気を付けてくださいね。
皆さんの合格を心より応援しています。
次回は、おくそん さんの登場です。
お楽しみに!
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